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2020年12月18日06:55

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突然ですが遊戯王小説です その14

〜現在の状況 メルのドローフェイズ〜

ニバリ LP1450 手札 一枚(内一枚は『The sprendid VENUSE』)
『魂のさ迷う墓場』『人海戦術』『補給部隊』
『もけもけ』『ハッピー・ラヴァー』『命の砂時計』『オアシスの使者』
『天霆號(ネカロギア)アーゼウス』X素材×2
(墓地には『リンクリボー』)

『憑依装着ーエリア』(『ガーディアンの力』装備)『霊使いヒータ(裏側守備表示)』『憑依装着ーライナ』『霊使いアウス(裏側守備表示)』
『ガーディアンの力(カウンター・0)』『憑依解放』『憑依覚醒』伏せカード一枚

手札 二枚 メル LP450

メル「僕のターン、ドロー」

 ドローカード『召喚師アレイスター』

メル(『アレイスター』を引いた。
 けど、問題はニバリの『天使達の為の楽園(エンジェル・オアシス)』を攻略出来るかどうかだ。
 仮に通常モンスターに攻撃しても、トークン精製+カード一枚ドロー、更に人海戦術で後続を呼ばれて、次のターンアーゼウスの効果使って負ける。
 伏せカードで守りに入っても同じだ。
 だけど、僕のデッキにはこの状況をひっくり返せるカードが存在する・・)

 メルは前回のデュエルで出した切り札、『L・G・D(リンク・ゴッド・ドラゴン)』を思い出していた。

メル(今、僕の場には四体のモンスターがいる。ならあと一体、モンスターを出せば『リンク・ゴッド・ドラゴン』を呼び出せる・・でも、きっとニバリはそれを読んでいる。
 だから前のターン、『ブラックガーデン』を僕のローズトークンごと破壊したんだ。
 なら、モンスターを召喚した瞬間『アーゼウス』の効果が起動する可能性もある・・しかし、
 それをすればニバリは自ら『天使達の為の楽園』を破壊する事になる。
 『隙』と見るなら、そこだろうか・・)

 メルは手札を見たままじっと考えている。それを見ながら、ニバリは心の中でニヤリと笑う。

ニバリ(色々考えているみたいけど、無駄だよ。メル君。
 何故なら君の狙いが『L・G・D』である事は既に知ってるからね。
 あのカードなら攻撃力5000+カード効果を受け付けない最強耐性でニバリの『アーゼウス』を叩き壊す事が出来る。
 だが、そいつを出すために後一体でもモンスターを出した瞬間、こいつの効果でBOMB!
 出さずに別の策を使っても、『天使達の為の楽園』がニバリを守る。
 まだ、ニバリは負けないよ・・)
メル(・・ここは、ニバリが狙い通りに動く事を願うしかない)「僕はこのカードを場に出す!
 出てきて、『召喚師アレイスター』!」


召喚師アレイスター 闇 星4
魔法使い族・効果
(1):このカードを手札から墓地へ送り、 自分フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで1000アップする。 この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが召喚・リバースした場合に発動できる。 デッキから「召喚魔術」1枚を手札に加える。
ATK1000/DFE1800

ニバリ(む、そいつは・・)
メル「召喚時、効果発動!
 デッキから『召喚魔術』を手札に加える!」
ニバリ(召喚獣のギミックだって!?
 ヤバい、『純粋な憑依装着』デッキだと思ってたからそっちの警戒全然してなかった!く、動くしかない・・!)
「ニバリはこのタイミングで『アーゼウス』の効果を発動!
 エクシーズ素材を2つ取り除き、自身以外のフィールド全カードを墓地に送る!」 

天霆號(ネカロギア)アーゼウス 光 ランク12
機械族・エクシーズ・効果
「天霆號アーゼウス」は、Xモンスターが戦闘を行ったターンに1度、 自分フィールドのXモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。 このカード以外のフィールドのカードを全て墓地へ送る。 この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのカードが 戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。 手札・デッキ・EXデッキからカードを1枚選び、 このカードの下に重ねてX素材とする。
ATK3000/DFE3000

 天霆號アーゼウス X素材→0

 ✕人海戦術    ✕憑依装着エリア
 ✕魂のさ迷う墓場 ✕憑依装着ライナ
 ✕補給部隊    ✕霊使いアウス
 ✕ハッピー・ラヴァー ✕霊使いヒータ
 ✕もけもけ    ✕ガーディアンの力
 ✕命の砂時計   ✕憑依解放
       ✕召喚師アレイスター
        ✕魔法名「大いなる獣」
         ↑伏せカード  

