夏が近づくと亡くなった人の事を思い出すのですが、私は母から料理を教わった記憶がなく一緒に何かを作った思い出もありません。でも高校生になってからは自分でお弁当を入れるようになっていました。
まっ子供が作ってるお弁当だからどうってことないおかずのみでした。
結婚してすぐに母は病気になってしまったので、里帰りする時はいつも看病ばかりでこれまた教えて貰えるようなこともありませんでした。
ただ夫がパンも焼くし、七面鳥もローストするような人だったので夫からは色々教えてもらいました。
夫の次に教えてもらったのは、友人のおばあさん(今80くらい)の仕事の同僚でした。
おばあさんはご主人の仕事で日本についてきましたが、毎日暇でしょうがないので英語学校でアルバイトをしていました。
ある時、大阪ガスのオーブンの取り扱い説明書を持参して訳して欲しいと言われました。
そのことがきっかけでご自宅に呼ばれるようになりました。
おばあさんは何が困るかといって、好きなパンが見つけられないことに一番悩んでいました。今とちがって店舗情報とかそんなにネットに無かった時代です。
沢山焼いては仕事場に持ってきて分けてくださいました。
その方の料理の考え方に影響されて、料理は何でも繰り返し作っていたら知らないうちにうまくなると思えるようになりました。
このおばあさんとはもう30年近い知り合いなんですが、今でも繋がっています。
今は持ちよりパーティでもない限り、他の人に召し上がってもらうのではなく自分しか食べる人がいないものを作っていますが、それでもやっぱり手を抜くのはやだなと思っています。そういうの始めたら堕落してしまいそうで怖いです。
それにやはりおいしいものを食べるのって人生の喜びの1つだと思うし、あと何回食べられるかしら、なんて考える年ですからね。
これからももっと色々挑戦して作っていきたいと思います。
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