mixiユーザー(id:10063995)

2020年08月04日14:04

46 view

突然ですが遊戯王小説 その8

メル「さて、と・・」

 デュエルが終了し、メルはチュータを取り敢えず拘束する。
 その傍にはダンク?が立って、拘束が終わるのを見守っていた。

メル「取り敢えず、手を縄で縛ったよ。
 これでしばらくは抵抗出来ない筈だ」
ダンク?「ああ。ありがとうな。
 さて、チュータ。そろそろ目を覚まして貰おうか」

 ダンクが軽く頭を叩くと、チュータはそれで気が付いたようで直ぐに頭を横に振り、首を傾げる。

チュータ「あれ?どうしてボクは捕まってるノダ?確かメルとデュエルをしようとしていた筈・・」
ダンク?「チュータ、俺が誰だか分かるか」
チュータ「あ、アウゴエイデス様・・!」
ダンク?「・・・・。
 今は、ダンクでいい。それよりチュータ、何か覚えている事は無いか?
 お前はさっきまでメルと戦ってたんだぞ」

 チュータは少し考える素振りをした後、頭をガックリさせる。

チュータ「ごめんなさいなノダ。
 ボクが最後に覚えているのはデュエル前まで。デュエル中の記憶は何も無いノダ」
ダンク?「そうか・・。
 みんな、すまない。
 少し話があるんだが・・出来れば聞いて欲しい。
 実は・・」
「待った!」

 ふと背後から声が聞こえてきて振り返ると、ルトーがたっていた。
 ルトーは小さくため息をついた後、ダンクに目を向ける。

ルトー「あんた・・あえてダンク、と呼ばせて貰うが・・僕はこれ以上あんた達とは関わらない。これ以上、話を聞く気はない」
全員「!?」

 ルトーの言葉にマルグとリッドは息を呑み、メルは少し訝しげにルトーを見た。
 ルトーは話を続ける。

ルトー「僕達はみんなただの子どもだ。
 一般的な、子どもなんだ。難しい話に巻き込まないで欲しい。
 メル、マルグ、リッド。聞きたきゃお前達だけで聞け。
 僕は聞きたくないし関わりたくない」

 そう言うと、ルトーは踵を返して離れていく。マルグは一瞬だけルトーを追いかけようとしたが・・リッドが動かない事に気付き、足を止めた。

メル「・・ルトー・・」
ダンク?「俺が言えた義理ではないと思うが・・彼を追わなくて良いのか?」
メル「だ、大丈夫です。
 それより、ダンク・・さん、一体、あなた達はどういう存在なのですか?」
ダンク?「ああ、そうだな。
 俺達はこことは別の世界からやってきたんだ」
リッド「別世界・・」
マルグ「・・・・」

ダンク?「そこはデュエルモンスターズのモンスター達が実体化している世界でな。ある程度の衝突こそあれど平和な世界、だったのだがな。
 ある日突然、さらに別世界から侵略されてしまったのだ」
メル「世界・・侵略・・!」
ダンク?「俺達は抵抗組織(レジスタンス)を結成し、侵略者に対抗して戦っていた・・だが奴等は強くてな。
 そこで、俺達と協力してくれる奴がいないかさいきん融合し始めたこの世界の者達に訪れ、君達を見つけた訳だ」
メル「・・・・ん?
 融合しかけてる?僕達の世界が?君達の世界と?」
ダンク?「そうだ。
 そして、侵略者の世界ともな。
 奴等はもうこの世界の侵略を開始している。もう既にこの世界はおかしくなりはじめているんだ。
 だからお前達のデュエルの腕を鍛える事は、
 お前達の世界を守る事にも繋がるんだ。
 敵の組織の正式名称は『緋き支配者(クリムゾン・ルーラー)』。
 そして俺達の組織名は『蒼き反逆者達(ブルー・レジスタンス)』だ」

▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ 

とあるデパートの屋上。

『世界に悪が栄える時、
 それは悪の滅びのカウントダウンが始まる時』
『我等がいる限り世界は平和で守られている!』
『我等がいる限り、世界は常に平和なのだ!』
『超量戦隊、チョウリョウジャー!
 参戦!!』