ニバリ「これで、『L・G・D』を出すルートは消えた・・!」
メル「でも、新たなルートは開いた。
 手札に加えた『召喚魔術』を発動!」 
      
召喚魔術 通常魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを手札から墓地へ送り、 その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。 「召喚獣」融合モンスターを融合召喚する場合、 自分フィールド及び自分・相手の墓地のモンスターを除外して融合素材とする事もできる。
(2):このカードが墓地に存在する場合、 除外されている自分の「召喚師アレイスター」1体を対象として発動できる。 墓地のこのカードをデッキに戻し、対象のモンスターを手札に加える。

メル「このカードで墓地に存在する『召喚師アレイスター』と君の墓地に存在する『グランブル・ロゴス』を除外し、融合召喚する!」
ニバリ「く、『召喚魔術』は墓地のカードにも作用する効果、ホントにキツ過ぎる!」

 召喚師アレイスター→除外
 No.62預言者グランブル・ロゴス→除外

 ピシピシと床が砕け、岩石で包まれた巨人が姿を現した。

メル「大地の力に包まれし召喚獣よ、我が力の願いに応えてその姿を現せ!
 融合召喚!『召喚獣メガラニカ』!」

召喚獣メガラニカ 地 星8
岩石族・融合
「召喚師アレイスター」+地属性モンスター
ATK3000/DFE3300

ニバリ「メルも巨人を場に出したか・・!
 守備力3300はニバリのモンスターじゃ突破出来ない!
 このまま守備固めで時間を稼ぐ気か・・?」
メル「いいや、ニバリさん。
 『召喚獣メガラニカ』は攻撃表示で召喚されている!」

 召喚獣メガラニカ ATK3000

ニバリ「攻撃表示!?
 このまま戦って相打ちになるだけだよ!」
メル「いいや相打ちにはならない!
 僕は墓地の『召喚魔術』の効果を発動!このカードをデッキに戻し、墓地の『召喚師アレイスター』を手札に加える!」

 召喚魔術→デッキ
 召喚師アレイスター→手札

ニバリ「・・!」
メル「そして、バトルだ!
 『召喚獣メガラニカ』で『ネカロギア・アーゼウス』に攻撃!
 そしてその瞬間、『アレイスター』を手札から捨てて効果発動!
 『召喚獣メガラニカ』の攻撃力・守備力を1000ポイント上げる!」

 召喚師アレイスター→墓地
 召喚獣メガラニカ→ATK3000→4000
         DFE3300→4300

ニバリ「攻撃力パンプアップ効果!?
 あのカード、そんな効果まで内蔵してるのか!?」
メル「行け、メガラニカ!!」

 大地巨人の裁き(アースゴーレム・ジャッジ)!!

Battle!!
✕天霆號アーゼウスVS召喚獣メガラニカ○
 ATK3000     ATK4000
 ニバリ LP1450→450

メル「やった、『天使達の楽園』を突破した!ターンエンドだ!僕と同じライフ450に並んだぞ!」
ニバリ「・・ニバリのターン、ドロー」

 ニバリのドローカード
ソーラーレイ 通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する光属性モンスターの数×600ポイントダメージを相手に与える。

ニバリ「・・・・ターン、エンドさ」
メル「僕のターン、ドロー!
 バトルだ、召喚獣メガラニカでダイレクトアターック!」

ニバリ LP450→0

メル Winner!

△ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △

 ニバリの女性の幻影が消えていき、
 ニバリとメルが対峙する。
 最初に微笑んだのは、ニバリだった。

ニバリ「あはは、いやー負けちゃったなー!
 まさかメルが混合ジャンルで戦うなんて思わなかったからホントに驚いたよ!」
メル「僕も驚いたよ!
 ニバリさん、凄い戦い方の連続で驚いちゃった!今までどんなデュエルしてたの!?」
ニバリ「ふふん、ニバリさんはデュエルできない体でも頭の中でいくらでも戦術を構築出来るんだよ。
 あ、そうだメル君。ひとつ聞きたい事があるんだけど」
メル「何?」
ニバリ「君、もし使わないカードの中に『ハッピー・ラヴァー』があったらニバリのカードと交換しない?」
メル「え、まあそのカードなら今は使わないから別にいいけど・・カード棚の奥に眠ってるだろうから、見つけるまで少し時間がかかるよ?」
ニバリ「ダイジョブダイジョブ。
 今、ニバリは『ハッピー・ラヴァー』をコレクションするのに夢中だから、いつまでも待てるよ!
 それじゃあ・・」

