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2018年01月06日12:08

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長編小説 角が有る者達 第175話

第175話 『再会する三分前』

〜彼はいる。私が一人になる時に〜

 これは、アイ、ダンクが各々の場所で戦いを始め、決着が着いた頃の物語・・。

〜シティサイド〜
 いつの間にか本当に寝ていたシティが目を覚まして辺りを見回した時ナンテ・メンドールと同じ顔の人間の数は増えており、いまや結婚式の長椅子を詰めて座る程であった。
 シティの座る場所は一番端だったため誰も気にはしなかったのだろうが、それでもここまで増えるまで気付かなかった事に、彼女は驚いていた。

シティ(なに、この人数・・。
 こいつら、こんなにいたの!?)

 そして結婚式の入り口付近には沢山のカメラと黒いコードと各国のリポーターがそれぞれの言葉で実況している。
 そのカメラの向こう側では、世界中の人がこの結婚式を見ているのだろう。
 先ほどとは比べ物にならないくらいの人数に、シティは頭を抱え下を向いてしまう。

シティ(何よこの人数、冗談じゃないわ。
 しかもみんな同じ姿勢、同じ姿で整列していて、マネキンが並んでるみたいで気持ち悪い・・!
 誰か一人でいいからポテチ食べようとか雑談しようとかしないの!?
 もう嫌、みんな早く助けにき・・!)

 うつむいたシティの目に、銀色の小さな
物体が目に入る。それを取ってよく見てみると、それは小さな鍵だった。
 辺りを見回すが、ここは結婚式場の一番端の端。人なんて滅多に来る場所ではない。だれかがわざわざここに来たのだろうか。
 
シティ「これ、もしかして・・このチョーカーの鍵?」

 シティは素早く首のチョーカーに付いている鍵穴に鍵を差し込んでみる。首の下なので触覚だけを頼りにしなければいけないので手間取ってしまうが、鍵が鍵穴にはまった音が聞こえた。

シティ(やはり、能力封じのチョーカー用の鍵だったのね、誰がここに・・。
 もしかして、ダンクがもう来ているのかしら?状況が状況だから、人目から避ける為にこっそり鍵をここに・・うん、きっとそうだわ!)

 果心の心に僅かに光が差し込み、鍵を開けようとする。触覚を頼りにしなければいけないので鍵を上手く回せず、何度も外れたりしてしまう。

シティ(あーもー、こうゆう細かい作業ってほんとイライラするなー!
 焦るなー、焦ると余計に・・あ)

 鍵を回している内に焦って鍵が手から零れてしまう。下を向いて鍵に手を伸ばそうとした時、不意に会場全体に大きな声が響いた。

『これより果心林檎とダンス・ベルガードの結婚式を始めます!!
 司会はアタゴリアン魔法歴史学の教授でもある、ナンテ・メンドールが勤めさせていただきまーす!
 今回の結婚式はアタゴリアン方式で進めさせていただきます、さあ皆々様、我等が不思議の国の結婚式を心ゆくまでご堪能あれ!』

 シティが顔を上げると、そこには白髪のナンテ・メンドールが立っていた。顔を下げ、鍵を探すが・・どこにも鍵が見当たらない。慌ててシティが探している間も、ナンテ神父の言葉は会場中に響いていく。

シティ「え、うそ、ヤバい!
 鍵、鍵はどこにあるの!?」
ナンテ「さてさて新郎新婦をお呼びする前にまずはアタゴリアン方式の結婚式の仕組みから説明させていただきましょう。
 起源は今から1000年前、初代アタゴリアン魔法学会創始者『ユシフ・バナナフンダ・ステーリン』と『アデルフ・イツモ・ヒトリー』から始まりますーーー」

▼  △  ▼  △  ▼  △

〜果心サイド〜

兵士「失礼します、果心様。
 そろそろ会場に・・おや?その本は?」
果心「あら、もうそんな時間なのね。
 あんまり時間がかかるから二周も読んじゃったわ」

 兵士の声に果心が顔を上げる。
 果心の手元には『不思議の国のアリス』が置いてあり、手にした本には『鏡の国のアリス』と書かれてあった。
 それを見た兵士の顔色がサッと青くなる。

