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2019年08月18日06:07

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記録文書の力

NHKが8月15日に放映した「二・二六事件」。
この事件は陸軍の青年将校によって
昭和11年に起こされたクーデターだが、
その発生から鎮圧までの4日間を分刻みで記録した、
極秘文書が発見された。

記録を残していたのは海軍軍令部だった。
番組の冒頭では、事件が発生した当時の昭和天皇の陸軍に対する疑念、
そして海軍も同調するのではないかという警戒心が
紹介されている。

一方、海軍は独自に反乱軍と陸軍の幹部のやりとりを
傍聴して記録しており、専門家は第一級の歴史資料と評価している。

番組の終了間近、ひとつの重大な秘密が明かされる。
それは、海軍軍令部は事件の1週間前に反乱情報を掴んでいたこと、
にもかかわらずなぜ、防ぐことができなかったのかという疑問だ。

この事件以降、軍部の力が強くなり、
それが日米開戦に繋がったことを考えると、
事件を未然に防いでいたら、歴史は大きく代わっていた可能性がある。

もちろん歴史にもしはゆるされないが、
昭和天皇が後世になって、在任中に心にもっとも強く残っている
2つのことをあげていた。それは終戦と二・二六事件だったと
述べられていたという。
それだけ、天皇にとって悔やまれた事件だったにちがいない。

極秘文書が85年ぶりに公開され、ひとつの大きな決断が、
国家の存続を脅かしかねないことを、我々に教えている。

安倍内閣は文書を残さない方向に走っている。
大きな事件、小さな問題、後世の国民にとって
記録文書の力は、大きい。

それを改めて教えてくれる番組だった。

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