政治家ってずうっとテンション上げてないといけないのか?
新所沢レッツシネパークで初日朝一。貸切かと思ったが観客5人。私を含め老人ばかり。でもがんばったよ、シネパ。うんうん。
小川淳也という香川の若い政治家を17年間追ったドキュメンタリー。
この人が志を持って国政に挑んでるのはわかった。立派な人だとは思う。
なのでその志を持ってどのように具体的に行動したのかを観たかったのだが違った。
これは17年間どのように選挙戦を戦ったのかの記録がほとんどといっていい。
おもてたんとちゃう。
なにしろ選挙に勝つにはどうしたらいいか、そればっかり。
自分の政治的信条とか理想はあるし、それを実現したいという気持ちもわかる。それを達成するために当選しなくてはならないというのもわかる。
しかし目的と手段があちゃこちゃになってるような気がした(たぶん監督の意図とは違う)。
家族を巻き込む。妻はもとより、20歳くらいの娘二人、70歳の父母まで。
例えばミュージシャンになろうと思ったら(家に金を入れないとかいうのはあるのかも知れないが)、家族が何かをするというのは基本的にないよね。
まあ家族が嫌がっているわけではないからいいけど。
あとは政治信条というのはどうなっているのか。
野党が混乱している時期でもあって、あっちこっち所属政党を変える。際たるものは民進党を離れて希望の党から出馬したときです。
あの日本会議の小池がアタマですよ、希望の党。
でも選挙に勝つためなら転身する。「打倒小池」などと言いながら。
「打倒アベ」と言いながら自民党から立候補する人がいますか。
この映画は切り口が「当選するためにどうするか」なんだよなあ。確かに後半の「当選か、落選か」は盛り上がる。
志があっても当選しないと叶わない、というのもわかる。しかし衆議院議員になったんだからなっかやったんでしょ? 何やった?
ところで落選した人は収入はあるんでしょうか? 食えるの?
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