 デパートの屋上では、『超量戦隊チョウリョウジャー』のヒーローショーが始まっていた。
 超量戦士レッドマイヤー、ブルーマイヤー、グリーンマイヤーと妖精アルファンが敵である『暗黒界モンスター』と戦う番組で、子どもやシティが大好きな番組である。
 そして、実はルトーもファンであり、話を途中で切り上げたのも半分以上はこれを見る為だった。

子ども『ちょーりゃーじゃー!』『がんばえー!』『やっつけろー!』
ルトー「がんばれがんばれちょーりゃーじゃー!
 フハハハハハ、僕がこのショーを見るのをどれだけ楽しみにしていたと思ってる!
 訳わかんねー戦いなんか真面目な奴等に任せて、僕は応援に徹するもんねー!」
『赤き希望、レッドマイヤー参上!』
『青き喜び、ブルーマイヤー参上!』
『緑の力、グリーンマイヤー参上!』
『アルファンもいるよー!』
『『『覚悟しろ、暗黒界の狂王、ブロン!!』』』
ブロン『ゲヒャヒャヒャ!
 良く来たな超量戦士よ、だが我等の軍団に勝てるかな?
 いけい、ゴルド、シルバ!』
ゴルド『うおー!』
シルバ『やったるでー!』

 暗黒界のモンスターが超量戦士に襲いかかるが、超量戦士は全て華麗にかわし、刀や銃等の武器を取り出し暗黒界のゴルド、シルバと戦っていく。
 それを見て子ども達は無邪気に応援する声を上げた。

『がんばれちょーりゃーじゃー!』『いけいけー!』『やっつけろー!』『くたばれあんこくかーい!』ルトー『ウオオオオ!!がんばれがんばれ超・量・戦士ーーー!!』
レッドマイヤー『二人とも、このまま必殺技で倒すぞ、力を合わせろ!
 アルファン、来るんだ!』
グリーン&ブルー『OK!』
アルファン『いっくぞー!』

『『『超量必殺アルファンボール!!』』』

ゴルド『ぐわーっ!』
シルバ『やられたー!』
ブロン『ぐおー!
 お、おのれ超量戦士ー!何度も何度も我々の邪魔をしおってー!』
レッド『何度も何度も貴様の悪行を許さない!それが我等、超量戦隊チョウリョウジャー!!』

 ワアアアアアアアッ!!

 子どももルトーも喜びを全身で表現し、歓声を上げていく。
 超量戦士は拳を掲げ、その声に応えていった。

ルトー「やっぱりヒーローショーは最高だなー、テレビとは全然違う体験が出来るんだから・・ん?」

 ルトーはふと、上を見上げる。
 するとショーの上空に誰かが立っている事に気付いた。他の子ども達も気付いたようで声をあげる。

『あれー、あそこに誰か立ってるよー?』『新たな怪人かなー?』
レッド『む?あれは・・』

「軟弱な武器に、全員の力を合わせなければ使えぬ技、弱し!
 お前達はみな弱し!
 この世界は我等『蒼き反逆者達(ブルー・レジスタンス)』の新たな拠点にするため、貴様達を倒してやろう!
 とぉーうっ!」

 ショーの天井から華麗に飛び上がり、華麗に舞台上に着地したそれは、灰色の筋肉質な体をもった、ネズミ顔の人間だった。

レッド『貴様は・・』
「我が名は『格闘ネズミ』の異名を持つ男、その名はチュー助!
 覚悟しろ、『緋き支配者(クリムゾン・ルーラー)』の尖兵達よ!」

お姉さん『あ、あれ?
 芝居にあんな人の出演なんてありましたっけ・・?』

 チュー助が三人に向かって構えを取り、ブルーが叫ぶ。

ブルー『く、君は一体何者だ!
 私達にはなんの事かさっぱりだぞ!』
グリーン(リーダー、奴は・・『本物』です!)
レッド(そのようだな。だが、
 ここで我等が退く訳にはいかない!)
『チュー助とやら、お前が何者か知らないが我等の邪魔をするなら相手してやる!
 かかってこい!』
チュー助「言ったな、ならば行くぞ!
 覇破(ハハ)ァっ!」

