速報！「DUNE／デューン　砂の惑星」

　ナウシカじゃーん！（乱暴）

　満を持してグランドシネマサンシャインIMAXで。初日、初回も初回、朝7時25分スタートです。それでもいつもどおりほとんど入ってるんだなあ。
　前にも言ったけど542席はやっぱりすごすぎる。プレミアム・シートやグランド・シートが埋まってるのにも驚嘆。高いんだよー。この国はまだまだいける（from「シン・ゴジラ」by矢口蘭堂 内閣官房副長官（政務担当））。

　メインタイトルが「DUNE PART ONE」。ぎゃはは、そりゃそうだ、２時間半で収まるわけがない。いや、原作読んだこと無いんすけど、上中下でしょ。覚悟はしてたよ。

　うん、わかりやすい。

　つまりは時代劇だよねえ。これはSFである必要があるの？　語句とか色々入れ替えたらファンタジーとかわんないんじゃ、というよりSFなんですか？……と心の中でぶつぶつ言いながら観ていたら、すいませんでした、IMAXの巨大画面を埋め尽くす巨大宇宙船にぶっとんだ。
　「SFってなァ、結局のところ絵だねェ」とは野田昌宏さんの名言だが、元帥のおっしゃるとおり。ご存命っであったらこれを見てなんとおっしゃるか。
　「メッセージ」や「ブレードランナー2049」の時も思ったが、この監督の作る画面ってSF的な「おおおっ」感に満ちている。
　もちろんメカのデザインなんかは自分でやってるわけではないだろうが、当然「こんなので行きたい」から始まって最終判断は自分がやってるわけですからね、やっぱり監督の仕事の一部でしょう。それが近作三作に共通っしたものを感じる（実はそれ以前は観てないの）。
　やっぱりあの巨大宇宙戦艦がIMAXの画面に広がると、それだけで「700円追加して良かったなあオイ」となりますよ。
　細かいところではパーソナル・バリヤーが良かった。光学迷彩に並ぶSF的ガジェットの視覚化大成功ではないでしょうか。

　SF的ということから離れるが、チャンバラ・シーンも好ましい。白兵戦だもんね（なぜ白兵戦？ 原作には理由が書いてあると思うが）。
　王子様自ら甲冑姿で敵を薙ぎ倒し、最後に兜をチャキーンと上げて見栄を切る、たまらん。


　王子様といえば、シャラメの美しさよ。この美形っぷりはちょっと文句つける人はいないんじゃなかろうか。
　キャストも豪華でけっこうですが、他の映画、特にMCUやSWとダブるので気が散る。
　ポー・ダメロンはいるわ、アクアマンはいるわ、MJもいるし、ドラックスやサノスまで。他にも「あ、この人知ってる」クラスが続々。いいけどね。
　シャーロット・ランプリングはわかんなかったなあ。


　ラストから自作へ向けての展開も、十分予想できるが、それでいいです。
　このあとフレメンと協力してハルコンネンやっつけて、その勢いで皇帝に迫るんでしょ？　で、勝利を納めてパルパティーンの後を継ぐ、と（違います）。

　はあはあ、２時間半越え乗り切ったぞ。続けてみる映画も２時間半越えだ。大丈夫か。

＃「ノー・タイム・トゥ・ダイ」と同じく、異なるアスペクト比が混在してます。ただ混在というより、会話メインは2.39:1、ブワーっとしたシーンは1.90:1や1.43:1にブワーっと上下が広がるという使い方なので、あまり気にならない。うまいこといってる。


＃＃こうなったらデヴィッド・フィンチ版も観てみたいもんだが、配信に無くってねえ。

＃＃＃じゃあ原作は読まないのかと言われると辛いが、読んでない本が多すぎる。「三体」だって読み終わってないのに。