mixiユーザー(id:10063995)

2020年07月08日06:28

44 view

短編小説 セッ○○しないと出られない部屋パート2(ムフフもあるかもよ)

 
前回
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1967490049&owner_id=10063995

 注意
 この小説は角が有る者達の短編小説です。
 100%ノリと勢いです。
 どうか笑ってクレメンス。
 以上の事が了承できた方はお読みください。
 それでははっじまっるよー!


果心とダンスの場合。
 ある朝、果心とダンスが目を覚ますと同じベッドの上にいた。二人用のダブルベッドで、ベッドには幾つかボタンが設置されている。
 服は昨日まで着たままの服で、側には自分の装備が置いてある。
 辺りを見渡すと綺麗に整頓された部屋で壁には大きなテレビが設置され、部屋の中心には『セッ○○しないと出られない部屋』と書かれた紙が置いてある。

 二人はしばらく考えた後、『今』の自分達の状況を思い出していた。

果心「確か今の私達は・・」
ダンス「結婚式を明日やろうと決めた後でしたよね、貴女は牢屋で、俺は自室で寝ていた筈・・。
 ナンテのしわざかこれ?」
果心「彼・・いや彼等がそんな事するとは思えませんが。
 さて、どうします?」
ダンス「・・・・とりあえずこの部屋を出る為の出口を探してみましょう。
 果心はそこのクローゼットを」

 ダンスが話しながら探索を初めたが探して、という前に果心がダンスの肩に手を乗せる。そして静かに首を横に降った。

果心「時間が惜しいので、ささっとやって脱出しましょう」
ダンス「果心さん!?」

 ダンスが振り返ると、果心は上着を脱ごうとしていた。ダンスは素早く目線をそらし、果心の姿を見ないようにする。

果心「ダンスだって、明日以降は私とこういう事をしなければいけないのでしょう?」
ダンス「い、いやあれはアタゴリアン人の血を絶やさない為に必要な事だし、それにしきたりでは式の前に女性の裸体に触れるのは禁止されてますし正直心の準備がまだ」
果心「ダ・ン・ス?」

 目をそらすダンスの鎖骨に、果心の細い指が触れる。無理やり果心がダンスを見ようと誘惑してるのが分かったダンスは絶対前を見ないと心に誓った。
 そして目線外から果心の妙に艶っぽい声が聞こえてくる。

果心「私の身体はそのしきたりより魅力がありませんか・・興味が湧きませんか・・?」
ダンス「う、うぐぐ・・」
果心「ふふ、では先にシャワー浴びてきますから、貴方はこれからどうするか、頭を冷やして考えてください」
ダンス「・・・・あ、ああ・・」

 そう言って、ダンスを置いて果心は部屋を出てシャワールームに向かう。服を全部脱ぎ、身体を綺麗にするために『石鹸』で身体の汚れをとろうと手に取った瞬間・・。

『ピンポーン!貴方は試練をクリアしました!部屋から出られます!』

 室内に、楽しそうな声が響く。
 そして果心が「えっ」と驚く間に姿が消えてしまった。

 そして、部屋には頭が茹で上がったダンスが一人残された。

ダンス「式を挙げる前にこんな事して大丈夫なのだろうか?いやしかし果心の方から求めてきたんだし俺から手を出した訳じゃないんだし合意の上だから大丈夫な筈、大丈夫に決まってる!だから大丈夫、大丈夫なんだうん大丈夫!」
「ソーダコレハタガイニシカタナイコトナンダコノヘヤヲダッシュツスルタメニヒツヨウナンダシカシオレハケイケンナイカラヘタクソアツカイサレタラドウシヨウ、ヘタダカラヤリナオシトカメチャクチャハズカシイジャナイカソウダイマノウチニノウナイデレンシュウスレバイインダサアオイデリンゴ、オレタチノスバラシサヲミセツケテヤ」

 以下、果心が居なくなった事、更に部屋を出るための鍵が『石鹸』である事に気付くまで三時間はかかったという・・。 
 
◎がんばれ花婿。

〜ニバリとアイの場合〜
ある朝、ニバリとアイが目を覚ますと同じベッドの上にいた。二人用のダブルベッドで、ベッドには幾つかボタンが設置されている。
 服は昨日まで着たままの服で、側には自分の装備が置いてある。
 辺りを見渡すと綺麗に整頓された部屋で壁には大きなテレビが設置され、部屋の中心には『セッ○○しないと出られない部屋』と書かれた紙が置いてある。