 チュー助が素早く拳でグリーンに殴りかかる。グリーンも拳を振るうがそれをかわされ、右頬を殴られてしまう。
 その衝撃でグリーンは吹き飛ばされてしまった。
 ゴブリンズで戦いになれてるルトーは気付く。今の攻撃は演技では無いことに。

ルトー「え!?
 あ、あれ本気で殴ってるぞ!」
チュー助「弱小弱小っ!
 お前達はここで我等に負けて、『ブルー』の旗上げの為の踏み台になるのだぁ!」
ブルー『グリーン、く・・きゃあ!』

 応戦しようとするブルーの脇腹を蹴り飛ばし、レッドに向かう。
 レッドもまた蹴りをチュー助に入れていくが、チュー助にダメージは入ってない。

チュー助「ふ、その程度の蹴りでは我は倒せないぜ。観念しろ『クリムゾン』!」
レッド『く、ここまでか・・む?』

 不意に、レッドとチュー助の間に小さな箱が飛び込んでいく。箱は空中で小さく爆発し、白い煙が瞬く間に舞台を覆う。
 観客達から舞台の中が見えなくなった瞬間、ルトーが煙の中に飛びこんだ。

レッド『む・・』
ルトー「超量戦隊達、ここは僕が戦う!
 君達は逃げるんだ!」
レッド『何、君は何者なんだ!』
ルトー「ヒーローを助けにきた者さ!
 さあ、早く!」
レッド『だが、見ず知らずの君にここを頼るわけには・・』
ルトー「僕は色々知ってるから大丈夫だ!」
レッド『なに、まさか君は我々の『正体』を知って・・』
チュー助「く、このまま逃がさん!
 『ネズミ風船拳』!覇破ァっ!」

 チュー助が拳を振るうと、風圧で煙が吹き飛んでいく。その余波でルトーの頭上の煙が吹き飛んだ。

ルトー「ヤバ、煙が晴れる!
 とにかく君達は離れて!僕が何とかするから!ええと、女装スイッチは何処だっけ!?あ、これだ!」
レッド『く、やむを得ないか・・!』
チュー助「出てこい、そして我等の肥やしになれい!
 覇・破・覇・破・覇破ァっ!」

 チュー助が殴る度に煙が吹き飛び、遂に舞台の煙が全て消し去ってしまった。
 そして舞台に立っていたのは格闘ネズミチュー助と、女装したルトーだった。

チュー助「・・チュ?」
ルトー「・・・・」

 ルトーには悲しいサガがあり、『人に見られるとアホになる』癖がある。
 正確には緊張してどじを踏んだり失敗したり、考えてもない言葉をすらすらと出したりするような状態だ。
 そして今は、舞台の上だ。子どもも大人も皆がルトーに注目する。
 当然のように、ルトーの心は凍りついた。

ルトー「・・・・」
チュー助「ムム?
 さっきの奴等はどこだ!?
 お前は一体、誰なんだチュー!?」
ルトー「・・・・る」
チュー助「る?」
ルトー「ルルリラ、ラリルル、ラリラリルン!ヒーローがピンチの時、進むべく道を失った時、スーパーヒーローたるボクの出番だ!
 日陰と道案内の魔法少女、ルート・アンナイ、さーんじょう!!
 アハハハハハー!!」
(うわあああああ!!何言ってるんだ自分ー!!)

