どこが違うのか

今年4月、神戸市営バスの運転手が、
運転ミスから人身事故を起こした事件。
10月29日、禁固3年6ヶ月の判決が下った。

神戸の事故の２日前、
池袋で起きた暴走事故では、
運転者は、昨日､書類送検された。

神戸市の事故では２人死亡、６人が軽傷。
池袋の事故では、親子２人死亡、８人が負傷している。
事故原因は、いずれも運転ミスであり、
両事件に大きな差があるとは思えない。
一方はすでに一審の判決、一方はようやく書類送検。
同じ人間でどこが違うのか。

高齢であることは理由にならないと
法律の専門家は言っているが、それならなぜなのだろうか。
ネットでは運転者がもと官僚で、上級国民だからと
揶揄する非難もでている。

その上級国民は、
どうもパーキンソン病の治療を受けており、
医師からは運転を止めるようにいわれていた。
事実なら、それを知っていて運転をしていた本人はおろか
止めることができなかった家族の責任も重い。

この不公平な扱いは、
事故被害者にとっては、二次被害ともいえる。

二つの交通事故は、法の前にすべての国民は公平である
という原則があらためて問われそうだ。