ニバリ「・・セッ○○?
 これは一体なんだろうね?」
アイ「さあな。
 まず、お前と一緒という時点でR18的な内容じゃない事は確かだ。
 部屋の中に最初に『せっ』から始まる物を探すぞ」
ニバリ「うん!」

 二人が部屋を探して見つけた物は、『綺麗な大皿』『大量の石炭』『高級スーツ』の3つだった。

ニバリ「・・この3つでどうすればいいのかな?」
アイ「うーーん・・まさかとは思うが・・」
ニバリ「え、アイ!
 君は何か分かったの!?」
アイ「いや分かる、分かるんだけど・・うーーん・・いいや、悩んでても仕方ない。
 とりあえずスーツに着替えるから待ってろ」
ニバリ「はーい」

 五分後。

アイ「お、お、お待たせしました、お嬢・・さん」

 ニバリの前に、スーツに着替えたアイがぎこちない笑みを浮かべながらニバリの前でお辞儀する。
 ニバリは何がなんだか分からない顔でアイを見た。

ニバリ「アイ?これは一体・・」
アイ「この部屋から出るには『接待』しないといけないからな。
 俺がホスト役。お前はカモ役だ」
ニバリ「なんかやな言い方・・。
 まあいいや、接待だから・・。
 ニバリは何すればいいの?」
アイ「実は俺もこーゆーのやった事ねーからわかんねぇ。
 俺にはピカピカの世界は似合わないし・・とりあえず、俺がお前に石炭を渡して、お前がそれを食べれば接待になるんじゃねえか?」
ニバリ「なるほどー。
 え、えーとじゃあ。
 石炭じゃんじゃん持ってこーい!」
アイ「はは、ただいまー!」

 アイが大皿をニバリの前に置き、石炭をざらざらと乗せる。大皿の上には大量の石炭が乗せられていた。

ニバリ「わあい石炭!ニバリ石炭大好き!」
アイ「お気に召していただき光栄です・・(い、言えない。犬に餌上げてるみたいだなとか絶対言えない!)」
ニバリ「いただきまーす!
 バクバクモグモグムシャムシャ!」

 ニバリが石炭を美味しそうに食べている。それをアイはじっと見ていたが、やがて小さな問いをニバリに投げる。

アイ「なあ、ニバリ」
ニバリ「パリンパリンチョリンチョリンゴクン。なーにー?」
アイ「お前ってさ、なんで石炭が好きなんだ?『何でも食べれる能力』なら他にも好きな食べ物がいっぱいあるだろうに」
ニバリ「ふふーん、実はね・・モグモグ。
 この石炭って名前にはニバリの好きな人の名前が入ってるからなんだ!」
アイ「え・・?
 それってもしかして・・」

『ピンポーン!
 正解は『接待』でーす!二人ともこの部屋から出られまーす!』

アイ「え、ちょ、ちょっと待・・」

 シュン、と二人の姿は消えて、石炭の無くなった大皿だけが残されていた。

 ◎石炭=セキタ・・。

 果心とダンスの場合パート2


 ある朝、果心とダンスが目を覚ますと同じベッドの上にいた。二人用のダブルベッドで、ベッドには幾つかボタンが設置されている。
 服は昨日まで着たままの服で、側には自分の装備が置いてある。
 辺りを見渡すと綺麗に整頓された部屋で壁には大きなテレビが設置され、部屋の中心には『セッ○○しないと出られない部屋』と書かれた紙が置いてある。

 二人は少し考えた後、同時に叫んだ。

果心&ダンス「またですか(かよ)!?」
ダンス「また、またあの待ちぼうけ地獄を味あわないといけないというのか・・!?」
果心「私は裸でそのまま出されましたからね・・戻った場所が牢屋でなければどうなっていたか・・」
ダンス「果心、『せっ』の付く物に触らないようにしましょうそうしましょう!
 それが一番です!」
果心「あ、そうですね!
 部屋から出るわけには行きませんからね←?」