 ニバリが話を続けようとした瞬間、部屋に放送が入り、アイの気の抜けた声が響きわたる。

アイ『おーいメルー、ニバリー!
 これから夕食が始まるから早く来いよー』
スス『バカリイイダアアア!!
 あんたまた夕食つまみ食いしたわねえええ!!』
アイ『やべえばれた!
 早く来いメル、ニバリ!来ないと俺が死ぬー!!』

 ぶつっ。
 
 放送が切れた。おそらく向こう側では恐ろしい追いかけっこが繰り広げられているのだろう。
 多分ススが能力使って圧勝するのは見えているが、それはそれで急がなければいけない理由だ。
 
ニバリ「い、急ごうか、メル君」
メル「はい、ニバリさん」

 二人はそそくさと食堂へ向かう。
 向かう途中、メルはふと考える。
 ニバリは先ほど、『ハッピー・ラヴァー』デッキだと言っていたデッキだったが、振り返ってみるとあまり『ハッピー・ラヴァー』が活躍してないような気がする。『ブラックガーデン』を入れる理由もあまり無かった気がするし、サーチしやすい『神聖なる球体』と『天空の聖域』に変えた方が良いんじゃないか、と思わず言いそうになっていたが、
 食堂でアイが鍋の蓋を、ススが薙刀持って対決してるのを見た瞬間そんな心配は吹き飛んでしまった。

▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼

〜深夜の公園・広場〜

 公園の古い電灯の灯りが広場を優しく照らす中、ミイラの姿をした男が突然姿を現し、虚空に声をかける。

?「皆、集まったか?」
チュータ「チュータ、ここに」
レディ「ヴァンパイア・レディ。
 今、来ました」
バルバロス「バルバロス、参上した」
ワイト「ワイト、ここに」
チュー助「・・ああ、来たぜ」 

 そこに、昼の仲間達・・『青き抵抗者達(ブルー・レジスタンス)』のメンバーが全員集まる。ほぼ全員がひざまづいてるのを見て、ミイラ、アウゴエイデスは首を縦に振った。

アウゴエイデス「よし、皆いるな?
 お前達に話がある。たぶん皆の耳には入ってるだろうが・・チュー助がやられた」
チュー助「・・・・」
チュータ「ピピ、あの『孤高なるチュー助』がやられたの!?
 ボクさっきまで修理してたから知らなかったよ!」
チュー助「ち・・本当だ。
 俺を倒したのは『ルート・アンナイ』という少女だ。どうやら魔法少女らしいぜ」
レディ「この世界、あまり『そういう』要素は無いと思ってたけど、意外ね。
 意外と攻略は難しいかもしれないわ」
チュー助「あの小娘のせいで、あと少しで倒せた『クリムゾン』を逃してしまった・・。我は絶対に忘れないぞ。
 『ルート・アンナイ』・・」
アウゴエイデス「まあ、そういう訳だからな。
 我々もまだこの世界について未知な事が多いから、
 全員気を引き締めて・・」

「遂に見つけたぞ、ダンク!」

 アウゴエイデスが振り返る前に、その周囲にバリアが張られる。
 更に、ワイトの周囲にもバリアが張られ、間にいる仲間達もバリアで囲まれてしまった。

ワイト「む、何だこれは・・!?」
「『S・F(ソリッド・フィールド)』展開!
 さあ、お縄につくッスよゴブリンズ!」
ワイト「・・き、君は?」

 ワイトが振り返ると、そこにはスーツを着た中性的な若い人が立っていた。胸のふくらみが無い事から恐らく男だろう、とワイトは分析した。
 男ーーノリは嬉しそうな顔でニヤリと笑う。

ノリ「ボクの名前はノリ!
 ゴブリンズ絶対許さないマンの警察ッスよ!冥土の土産に覚えておくッス!」
ハサギ「そして俺が、
 ゴブリンズ絶対捕まえるマンの警察ハサギだ!遂に捕まえたぜダアアアンク!」
アルゴエイデス「(゜ロ゜)」