 顔で笑い、心で悲鳴を上げるルトー。
 当然、ルート・アンナイなんて名前は偽名だし、魔法少女なんて何処から出てきたかさえも分かってない。
 しかし口から出た言葉は既に観客の耳に入ってしまった訳で。

『まほーしょーじょー?』『かわいー!』『パンツ履いてるのー?』『おんなのこだー!』
お姉さん『な、なーんと!
 戦隊チョウリョウジャーを助けに、魔法少女ルート・アンナイちゃんが助けに来てくれたぞー!凄い!(アドリブ)』

ルトー「ふ、ふはははははー!
 ボクの手にかかれば楽勝なんだぜー!(うわあああああ!こうなったら拳銃でサクッと終わらせるしかない!)」

 ルトーは急いでポケットに隠していた拳銃で倒そうとしたが、その手に握られていたのはデュエルディスクだった。

ルトー「これで勝負だー・・あれ?」(しまった!拳銃は今日は持ってきてなかったんだ!)
チュー助「・・!
 ほう、『それ』で我を倒すつもりか。
 良いだろう、相手になってやるでチュー!」

 チュー助もまた、デュエルディスクを取り出し腕にセットする。
 それを見たルトーは頭が急速に冷えていった。

ルトー(え?あ、あれ?デュエルしてくれるの?まあ肉弾戦なら間違いなく僕が負けるから別にいいけど・・もうこうなったらこれで決着を付けて有耶無耶にしてやる!)

 ルールはマスタールール、LP6000

チュー助VS魔法少女ルート・アンナイ
 両者「「デュエル!!」」

レッド(まさか、我等『緋き支配者(クリムゾン・ルーラー)』が探していたデュエリストに出会うなんてな・・)

チュー助「我のターンでチュー!
 我は手札から我自身、『格闘ねずみチュー助』を召喚するでチュー!」
ルトー「え!?」

格闘ねずみチュー助 地 星3
獣族・通常
ねずみ界最強の格闘家を目指して世界を放浪している熱血ねずみ。 うかつに触ると火傷するぞ。
ATK1200/DFE0

 チュー助のフィールドに、チュー助そっくりのモンスターが姿を現す。
 
ルトー「え?君とそっくりのモンスター?」
チュー助「ふふん、我が姿とそっくりだからといって、この我が姿がコスプレ衣裳では無いでチュー。
 最も、その謎を貴様が暴く事は無いでチューよ。
 リバースカードを四枚伏せて、ターンエンドでチュー」  

 デュエルの外ではお姉さんがウキウキで戦況を子ども達に教えてくれる。

お姉さん『おおっと、最初のターン、チュー助は自身そっくりのモンスターと四つの伏せカードを出して終わってしまったー!
 どうやら展開型デッキではないようだが、どう動くのか予想できないぞー!』

ルトー「ボクのターン、ドロー。
 むむ・・」

 手札を確認すると、とても良い手札だった。このまま上手くカードを使えば、エクストラリンクも夢じゃない。
 だが、今までのデュエルが彼の手を止めていた。
 
ルトー(最初のデュエルでは初手『芝刈り』を逆利用されて敗北。
 次のデュエルでは特殊召喚を逆利用されて負けてしまった・・。
 相手の伏せカードは四枚、展開の邪魔をする可能性は充分ある。
 このデュエルでは、慎重に動くべきだ)
「ボクは手札のレベル10モンスター、『マシンナーズ・カーネル』を捨て、『マシンナーズ・フォートレス』を特殊召喚する!」

マシンナーズ・フォートレス 地 星7
機械族・効果
(1):このカードはレベルの合計が8以上になるように手札の機械族モンスターを捨てて、 手札・墓地から特殊召喚できる(自身を捨てた場合、墓地から特殊召喚する)。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 このカードを対象として発動した相手モンスターの効果が適用される際に、 相手の手札を確認し、その中からカード1枚を選んで捨てる。
(3):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた場合、 相手フィールドのカード1枚を対象として発動する。 その相手のカードを破壊する。
ATK2500/DFE1600

チュー助「マシンナーズデッキでチュか。(あのデッキは展開次第ではかなり高速回転するでチューが・・さて、相手の力量を見るでチュー)」
ルトー「・・バトルフェイズに入る!」
チュー助「チュ?」

お姉さん『魔法少女ルートちゃん、なんと巨大機械モンスターを場に出して一気に攻める気だー!
 このままでは攻撃力の低いチュー助のモンスターは簡単に倒されるが、四枚の伏せカードが翻らない可能性は少ない!
 さー、どうなる!』
ルトー「バトルだ、『マシンナーズ・フォートレス』で『格闘ねずみチュー助』を攻撃!
 フォートレス・ボンバード!」

