筋が通らない

桜を見る会で国会が停滞していることに、
そんなことより大事なことがあるだろうと、
野党の対応に苦言や不満の声が上がっている。

確かに、日米には貿易、日韓には徴用工、
日朝、日中にも課題は山積だ。

だが、いまの安倍内閣を見ていると、
内政外交を本当に任せておいて大丈夫かと
疑わざるを得ない大きな問題がある。
それは公文書の隠蔽、破棄が続いていることだ。

公文書を残す理由は、たとえば日米の貿易協定で、
なにか重大な問題がおきたとき、政府が正しかったと
自らを証明するために必要だからだといわれている。

もし、公文書を破棄していると、いざ間違いがあっても、
自らの正当性を証明する方法がなく、
疑惑のみが一人歩きすることに繋がるおそれがある。

つまり、公文書は端に国民に情報を開示するだけでなく、
為政者にとっても重要な証人となるというのだ。

ところが、危ないとなると
公文書を隠蔽、破棄する内閣に、
果たして内政外交を任せることができるだろう。

「花見の会」の正当性すら証明できない政府に、
内政、外交について信任できるのだろうか。

それが今いちばん問われている点だ。
このまま放置することは、筋が通らない。