 果心とダンスは互いに部屋を探し、『せっ』から始まる物を探し始めた。

『石鹸』『石膏ボンド』『石棺』『設計図』『雪駄』『石花』『石器』『石灰岩『摂氏寒暖計』・・。

果心「こんなにあるんですね、『せっ』から始まる物。ダンスも頑張り過ぎないでくださいね、後が本番ですから」
ダンス「ふははははは!
 俺とて男!時には積極的に突き進まねばならない事を知っているからなーっ!」
果心「・・ん?
 ダンス、いまなんと・・」
『ピンポーン!
 正解は『積極』でしたー!二人は脱出できまーす!』

ダンス&果心「!!??」
ダンス「な、ななななにぃ!?」
果心「ちょ、ちょちょちょちょっと待ってください!
 もう少し待ちなさい!
 まだ他にも謎があるかもしれないし、他にも探せば色々あるかもしれないじゃないですか!」
ダンス「そうだ、我々はまだこの部屋の探索を終えてない!そんな急がなくてもいいんじゃないかなあ?」
『はーい、『説得』入りました〜!
 なので二人は今すぐでてってもらいまーす!』
ダンス「NOOOoooo!!」
果心「わ、私・・この部屋の真の敵に気付いたかもしれません・・!」

 二人はシュン、と消えて無事に部屋から脱出し・・同時に絶叫したそうな。
 
 ◎がんばれ花婿。
 ◎がんばれ花嫁。


 ワイドハンドとスリーパーの場合。

 ある朝、ワイドハンドが目を覚ますと同じベッドの上にいた。二人用のダブルベッドで、ベッドには幾つかボタンが設置されている。
 服は昨日まで着たままの服で、側には自分の装備が置いてある。
 辺りを見渡すと綺麗に整頓された部屋で壁には大きなテレビが設置され、部屋の中心には『セッ○○しないと出られない部屋』と書かれた紙が置いてある。

ワイドハンド「・・チラッ」
スリーパー「ぐー、ぐー」
ワイドハンド(ですよねー。この眠り姫がベッドから起きる訳無いですよねー。
 さてどうしたものか。とりあえず人形の「スパイダー伯爵」を操って・・)

 ワイドハンド・・蜘蛛が人形の頭に乗り、蜘蛛糸で人形を操り始める。
 そして長身足長の人形、スパイダー伯爵が改めて部屋を見渡す。

スパイダー伯爵「さて、『せっ○○』をしないと出れない部屋か。
 そんな回りくどい事しなくても部屋を破壊すれば出られるではないか。
 よいしょ」

 スパイダー伯爵が糸で家具に絡めとり、部屋の壁に叩きつけて破壊しようとする。
 だが、いくら壁に硬い家具をぶつけても部屋は壊れない。

スパイダー伯爵「ち、頑丈だな・・」
スリーパー「すぴー、すやー」

 ふとスパイダー伯爵がふりかえると、スリーパーがぐっすりと寝ていた。スパイダー伯爵は砕かれた家具が辺り一面に散らばっているのを見渡し、ため息をつく。

スパイダー伯爵「・・あああ、こいつ見てたらなんか騒ぐのか馬鹿らしくなってきた。
 もういっそ寝てしまうかな。
 目が覚めたらこうなってたんだし寝てたらいつの間にか元に戻ってるかもしれないし・・」

 ベッドに腰かけたスパイダー伯爵。
 その背後からスリーパーがいつの間にか起き上がり、スパイダー伯爵の顔に手をかけて横に向かせ、
 その顔に口づけした。

スパイダー伯爵「え・・」
ワイドハンド「な"」

 そして顔を上げたかと思うとワイドハンドにも、口づけを少しだけした。
 そしてすぐに倒れて、また寝息を立て始める。

スリーパー「スピー・・スヤー・・」
ワイドハンド「な、な、な・・!」

『ピンポーン!
 正解は『接吻』でしたー!二人とも部屋からでられるよー!』

 どこかから声が聞こえてくるが、もはや二人には聞こえなかった。
 ふっとその姿は消えて、壊れた家具だけが部屋に残った・・。

 ◎いたずらなKiss・・!

〜果心とダンスの場合パート3〜

 ある朝、果心とダンスが目を覚ますと以下略。

果心「ダンス!こうなったら一気に合体するしかありません!」
ダンス「分かった!俺も男だ、覚悟は決めたぜ!」
果心「はああああっ!」
ダンス「ウオオオオオオっ!」

『ピンポーン!
 正解は『接近』でしたー!失せな』

 二人は部屋から脱出した。

 ◎健全ッ・・!

