識者によれば、どんでん返しのある映画を「どんでん返しがあるよ」と言うのもネタバレだそうです。
午後イチの立川kino cinemas。10人ちょっとかねえ。G-5だったけどE列あたりでもよかったかもしれん。
あえて叫ぼう、この結末は予想できなかったー! はあはあ。
時は2016年、トランプに敗北した民主党。その選挙参謀がYouTubeを見ていて「これだ!」。映っているのは中西部の小さな町の町議会です。退役軍人がなんかこうリベラル的にかっこいい発言をするわけです。
これは使える、こいつを担ぎあげれば民主党のいい宣伝になるんじゃないか。選挙参謀のゲイリーはその町に飛びます。あー、飛行機じゃなく自動車ですけどね。
この町の現町長は当然保守派なんだけど、それにこのリベラル(ジャック)をぶつける。次の町長選挙に担ぎ出そうとする。
口説かれたジャックは「あなたが仕切ってくれるなら出馬する」と。こうして小さな田舎町の町長選挙に大統領選挙参謀が乗り出す、と言う話。
最初は家族中心近所の人たちと地味に活動してたけど、現町長サイドにどういうわけか共和党の現役選挙参謀が参加、本気で金かけて選挙戦に乗り出す。
負けちゃおられんと、主人公側も本気を出し、金をかけるわ人材投入するわで、双方どんどんエスカレートしてゆく。
いつも思うのだけど、アメリカの喜劇映画ってお腹の底から笑うと言うのがなかなか難しいよね。言葉のニュアンスがわからないから。
例えば「男はつらいよ」シリーズは、日本文化圏の人間しか本当には笑えない、と言う話があって、それはそうだろうなあ、ガイジンには(全部とは言わないが)わからないだろうなあ、と思う。
それとおんなじで、ドタバタやナンセンス・コメディはわからないことはないが、言語に依存したコメディは隔靴掻痒である。
でもまあ「わかる範囲で」クスクス笑いは出ましたよ。見栄じゃないよ、見栄じゃない。
で、わからないなりに話は楽しめた。どうなるんだろうとワクワクもしましたさ。
ところがラスト……え?そうなの? そうだったのかー! 満足ゲージがビビビンと振り切れました。
直接このオチを示唆してはいないが、原題の「IRRESISTIBLE」にも秘密が隠されているのです。
これはおすすめです。英語のわかる人ほど面白かろう。私の後ろの人はわかるらしく、しきりに笑ってました。
#エンドロールの「キャスト:登場順」、同じクレジットが3回も繰り返されるんだけど、なぜ? ホワーイ? わかる人教えて!
ログインしてコメントを確認・投稿する