 マシンナーズ・フォートレスの銃口から無数のミサイルが発射される。
 その瞬間、チュー助の伏せカードが三枚翻った。

ルトー「!!」
チュー助「まずは小手先で勝つツモリでチューか?残念でチュー。
 ファースト・トラップ。『孤高の格闘家』」

孤高の格闘家 永続罠
自分フィールド上に「格闘ねずみ チュー助」「モンク・ファイター」 「マスターモンク」の内1体のみが存在している場合に発動する事ができる。 このモンスター1体は戦闘によっては破壊されず、相手モンスターの効果も受けない。
 
チュー助「『孤高の格闘家』は我がバトルフィールドに『格闘ねずみチュー助』『モンクファイター』『マスターモンク』のいずれか一体しか存在しない場合、戦闘では破壊されずモンスター効果も受けないでチュー。
 そしてセカンド・トラップ。『アームズ・コール』」

アームズ・コール 通常罠
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから装備魔法カード1枚を手札に加える。 その後、そのカードを装備可能な自分フィールドのモンスター1体を選び、 そのモンスターに装備できる。

チュー助「アームズ・コールは装備魔法を手札に加え、更に装備させる罠。
 この効果で『伝説の黒帯』を『格闘ねずみチュー助』に装備させるでチュー」

伝説の黒帯 装備魔法
自分フィールド上の「格闘ねずみ チュー助」「モンク・ファイター」 「マスターモンク」のみ装備可能。 装備モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、 破壊したモンスターの守備力分のダメージを相手ライフに与える。

 格闘ねずみチュー助←伝説の黒帯 装備

チュー助「このカードを装備したモンスターはモンスターを戦闘破壊した時、そのモンスターの守備力分ダメージを与えるでチュー」
ルトー(戦闘・モンスター耐性のカードに守備力バーンの装備魔法。ここまでのカードを見る限り、大した事は出来ないように見えるけど・・)
チュー助「そしてサード・トラップ!
 『窮鼠の進撃』を発動するでチュー!」
ルトー「本命は、こいつか!」

窮鼠の進撃 永続罠
自分フィールド上に存在するレベル3以下の通常モンスターが戦闘を行う場合、 そのダメージステップ時に100の倍数のライフポイントを払って発動する事ができる。 このターンのエンドフェイズ時まで、 戦闘を行う相手モンスター1体の攻撃力は払った数値分ダウンする。

チュー助「『窮鼠の進撃』はレベル3以下通常モンスターと戦闘を行う相手モンスターの攻撃力を我がライフを払った分だけ下げるカードでチュー!
 我はライフを2500払い・・」

チュー助 LP6000→3500

チュー助「お前の『マシンナーズ・フォートレス』の攻撃力が2500までダウンする!」

マシンナーズ・フォートレス ATK2500→0

ルトー「何!?」
チュー助「追い詰められた鼠は虎すら噛み殺す!窮鼠虎殺拳(きゅうそこさつけん)!」

Battle!
○格闘ねずみチュー助VSマシンナーズ・フォートレス✕
ATK1200  ATK0 ルトー LP4800

ルトー「マシンナーズ・フォートレス・・!」
チュー助「そしてモンスターを戦闘破壊した事で『伝説の黒帯』の効果発動!
 フォートレスの守備力、1600分のダメージをお前に与える!」

ルトー LP4800→3200

ルトー「く・・だが、墓地の『マシンナーズ・フォートレス』と『マシンナーズ・カーネル』の効果が発動される!
 『マシンナーズ・カーネル』は自軍モンスターが戦闘破壊された事で緊急発進し・・『マシンナーズ・フォートレス』は破壊された時に相手の場のカードを破壊する!」
チュー助「だが、『格闘ねずみチュー助』は『孤高の格闘家』の効果によりモンスター効果は受けない!」
ルトー「俺は『窮鼠の進撃』を破壊するぜ!」


