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2020年06月15日02:22

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アメリカの遺言の話

ボニーさんが亡くなって約ひと月経ちました。早いものです。

まだボニーさんを亡くした夫さんは(ダリルとこれからは呼びますね・・)まだ一人で大きなハワイの島に住んでいます。

ボニーさんの遺体は荼毘に付され、ボニーさんの兄弟に手渡されたそうです。

ボニーさんには子供がいなくて、やっとダリルさんと結婚して10年も経っていませんでした。ダリルさんはカリフォルニアで犯罪弁護士事務所を経営していたので、ハワイの家とかも全部ダリルさん一人が頭金を出して買いました。

家を買ったときに夫婦の共同名義にせず(アメリカ人同士夫婦の場合、贈与税なし)
ダリルさんは自分のトラスト名義にしてありました。弁護士だから法に詳しいので当然です。

その時共同名義にしてくれなかったのでボニーさんは怒ったそうです。
だけど、ダリルさんはボニーよりずっと年上だし、
誰が考えてもダリルさんが先に亡くなってボニーさんのものになるのだから、
問題ないでしょ?ということで納得されました。

今ダリルさんはやっと落ち着いてこれからの事を考え始めたそうで、
前妻であるサマンサに相談の電話がきました。
サマンサに遺言執行人になってくれというお願いでした。
ダリルさんの財産はサマンサとの間にできた息子2人に全部を残します、という内容に遺言を書き換える用意です。
以前の遺言ではボニーさんが亡くなった後の残りの財産が息子たちにいく内容でした。
誰が聞いても納得できる内容ですね。

問題はボニーさんの兄弟です。
ボニーさんも元弁護士が夫だったのだからきちんと遺言がありました。
財産は不動産がないので、自分名義の口座くらいだけ。
兄弟たちはハワイの家が共同名義でなかったことにご立腹のようで、何か相続できると思っていたふしがあります。
相続財産の決まりは州ごとに違うのでハワイの事は判りかねますが、
遺言があればそれを相手に争っても殆ど負け試合です。
それに大抵の遺言には内容に不服で申し立てをした場合、余計に損になるように書いてあります。私もそうしています。

遺された遺族は人が亡くなっただけでもきついのに、こういうのに対応しないといけないのでストレスが半端じゃないです。
私も10年前にやりましたが訴えられるかも、と半年ヒヤヒヤして過ごしたのです。

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