 ライとユーの場合
 ある朝、ライとユーが目を覚ますと同じベッドの上にいた。二人用のダブルベッドで、ベッドには幾つかボタンが設置されている。
 服は昨日まで着たままの服で、側には自分の装備が置いてある。
 辺りを見渡すと綺麗に整頓された部屋で壁には大きなテレビが設置され、部屋の中心には『セッ○○しないと出られない部屋』と書かれた紙が置いてある。

ライ「・・・・やべー。
 お、俺はまさかこんなお嬢ちゃんと・・しかも友達の娘に、そんな事をしなければいけないと言うのか!?」
ユー「ふーん。下二文字は分からないんだ。脱出ゲームだね」
ライ「こうなれば・・いやまてそれはどこの世界でも犯罪だ、特に幼女を脱いで愛でるとかロリコンの風上にもおけねえクズ・・いや、俺はロリコンじゃねーし!ボイン好きだしボイン!大好きだっ!!」
ユー「うーん、部屋の何処かにあるのかな?
 少し探してみよう」
ライ「しかし考えてみろ、ここはせっ○○をしないと出られない部屋だ!
 つまり、やらねば、ならんのだ!
 だがしかし!俺は生まれてからずっと様々な女に声をかけ、アプローチし、我が溢れる魅力を説いた!
 その声を聞いてくれた者はただのひとりもいない!
 分かるか、年齢=モテない歴。
 このまま永久にモテずに生きる位なら、いっそ・・いや、しかし・・」
ユー「ねーねーライさん」
ライ「ん、な、なんだ。
 嬢ちゃん?」
 
 ライは振り返り、しゃがんでユーに目線を合わせて話そうとする。
 するとユーはライに抱きついた。
 ライの肩がユーの柔らかい感触で包まれる。

ライ「え"・・」
ユー「んー、これでどうかな?」

『ピンポーン!
 正解は『接触』でしたー!二人とも部屋から脱出できまーす!』

ユー「お、正解みたいだ。
 良かったー」
ライ「・・へ?」

 ライが辺りを見渡すと、部屋には問題が書かれた紙やら仕掛け箱やらが転がっていた。目を丸くしつつ既に体から離れたユーに訊ねる。

ライ「あれ、お嬢ちゃん・・もしや、全部クリアしちゃった・・」
ユー「うん」
ライ「・・・っ!!」

 瞬間、ライの脳内がスパーク!
 一瞬の内に様々な思考が稲妻の如く縦横無尽に駆け巡るっ!!

ライ(す、すげーーっ!!全部難問ばかり、このお嬢ちゃん全部一人で理解したというのかー!)
ライ(俺は一人悶々としてて・・メチャクチャカッコわりーっ!)
ライ(今からでも何かカッコつける方法ないか方法!)
ライ(・・ダメだ、俺の長年ナンパで鍛え(そして撃沈された)勘が言っている、これは無理だと!俺がカッコつけられる事なにもねえっと!く、どうすれば・・!)
トベルト(へいそこのナンパボーイ!)
ライ(誰だお前!?)
トベルト(何、君にカッコつける部分がなくて困ってる?
 逆に考えるんだ。今は君が彼女にカッコつける場面じゃない、彼女にカッコ良さを教える場面だと考えればいいのさ・・)
ライ(いやだから誰なんですあなた!?)

 この瞬間、僅か0,02秒ッ!
 そして時は動き出す。

ライ「・・そうか、君はとても賢いんだな」
ユー「・・ま、早くここから出たかっただけですよ・・」
ライ「君が会いたい人はとても素晴らしい人なんだな。
 そいつに会えたらきっと楽しい時間を過ごせるだろうな」
ユー「・・・はい、私のパパはとても凄い人なんです。
 例えるならスーパーマンよりムキムキでアインシュタインで天才で世界中の俳優全員よりイケメンで清少納言より詩を作るのが凄くてヘレン・ケラーより優しくてアームストロングより冷静で冒険家、おまけにインディジョーンズより凄い幸運の持ち主で・・」
ライ(あ、これ間に入れないやーつ)
ユー「ラベンダーより良い香りがしてダイヤモンドよりキラキラしてシルクよりスベスベして世界中の軍隊より頼もしくてそれでそれで・・」

 以下、2人が脱出するまでずっとユーのパパ自慢が続いたという・・。

◎終わりっ!!


3 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年07月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031