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2021年04月11日07:27

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突然ですが遊戯王小説です その22前編

『JAPAN SPY』

〜もしもし、Ms.Gだ。Mr.iに連絡。
 ヴァンパイア・レディを倒す事に成功した。これから奴のカー・カードを奪って始末を・・なに?
 こいつを洗脳させてゴブリンズというアジトに向かわせる?〜
Mr.i『ああ、そこにはヤツがいる。
 ヤツを倒すには強さより残酷さを見せた方が良いからな。
 ヴァンパイア・レディを洗脳させ、アジトに襲わせる。
 そいつはルトーに・・つまりこの世界の住人に勝利しているからな。
 ゴブリンズの奴らに彼女の攻撃は通用しないが、彼女の攻撃はゴブリンズに通用する』
〜なるほど。ではそのようにしよう。
 再見(サイツェン)〜

▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼

 昼食時、メルは一人ニコニコ笑いながら昼御飯の肉うどんを食べていた。

メル「良かった、本当に皆が元に戻って良かった・・!
 アイ達も皆元気だし、中庭は元に戻ってる。皆が無事に戻って本当に良かったよ!
 それなのにルトー君、なんで『あ、ボクちょっと用事があるから』とか言って昼御飯を一緒に食べてくれないのさ、それでも友達かよ・・モグモグ」

 メルはうどんを啜りながら、食事を続けていく。ススが作ってくれた肉うどんはとてもおいしく、メルの箸が止まる事は無い。

メル「モグモグ、まあ午後にまた皆で集まってこれからどうするか話し合うから、別にいいっちゃ良いんだけどさ・・」 

 ビィーッ!ビィーッ!ビィーッ!

 その時、不意に侵入者を知らせるベルが鳴り響く。その音を聞いたメルは一旦立ち上がり、座って、残った麺を全部食べ終えてから入り口に向かった。

メル「ごちそうさまでした!」

△ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △

ゴブリンズアジト・入り口。

アイ「なんだこいつ!
 俺達の武器や攻撃が全然効かねえ!
 硬いバリアでも張ってるのか!?」
シティ「というか、攻撃自体が届いてないわね。ダンクの魔法みたいな何かが働いてるみたい・・能力発動、『コンクリート・ロード』」

 シティが右腕を上に上げると空から電柱が現れ、右腕をふりおろすと電柱も対象目掛けて落ちてくる。

シティ「・・『天誅執行』!」 
 
 落ちた電柱はしかし、上空で急に停止してしまう。その真下で笑みを浮かべたのはヴァンパイア・レディだった。
 そして、その様子を何処からか映像越しに見ている人物、iもまた笑みを浮かべている。

Mr.i『ククク、バカめ・・』
レディ「私に貴方達の攻撃は通じないわよ!
 だけど貴方達に私の攻撃は通じるわ・・『バット・ストライク』!」

 レディの背中の羽根が広がると、そこから大量の蝙蝠が姿を現してアイ達に襲いかかってくる。
 アイは咄嗟に腕を出してガードしようとするが、その前にダンクが蝙蝠達の前に巨大な網を飛ばした。
 蝙蝠達は網に捕まってしまい、動けなくなってしまう。

レディ「何!?」
ダンク「白色魔法、『蜘蛛の巣網』!
 攻撃が効かないなら、それ以外の方法で止めれば良いだけだ」
シティ「ナイスよダンク!
 今度はもっと沢山の電柱を落としてぺしゃんこにして・・!」

「ま、待ってえーーーっ!!」

 全員が戦闘態勢に入りそうな中、レディの間に入ったのはメルだ。
 慌てて皆の前に立ち、レディに背を向ける。それを見て笑みを浮かべたのは、iだった。

Mr.i『ニィィ・・』
メル「ま、待ってよ皆!
 彼女は敵じゃない!」
アイ「ああ?
 何を言ってんだ、アイツはさっきから何度も俺達に攻撃してんだぞ、これで敵じゃなきゃなんなんだ?」
メル「そんなバカな!?
 だってレディ達『蒼き抵抗者達(ブルー・レジスタンス)』はみんな良い人ばかりで・・」
シティ「メル、危ない!」
メル「え・・?」

