渡辺棋聖対藤井7段の第二局。
藤井7段の快勝で、2連勝。
棋聖奪取にあと1勝にせまった。
どうもその対局で指した一手が異次元だったと
話題になっているようだ。
対局内容はまだ詳細にはみていないのだが、
その一手は、大盤解説者も他の棋士も、
ましてや渡辺棋聖もまったく想像つかないほど、
すごかったらしい。
解説者からは最善手にはどうしても思えなかったようだが、
結局その一手で勝負が決まったということで、
最強ソフトで差し直したところ、
6億手以上指して最善手であることがわかったという。
藤井7段はその一手を考慮時間23分で導き出したそうだ。
将棋盤が、底知れぬ宇宙のようにみえてきた。
AIは将棋のプロに勝てるか?でいろいろ話題になったけれど、
コンピュータよりも、人間の勝負に向かうときの頭脳の方が、
遙かに奥深いことを、天才藤井7段は身を以て証明したことになる。
コンピュータは確かに膨大な情報処理をするには適しているが、
人間の頭脳の働きは無限であり、その発想力やひらめきは、
想像以上に広く深いのではないか。
人工知能は所詮、人が造ったものであり、
それ以上でもなければそれ以下でもない。
AIを駆使してコロナウイルスの感染情報を処理するようだが、
数値結果にばかりとらわれるのではなく
人間の持っている底知れない能力を
もっと活用することを忘れてはならない。
コンピュータの進歩に頼りすぎると、
人類は退化するばかりではないか、そう思えてならない。
そんなことを気付かせてくれて藤井7段でもあった。
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