韓国映画ってこういうのやらせると抜群だな。
一拍おいて、同じくkino cinema。89席のシアター3です(シアター2も89席)。こっちもシートは快適です。ただ、体重をかけると後ろにやや傾くリクライニングが、そのたびキーキー音がして困る。
最初に車に乗った二人組が出てきて、うわあひどいことするなあ、ぜったいこいつら悪者だよね、と思ってると、え?悪者じゃないの? そう思ってると、やっぱり悪いんじゃん。
このへんに象徴されるように、そういう映画です。すいません、説明になっていなくて。
なにしろお話が多くて錯綜してる。だけどわかりにくくはない。わかりにくくはないよ、ほんとだよ。
猟奇連続殺人で物語は始まる。うわあ、そこからかあ。いいや、覚悟を決めました。
刑事部屋の佇まいなんかは日本の刑事物を想起させて、何処も同じよのうと思ったら事件のエグさが比較にならない。このエグさは後半エスカレートするからもう一度覚悟なさい。
捜査する側も、かっこよく決めるんじゃなく、ずるずる這いつくばってなりふりかまわない。「警察じゃけぇ、何してもええんじゃ!」(from「孤狼の血」)。
おまけに1班と2班の班長同士の確執があって、この2人は昔相棒だったというから困ったもんだ。さらに、その上の課長と、その跡を引き継ぐ昇進問題が事態を複雑にしてる。
なんとしても相手を出し抜かなきゃならん。こいつ犯人な、決ーめたって、あんた乱暴な。
科捜研の女が第1班の班長と夫婦なんだけど、離婚問題で揉めてる。お願いだからこれ以上お話増やさないで。
おまけに(中盤以降だけど)たれ込み屋の女が殺人を犯して、巧妙に第1班の班長をおとしいれる。この人たち、頭悪くないです。言ってみれば悪賢い。
そんでもって班長、証拠品をすり替えないと自分が危ない。やっちゃうよ。そんな無茶な。果たしてすり替えはうまくいくのか、バレたら大変どころの騒ぎじゃないぞ。このへんはハラハラドキドキであります。
で、猟奇殺人の犯人と思しき輩の住んでるアパートに乗り込むんだけど、このアパートがまあ悪党総進撃みたいな凄まじさ。悪い(あえて悪いと言うが)朝鮮族はたむろしてるわ、ヤクの売人のアジトだわ、猟奇殺人犯がいるわ。
殺人犯を追って張り込んでると、麻薬捜査官の一派がやってきて「僕たちヤクの売人見張ってるんだから邪魔しないでくんない」。
もう無茶苦茶です(喜んで見てる私ですが)。
しかしこれでは当然終わらない。大捕物のはてにとっ捕まえた猟奇殺人犯人、部屋を調べてみると悍ましい光景が。ああ、おぞましい。
でも、本当にこいつ犯人?
え? ほんとはこいつだったの?(ちょっと予想できない)
こ、怖いんじゃない?これ。怖いよ、本当に怖い。
やめてー、やめてー。
やっぱり韓国映画はエグおもろいわ。
しかし最近飛び蹴りの出てくる韓国映画観ないなー。あとゲロと。
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