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2021年10月17日23:46

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圧倒!和田誠展

 「圧巻」とか「圧倒」とか我ながら語彙が少ないなあ。

 13日の水曜日、行ってきました東京オペラシティ。ここのホールには昔々伊福部昭先生のコンサートできたことがある。今回は3Fのアートギャラリーというところです。

 ワン・フロアで面積こそ庵野秀明展ほどではないにしろかなりの量、そして圧倒的な「仕事」っぷり。
 二十歳過ぎくらいで有名なハイライトのデザインを手掛けたのですから、60年くらいの長きにわたる期間の仕事ですからね。

 実にもう多岐にわたる作品がみっちりと展示されていて、やっぱり見尽くすにはけっこうな時間がかかりますよ。覚悟して行ったほうがいい。

 和田誠の仕事はほとんどよーく知ってると思ったんだけど、「こんなのもやってたのか!」もやっぱりありました。
 一番驚いたのはレコード・ジャケット。なんと岡林信康のセカンドのジャケットは和田誠。そうだったのか! さらに羽仁進/寺山修司の「初恋・地獄変」のサウンドトラックも! 知らなかった。
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 中には完成品と下書きを並べて展示してあるのもあって、こういうのは展覧会ならではですね。
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 映画監督もやった。「麻雀放浪記」「快盗ルビィ」「怖がる人々」「真夜中まで」。「麻雀放浪記」は名作でしょう。「快盗ルビィ」と「怖がる人々」はちゃんと観ていないので観たいなあ。後者はVHSを持ってたんだけど、書斎を畳むときに紛失した。「真夜中まで」は評判悪いけど私は好きだった。2001年公開のこの映画を最後に映画を撮っていないけど、なんか理由があったんだろう。
 ああ観たい。文芸坐あたりでオールナイトやんないかな。きっと寝ちゃうけど。

 ほんとに色んな仕事したんだなあ。
 本の装丁を見ると、私がいかに「装丁:和田誠」の本を読んできたかを改めて痛感した。
 ポスターもすごい。巨大なパネルに48X4=192枚がびっしり。当然ごくごくほんの一部です。 
 もっとすごいのは、そうです、「週刊文春」の表紙ですよね。縦3X横9のブロックが、縦4X横16。さあいくつでしょう。40年にわたって書き続けてきたんだから2,000枚以上。ということは、これでもまだ全部じゃないのか!
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 残念だったのは、東宝のために書いたゴジラその他の怪獣イラストがなかったこと。なんの時だったかゴジラ映画のプログラムを入れる袋に書いてあるのがあって、あの時はポップコーン・カップもあったと思う。
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 いつまでも観ていられないので後ろ髪ひかれる思いで会場の外に出ると、併設されているショップに特設物販コーナーがありました。
 これは大収穫。毎度おなじみTシャツは「今江祥智:わらいねこ」と「丸谷才一:闊歩する漱石」を購入。ポストカード付きです。「ジョン・アーヴィング/村上春樹:熊を放つ」もあったけど断念。きりがない。アーヴィング読んでないし。
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 あとはピンバッヂですね。たーくさんある中からマザー・グースの「バイオリンを弾く猫」。さてどこにつけようか。
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