一貫して完全な形で実施を主張していたIOCだが、
パンデミックになってからは、WHOの決定に
従うとトーンダウン。
それでも実施に前向きで、
安倍首相も小池都知事も強気だった。
そして昨日、カナダの競技団体や選手からの
突き上げをうけ延期の検討に入ると突然方向転換した。
ここまでIOCが揺れたのは、
やはり、延期、中止によって大スポンサーのNBCから、
放映料が入らなくなるからだった。
オリンピックは完全にビジネス化して、
放映料などの収入は各国のスポーツ団体に配付され、
選手育成に使われる。
形としてよくできているが、利権が生まれるのは常で、
いつの間にか競技数が増え、参加選手の規模が膨らみ
開催都市の経済的負担が重くなった。
回を追うごとに名乗りをあげる開催都市が減少し、
ここに来て中止でもしたら、それが前例となることを
IOCは恐れているようだ。
だから、延期はあっても中止はないと
明言しているのだろう。
新型コロナウイルスのパンデミックは
巨大化するスポーツイベント五輪のあり方を見直す
いい機会かも知れない。
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