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2018年02月13日07:45

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長編小説 角が有る者達、特別復刻版・シティの『楽しい』ハロウィーン

ティの『楽しい』ハロウィーン

※この物語は、復刻版です。ちょいちょい間違いとか誤字とか見つけたら、ごめんね。



2069年某月某日  午前2時頃
雲の上

満月が輝く雲の上に、人や生物はほとんど存在しない。たまに鳥達が渡りをするために雲の上を通るが、こんな真夜中ではどの鳥も休息をとっている。
そんな訳で、この雲の上はシティの王国になっていた。

シティ「ぷは〜、満月を特等席で見ながらお酒を飲む。これ以上に最高の夜景はきっとないわ!」

寝間着を着たシティは、10メートルはあるいつもより大きな鉄板の上でワインを飲みながら月を見つめていた。
鉄板は何の動力源もないのに雲の上でフワフワと浮いている。

シティ「私の『2メートル以上ある単純な形の単純な物質を操る能力』があれば、 行けない場所なんてないもの。
この能力を持って生まれて、良かったわ〜。
ありがとねママ〜、くたばれパパ〜」

そう言いながらシティはもう一度ワインを飲もうとして…止めた。
シティの目線にある月の下にある雲の中に、人影が見えたのだ。

シティ「あら?私の他にもここまで来れる人がいるのかしら?
…ちょっと気になるわね」

シティは好奇心が強い。
何か面白そうなものがあれば、全く後先考えずに突っ走ってしまうのだ。そして今回も全く考えずに人影に近付いていく。
 人影は、どうやら女性のようだ。緑色の垂れ目をした、どこかで見たことのある怪物のキャラクターを模した寝間着を着て、先程のシティと同じように月を眺めている。
シティはそれを見て、何も考えずに声をかけた。

シティ「こーんばーんわ!」
女性「わ!びっくりした!
あ、あなたは?」
シティ「私はシティよ!こんな綺麗な月の夜に誰かと会えるなんて嬉しいわ!
 出来ればあなたとお話したいのだけど?」
女性「え、あ…そう?
 丁度いいわ、私も綺麗な月についてとても誰かと語りたかったの」
シティ「やった!女子会成立ね!
 こっちへ来て、乗せてあげる!
 あなたの名前は?」
女性「私は…果心。果心林檎よ。よろしく」
シティ「よろしくね、果心!」

こうして、シティと果心は満月の下で会話を始めた。
最初は月について、つぎは互いについて、次はストレスや男性関係についてなどなど。
二人は短い夜の時間に酒を手に様々な事を話し合い、語り合い、
見つめ合い、そして…。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

シティ「我ら、生まれし年、生まれし月、生まれし日は場所は違えどもー!」
果心「願わくば同年同月同日に死せんー!」
シティ「おお閻魔大王よ、御照覧あれ!」
果心「この誓いに逆らいし者あらば、たちまち地獄に落ちようぞ!」

シティ&果心「「我ら『お月様に代わってお仕置き連盟』の名の下に!!」」

とんでもなくおぞましい連盟が今ここに、誕生してしまった!!

果心「そんな訳で、上のタイトルバーン!」



シティの『楽しい』ハロウィーン!
    ↓

シティと果心の『怖ーい』ハロウィーン!



果心「これで良し!」

トベルト「ぎゃあああ!!何してくれてんじゃあああ!!!」
シティ「うっさいわね作者!!
 月に代わって、お仕置きよ!」
果心「封印してあげるわ」
トベルト「 へ?
 イヤアアアア!!!
 バスがオチテキタアアアアア!!!」

ズドォォン!!


作者、C・トベルト 天からバスが降ってきて 見事作者を仕留めた!

トベルト「ぎゃあああアアア!」
果心「フフフ、作者の対処の仕方なんて簡単なのよ!」
シティ「早速1人お仕置きしたわね。
天からバスで天罰…アリだわ」
果心「この調子でバンバンお仕置きしましょ!」
シティ「ええ!
Punish or treat(お菓子かお仕置きか)! 」
果心「Punish or treat(お菓子かお仕置きか)!私達の宴は、これからよ!」
シティ「作者も消えたし、やりたい放題できるわ!」
果心「素晴らしい宴になるでしょうね。
フフフ…」
シティ「今から笑いが止まらないわぁ!
アハ、アハハ、アハハハハハハ!」

満月の下、雲の上で二人の悪女が愉快に笑う。
時刻は午前5時、皆が楽しい夢から覚めて現実に目を向ける時間…。

二人の悪女が、いつまでもいつまでも楽しそうに笑っていた。




タイトルコール……fin
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