 シティの声と同時に振り返ると、レディがメル目掛けて手刀を振り下ろそうとしていた。

メル「れ、レディさん?」
Mr.i『やれ、レディ。
 その愚か者の命を葬ってしまえ!
 そしてゴブリンズよ、世界よ!
 未知の力に怯え、絶望するが良い!
 フーッハハハハハハハハハハハハ!!』
レディ「我が命、『紅き支配者』の為に捧ぐ!『蒼き抵抗者達』の仲間よ、くたばるが良い!」
メル「え、えええ!?」

 それに気付いたメルは慌てて逃げようとするが、体勢を崩してしまい倒れてしまう。
 倒れたメルに、吸血鬼の手刀が襲いかかる・・その時だ。レディの背後から声が響き渡ったのは。

「へい、吸血ガール!
 そこまでにしな!」
レディ「!!」

 背後から聞こえた声に驚いたレディが攻撃を止め、振り返ると・・そこには見た事もない金髪の女性忍者が立っていた。
 それを見たアイは口をぽかんと開け、シティが思わず叫ぶ。

シティ「え、あんた誰よ!?」
忍者「そこのお前、今の内に観念する事を進めるクノイチ!
 さもないと、この『節分鬼ニバリ〜くの一バージョン2・5』が許さないクノイチ!」

アイ「・・は?」
ダンク「・・へ?」
シティ「・・はい?」
メル「・・ええー・・」
Mr.i『な、なんだアイツはあああ!?』

レディ「貴様、いつの間に後ろに・・!」
ニバリ「わっはははは!
 ニバリはくの一故に、何処からでも現れる事が出来るクノイチ!
 くの一故に、お前の攻撃も何も効かないでクノイチ!なんなら一回試してみるクノイチ?」
レディ「く・・!」

 レディが手刀をニバリの首目掛けて振り下ろすが、攻撃は通り過ぎてしまう。
 それに驚いたレディが更なる攻撃をかますが・・全て、すり抜けてしまう。

レディ「な、何!?何故だ、なぜ貴様に攻撃が通用しない!」
ニバリ「今のニバリはくの一だからだクノイチ!」
レディ「そ、そんな・・!」
Mr.i『そ、そんなバカな!?
 まさかあのくの一も異次元人だというのか!?バカな、あのおちゃらけ組織に我等と交流する機会なんてあるわけないだろう!?な、なんだアイツは!?
 なんなんだアイツはあああ!?』

アイ「流石くの一、すげえ!」
シティ「おおお!流石、神秘がウリの東洋世界!
 なんでもありだわ!」
スス(あ、これ完全に騙されてるわ、味方が)
メル「・・・・・・」(なんで、くの一?
 昨日見た時は確かウェスタン・ガールだった筈なのに・・)
ユー「いや、あれは確かバーチャル映像だから攻撃が通るわけ・・」
メル「ユーちゃん、しーっ!」

 温度差の激しいゴブリンズ達の目線を気にせず、レディは左腕をニバリに向けて構える。すると左腕にデュエルディスクが装着されていく。

レディ「貴様も異次元人なら、この攻撃は通る筈だ!」
ニバリ「ほう、デュエルか!
 ニバリ、デュエルでも強い事を見せてやるでクノイチ!」
Mr.i『ち、少々予定が変更されたが・・あのヴァンパイア女のデッキは我等が凶悪に改造させている!
 あんなワケわからんくの一なんか、相手にもならない事を教えてやるが良い!』

ニバリ(くの一) LP6000 VS LP6000 ヴァンパイア・レディ

 両者「「デュエル!!(クノイチbyニバリ)」」


後編はこちら
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978932951&owner_id=10063995
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