窮鼠の進撃→破壊
マシンナーズ・カーネル→特殊召喚

マシンナーズ・カーネル 地 星10
機械族/効果/特殊召喚
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに、自分フィールドの機械族モンスター1体を対象として発動できる。 その機械族モンスターと、その攻撃力以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、 「マシンナーズ・カーネル」以外の自分フィールドの表側表示の機械族・地属性モンスターが 戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。 このカードを特殊召喚する。
ATK3000/DFE2500

 破壊されたマシンナーズ・フォートレスの残骸を押し潰し、更なる巨大ロボがフィールドに出現する。
 それを見た子ども達の目がキラキラ輝いた。

『うわーカッコいー!』『ロボットだー!ういんういーん!』『がんばれー!』
お姉さん『あーっと、チュー助の複数枚の罠になす術無く破壊されたけど、既に二の矢は発射されていたー!
 皆も魔法少女ルート・アンナイを応援しよー!がんばれー!』
『がんばれー!』『がんばれルートー!』『がんばれー!』

ルトー「う、うぐぐ、皆から注目されてる、怖い!
 早く倒して逃げなきゃ・・!
 『マシンナーズ・カーネル』、『格闘ねずみチュー助』に攻撃しろ!
 もう窮鼠の進撃コンボは使えないぜ!」 
チュー助「確かに、攻撃力3000の追撃はキツイが・・守備力の高いモンスターを出したのは悪手だったな!」
ルトー「なに?」
チュー助「喰らえ、エンド・トラップ!
『不屈の闘志』!」

不屈の闘志 通常罠
(1):自分フィールドの表側表示モンスターが1体のみの場合、 そのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、 相手フィールドの攻撃力が一番低いモンスターの攻撃力分アップする。

チュー助「『不屈の闘志』は自身の場にモンスターが一体しか存在しない時、相手の場の最も攻撃力が低いモンスターの攻撃力分パワーを上げる。
 今、お前の場にはカーネルだけ。つまり攻撃力は3000上昇し、
 お前は返り討ちに合うわけだ!
 そして、お前への返り討ちダメージ1200と伝説の黒帯により守備力2500のダメージを受けて、お前の敗けだあ!」
ルトー「え・・!
 し、しまったー!やられるー・・なんてね」
チュー助「む?」
ルトー「『窮鼠の進撃』を破壊したのにお前が顔色一つ変えてなかったから、なんかあるとは思ってた!
 チェーンして速攻魔法発動!『ハーフ・シャット』!」

ハーフ・シャット 速攻魔法
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が半分になり、戦闘では破壊されない。

ルトー「ハーフ・シャットの効果により、『マシンナーズ・カーネル』の攻撃力は半分、1500になり、戦闘耐性を得る!」
チュー助「その後、『不屈の闘志』の効果により攻撃力は上がるが・・!」

格闘ねずみチュー助 ATK1200→2700
マシンナーズ・カーネル ATK3000→1500

Battle!!
△格闘ねずみチュー助VSマシンナーズ・カーネル△
ATK2700 ATK1500 ルトー LP2000

ルトー「く・・!だが、『ハーフ・シャット』の効果で『マシンナーズ・カーネル』は戦闘破壊されない!
 『伝説の黒帯』のバーン効果は戦闘破壊しなければ発動しないから、追加ダメージは発生しないよ!」
チュー助「く、お、おのれえええ!」

お姉さん『す、すごぉぉぉい!
 攻撃力が倍以上ある相手に立ち向かうチュー助、罠にかかってもうまく対処して次の手に備えるルートちゃん!
 この戦い、どうなるか分からないぞー!』『がんばれー!』『おしっこー!』『がんばれがんばれー!』

 司会のお姉さんが凄いノリノリで実況し、子ども達が無邪気に応援する。

 戦いはまだ、始まったばかりだ。


続く


おまけ
プルルルル ピッ

レッド「もしもし、私です。レッドマイヤーです。
 ボス、ようやく見つけました。
 我々『緋き支配者(クリムゾン・ルーラー)』と共に戦ってくれる、この世界のデュエリストを・・」




1 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年08月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031