兵士「『アリス』・・!」
果心「昔、あなたのよく知ってる人がこの本が大好きだったのを思い出してね。
 おかげで、あの花びらの謎が解けたわ」
兵士「花びら?
 あの白い花びらが何の意味を持つんですか?」
果心「『スノードロップ』は『鏡の国のアリス』に出てくるアリスの白い飼い猫の名前だったのよ。
 そして一つ気付いたんだけど・・兵士。いいえ、『兵士役』のナンテ・メンドール」

 果心は本から兵士、ナンテ・メンドールに目を向ける。ナンテは青ざめた顔をしたまま訊ねる。

兵士改めナンテ「・・なんでしょう?」
果心「貴方はいくら『ナンテ・メンドール』を名乗っても、決して本物になりきれる事は出来ない。
 だから『不思議の国のアリス』を見て目を丸くしたんでしょう?これは、『アナタ』が大好きな物語だけど、『貴方』はそれを知らないように、ね」
兵士「・・止めて、下さい。果心、さま。
 私の、内面を、覗かないで下さい・・!」

 ぶるぶると震える兵士の腕が、少しずつ鞘に伸びていく。それを見て、なおも果心は止めなかった。

果心「思えば今回の計画は『貴方』の内側をユーが無意識に覗いてしまった事から綻び始めた。
 『貴方』は『兵士役』に成りきれれば、それで全てが捨てられると思い込んでいる。『ナンテ・メンドール』という仮面が自分を覆い尽くせば、それで全てを終えられると信じ込んでいる。
 だけど私は『貴方』の知らない『アナタ』を知っている。この物語を『アナタ』がどれだけ愛したのかを、『貴方』は知る事が出来ない。
 『貴方』は『アナタ』になれないのよ、『兵士役のナンテ・メンドールを演じる何処かの誰か』さん・・」
??「やああぁめろおおおお!!」

 果心の不敵な微笑み、小さな言葉を叩き潰すかのように男が飛びかかる。その表情は悪魔の如く、怒りは羅刹の如く。
 猛獣の如く叫びを上げた男が果心に向かって襲いかかる。だが果心は笑みを崩さず、全く慌てる事なく事態に対処した。
 果心はかがみ込んで襲いかかる男の右脇へ潜り込み、左腕で男の首を囲み体重をかけて引っ張る。
 飛び出そうとする男と引っ張ろうとする果心の力により、その腕はまるで首閉めの縄のように縛られてしまい、男の意識が一瞬で首に向けられる。
 果心はその隙に右手で男の右手を掴み、背中に持っていった後膝で背中を蹴り上げた。

男「がはっ!?」
果心「動かないで?『貴方』が役割を忘れたら全てが台無しになってしまうわ」
男「ぐぅ・・わ、分かりまし、た・・」

 果心は男に先ほどの狂気が無くなったのを確認してから、手をほどく。
 男は倒れ込み、咳き込みながらも果心に目を向ける。その目には恐怖と怒りが入り交じっていた。
 それに答えるように果心はなるべく冷淡に言葉を紡いでいく。

男「げほっ、げほっ、ぐ・・!」
果心「私は貴方の内側を覗く気は無い。
 『ナンテ・メンドールでありながら兵士』となった貴方の、中身に興味は無い。
 私はただ、貴方たちの正体を知りたかっただけよ」
ナンテ「ふぅー・・ふぅー・・。
 そ、それはどういう、意味だ・・!」
果心「ずっと気になっていた。貴方たちはあくまでただの一般人。私達の戦いに巻き込まれ、異常な実験でナンテ・メンドールにさせられた存在。
 なのに、貴方たちは誰もナンテ・メンドールに反逆しようと考えていない」
男「!」