 アルゴエイデスは少し頭を抱えた後、静かに答える。

ハサギ「フハハハハハハ!
 最近、公園にミイラが徘徊しているって通報があったから雑草に変装して張り込みしていたお陰で、ようやくテメエに会えたぜ、ダンク!」
アルゴエイデス「人違いです」
ハサギ「そんな訳ねえだろ!
 包帯!中身空っぽ!魔法が使える!
 そんな珍妙生物、ダンク以外にいる訳ねえだろブワアアアアカ!!
 仲間達も全員連行してやるから覚悟しな!
 くくく、遂に、遂にゴブリンズをワッパにかけられると思うと嬉しくて仕方ねえぜ!」
ノリ「良かったッスねハサギさん!
 ここまで本当に長かったッスからね・・!」

 ハサギもノリも、心の底から嬉しそうに笑いあう。捕まってる本人達は無関係なのだが、それを聞いてくれるとは思えない。ワイトはテレパシーでアルゴエイデスに訊ねる。

ワイト(どうします?彼等、本気で涙ぐんでますよ。倒して逃げるの気まずいです)
アルゴエイデス(確かにな。というか、昼間の少年といいダンクという奴は一体何者なんだ?マジで一回殴りたい)
ハサギ「ふ、俺とした事が思わず油断しそうになってしまった・・。
 さあダンク、ディスクを構えろ。
 デュエルするぞ」
アルゴエイデス「・・はい?」
ハサギ「デュエルだよデュエル。
 いつもやってるだろ?
 バリアから出るにはデュエルで勝つしかなく、引き分けなら互いにそのまま出られるが、敗北した場合ディスクから大量の電流が流れて気絶するんだ。
 さあ、ノリもディスクを構えろ!こいつらをデュエルで拘束するぜ!」
ノリ「了解ッス!
 ここでゴブリンズを全員捕まえてやるッスよ!」
ワイト「・・・・。
 まさかこの流れでデュエルするとは思わなかった。まあいい。デュエルしようか」
アルゴエイデス「そうだな。
 いい加減俺もキレてきた所だ。
 こいつをボコボコにしてやる」

 ライフ6000! 拘束ルール!
ダンク? VS  ハサギ
     デュエル!!

 ワイト   VS   ノリ
     デュエル!!
いや、ダンクじゃねえからな!?byミイラ

ハサギ「先攻は俺だ!
 手札から『魔弾の射手 カスパール』を召喚!」

魔弾の射手 カスパール 光 星3
悪魔族・効果
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 自分・相手ターンに自分は「魔弾」魔法・罠カードを手札から発動できる。
(2):このカードと同じ縦列で魔法・罠カードが発動した場合に発動できる。 その発動したカードとカード名が異なる「魔弾」カード1枚をデッキから手札に加える。
ATK1200/DFE2000


ダンク?「守備力が高いモンスターを攻撃表示だと・・?」
ハサギ「俺はこれでターンエンドだ!」

 □ □ □ □ □
 □ □ ■ □ □

ダンク?「なんだ、魔法・罠も無し?『オネスト』狙いか?
 まあいい、俺のターン、ドローだ。
 俺は魔法カード、『簡易融合』を発動」

簡易融合 通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):1000LPを払って発動できる。 レベル5以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。

 アルゴエイデス LP6000→5000

□ □ □ □ □
□ □ ■ □ □
           
ハサギ(ヨシッ!狙い通り!)「それにチェーンして『魔弾の射手 カスパール』の効果発動!」
ダンク?(む?このタイミングで発動だと?)
ハサギ「『カスパール』の正面位置で魔法・罠が発動された時、デッキから『魔弾』カードを補充(リロード)出来る!
 俺が手札に加えるのは『魔弾ーデスペラード』!」

魔弾ーデスペラード 通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):自分フィールドに「魔弾」モンスターが存在する場合、 フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。

ダンク?「・・破壊の罠をサーチしたか。
 だが一手遅かったな。
 俺は『簡易融合』の効果で『サウザンド・アイズ・サクリファイス』を融合召喚扱いで特殊召喚する」

サウザンド・アイズ・サクリファイス 闇 星1
魔法使い族・融合/効果
「サクリファイス」+「千眼の邪教神」
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 このカード以外のフィールドのモンスターは表示形式を変更できず、攻撃できない。
(2):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 その相手モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。
(3):このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値になり、 このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊する。
ATK 0/DFE 0

 ダンク?のフィールドに巨大な目玉の怪物が姿を現す。

ハサギ「そいつか・・」
ダンク?「『サウザンド・アイズ・サクリファイス』は相手モンスターを吸収する効果を持つ。先ほどのカードを発動するには、魔弾モンスターが居ないといけないが・・今は使えないカードだ」
ハサギ「それはどうかな?
 俺は手札から『魔弾ーデスペラード』を発動するぜ!」