 その言葉を聞いて、男たちの表情が真剣になる。その顔を見て、果心は確信する。
 
果心「・・貴方たちには、ナンテ・メンドールになった後もある程度の自由があった。『政治家になる自由』『兵士になる自由』『教師になる自由』・・新しい自分になれる自由。
 それが、貴方たちには、眩しくて、嬉しかった」
男「・・はい、その通りです、果心様。
 お、俺達は、今までの自分を捨てたかった。何も出来ない自分を捨てたかったーー過去から、解放されたかったんだ。
 ああ、正直に言えば俺は嬉しかった、ナンテ・メンドールになれた事に誇りさえ感じていたんだ。
 自分はもうあのどうしようもない駄目人間じゃない、新しい自分になれたんだって。兵士になれたのは本当に嬉しかった。
 何かを守る仕事をしたいって、昔からの夢だったーーだから、だから」
果心「ごめんなさい」

 果心は男の頭を抱きしめた。胸が男の首をしめ、果心の服が男の顔に密着する。
 それでも果心は構わずに言葉を続けた。

果心「私が暴いたのは、貴方の、悲しみだったようね・・貴方たちにとって、過去を暴かれる事がどんなに辛い事か、私は考えなかった・・。
 改めて謝罪するわ、貴方は立派な兵士としてアタゴリアンを守り、私に尽くしてくれたわ」
男「か、か、かし、果心、さま・・!
 は、はな、離して、離してください・・!」

 果心の声を聞いて、すっかり正気に戻った男は両手で果心の肩を掴み、果心を引き剥がす。少し顔を赤くしつつも、男は首を横にふった。

男改め兵士「お・・いや、私は貴方に仕える身です。私は兵士、誰かを守る為に傷つくのが仕事なのです。
 ほ、他の人で試さないでくださらなくて良かった・・」
果心「ふふ、そうね。
 では貴方に誓いましょう、貴方たちの内側を決して暴かないことを。
 さて・・すっかり時間がたってしまいましたが、私は確か結婚式に出なければいけないのでしたよね?」
兵士「そ、そうでした!
 結婚式、急いで舞台袖に行かなければ!ダンス様も待っている筈です!」
果心「・・ダンス・・」

 兵士の言葉に、果心はゆらりと立ち上がる。だがそれは結婚式の為ではない。
 ダンスを思い出しての事だった。

果心(兵士の言葉で、確信できた。これは誰かが作り上げた劇のようなもの。ここにいるものは、みんなみんな何かの役割を与えられて生きている。
 ならば、私の役割は?ダンスの役割は一体なんなの?
 ただの新郎新婦『役』だけじゃないのは、もう分かっているわ。  
 ナンテ・メンドールとダンス・ベルガード。そして未だ私の前に姿を現さないカスキュア。
 誰が何を隠し、誰が誰に騙されているのか・・私は、それをうまく見極めなければいけない。
 でなければ、私は誰に操られてるかも分からないまま操り人形にさせられてしまうんだ)

 果心は左手を強く握りしめながら、笑顔を兵士に見せ右手で兵士に誘導されていく。兵士は先ほどとは打って変わって明るい口調で話しかけ、果心はそれに頷いていく。
 しかしその心の中では、他の大罪計画の人間に対する激しい怒りで震えていた。雷が鳴り響き、海は荒れ狂い、火山は今にも噴火しそうな程に、果心の心は荒れていた。
 それでも笑顔を見せられるのは、目の前の兵士があまりにも哀れで、これからもっと怒り狂う出来事が起きると分かっているからだ。

果心(まだよ、果心林檎。
 まだ抑えなさい。私の怒りがどれ程恐ろしいか、奴等に徹底的に教えるには、私が最も輝か『される』時でなければいけない。
 女がみんな男に愛される為だけに生きていると思うなよ・・)