魔弾ーデスペラード 通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):自分フィールドに「魔弾」モンスターが存在する場合、 フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。

ダンク?「何っ!?
 手札から罠カードを!?」
ハサギ「『魔弾の射手』モンスターは手札から『魔弾』魔法・罠カードを発動出来る!『サウザンド・アイズ・サクリファイス』を撃ち抜け!」 
 
 大量のロケットミサイルがカスパールの銃から飛び出し、サウザンド・アイズ・サクリファイスは巨大な爆発に包まれてその姿を消した。

✕サウザンド・アイズ・サクリファイス

ダンク?「なん、だと・・!」
ハサギ「遅かったのはテメエのモンスターみたいだったな。
 さあ、幾らでもかかってこい!!」
ダンク?(く、『魔弾』シリーズはカードデータが古くてどんなカードかいまいち覚えてない・・次はどこから来るか分からないぞ・・)「俺はモンスターを裏側守備表示で召喚し、カードを一枚・・一番右端に伏せてターン終了だ」

▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ 

 のしのしのし、と夕飯を済ましたニバリは自分の部屋に向かい歩いていく。
 向かいながら、ニバリは考える。

ニバリ(あーあ、最初のデュエルは勝ちたかったな。でも面白かったから良いか。
 メル君も様々な戦い方に挑戦してるみたいだし、これからどうなるか楽しみだね。
 ユーちゃんはどんなデッキを使うかな、ゴブリンズは皆デッキを持ってるのかな、
 今から楽しみで仕方ないや。
 でも・・)

 ニバリは自室の部屋の扉を開ける。
 まず目に飛び込んできたのは、正面の壁に飾った『ハッピー・ラヴァー』だ。

  ハッピー・ラヴァー 光 星2
  天使族・通常
  ATK800/DFE500

  ハッピー・ラヴァー 光 星2
  天使族・通常
  ATK800/DFE500

  ハッピー・ラヴァー 光 星2
  天使族・通常
  ATK800/DFE500

ニバリは、右に目を向ける。
 右にも『ハッピー・ラヴァー』が飾られていた。
        
          ハッピー・ラヴァー 光 星2
          天使族・通常
          ATK800/DFE500
        
          ハッピー・ラヴァー 光 星2
          天使族・通常
          ATK800/DFE500

          ハッピー・ラヴァー 光 星2
          天使族・通常
          ATK800/DFE500
     
 ニバリは左に目を向ける。
 当然のように、『ハッピー・ラヴァー』が飾られていた。


ハッピー・ラヴァー 光 星2
天使族・通常
ATK800/DFE500

ハッピー・ラヴァー 光 星2
天使族・通常
ATK800/DFE500

ハッピー・ラヴァー 光 星2
天使族・通常
ATK800/DFE500


ハッピー・ラヴァー光星2ハッピー・ラヴァー光星2
天使族・通常      天使族・通常
ATK800/DFE500    ATK800/DFE500
ハッピー・ラヴァー光星2ハッピー・ラヴァー光星2
天使族・通常      天使族・通常
ATK800/DFE500    ATK800/DFE500
ハッピー・ラヴァー光星2ハッピー・ラヴァー光星2
天使族・通常      天使族・通常
ATK800/DFE500    ATK800/DFE500
ハッピー・ラヴァー光星2ハッピー・ラヴァー光星2
天使族・通常      天使族・通常
ATK800/DFE500    ATK800/DFE500
ハッピー・ラヴァー光星2ハッピー・ラヴァー光星2
天使族・通常      天使族・通常
ATK800/DFE500    ATK800/DFE500


  ハッピー・ラヴァーハッピー・ラヴァーハッピー・ラヴァー。

ハッピー・ラヴァーだらけの世界の中で、ニバリは呟く。

ニバリ「うーん、やっぱり変だ。
 このカードを見てると『何か』を思い出せそうな気がするんだけど、
 それが何か分からない・・」
  
 ニバリは体の中に隠していた手紙を取り出す。少し古びたそれを見て、ニバリはもやもやした気持ちに包まれていく。

ニバリ「この手紙の送り主は、誰だろう?分からない。
 ニバリはなんでこの手紙を大切にしてるんだろう?分からない。
 なんで思い出さないといけない気持ちになるんだろう。分からない。
 ハッピー・ラヴァーを集めればいつか、必ずそれを思い出するんだろうか?
 ・・・・分からない・・」



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