 果心は笑みを浮かべたまま、結婚式へ向かっていった。

▼ △ ▼ △

〜ダンス・サイド〜

兵士「ダンス様、そろそろお時間です」

 兵士が扉を軽くノックする。中から返事はない。もう一度兵士が扉を叩こうとすると、壁越しに何十人もの声が、響いてきた。

「「「「「「「「ううう」」」」」」」」
「「「「「「「「るるる」」」」」」」」
「「「「「「「「さささ」」」」」」」」
「「「「「「「「いいい」」」」」」」」
「「「「「「「「!!!」」」」」」」」

 突然響いてきた音はあまりにも大きく、全くの不意打ちだった為に、兵士は倒れ、気絶してしまう。そんな事全く気にもせずにダンスは部屋の中を一人うろうろと歩いていた。
 部屋は荒れており、棚や小物は全て砕かれていた。

ダンス「全く、下らない奴だ。
 こんな茶番劇に真剣になりやがって・・」

 そういいながら、ダンスはまたうろうろと歩き出す、歩きながらもう何度目にもなる自問自答を繰り返していく。

ダンス「ダンス、何故だ何故だ何故シティの事を気にかける?何故シティなんぞ頭の中によぎる?奴の姿を見た時の安堵はなんだ?
 俺は何故ここにいるのか忘れたか!」

 ダンスは怒りのままに壁を殴る。殴った手の横には鏡がかけられており、鏡の中のダンスが訊ねる。

ダンス「違う、分かっている筈だ。
 これは奴の気持ちの逆流なんかじゃないと、俺は、俺は俺自身の気持ちであんないけすかない女に心を奪われかけている!
 違う、違う筈だ!
 俺は果心と結婚しなければいけない。
 一族を蘇らせる為には、国を再建する為には、無限の生を持つ女と交わらなければいけないんだ!
 アタゴリアンを蘇らせる為に、あの栄光なるアタゴリアンの輝きを、もう一度世界に見せつける為に!
 そのために何百年も頑張ってきたんじゃないか!なのに何故いまさらあんな女に心を奪われなければいけないんだ!」
シティ『ええそうよ、私は貴方を許さない。
 だから、『人間らしく』本気を出して抵抗するのよ』
ダンス「!?」

 ダンスの耳に、シティの声が聞こえてくる。だがダンスがどこを見てもその姿は無い。ただの幻聴だと分かっても、その幻影音色(メルヘン・メロディ)はダンスの心の中に響き渡っていく。

シティ『アハハハハハハハハ!
 その必死な言い訳!そのリアクション!間違いなく私の知ってるダンクだわ!
 アハハハハハハハハ!』
ダンス「貴様いい加減にしろ!
 俺はダンクではない!ダンス・ベルガードだ!」
シティ『さっき言ったじゃない。
 恐怖と絶望の泥の中で無様に溺れさせるって。
 あんたがなに考えて私の前に立っているか知らないけど、その考えごとぶっ潰してぶっ壊して元のダンクに戻してあげるわ』

 シティの声が消え、ダンスは上を向く。そこには電撃を受けて倒れそうになっているシティの姿が見えた。そのシティに目がギラギラと輝く男たちの姿が見える。
 シティの顔に、焦りと恐怖が見え始め、男は笑みを深くしていく。それを見たダンスは思わず叫んでしまった。

ダンス「やめろ!その女に手を出すな!
 そいつは俺の・・俺、の・・なん、なんだ・・?」

 ダンスが思わずだした左手が止まりそうになるが、シティの眼前まで男が近づいているのをみて、ダンスは思わず何匹もの百足を男に向けて放つ。
 まるで矢のように正確に飛ぶ百足は男の虚像を通り過ぎ、壁に激突し、穴を開けていった。ごりごりと百足たちが壁を食べる音を聞いて、ようやくダンスはこの部屋に自分以外誰もいない事に気づく。

ダンス「・・畜生、畜生、畜生!
 『俺たち』は、俺は、この国を救う為に、その為に全てを利用した。外道と呼ばれようが狂った殺人鬼と呼ばれようが目的を達成できるならそれで構わない!
 この国の礎を築く為なら、俺は天国の神でも地獄の王でも叩き潰してやる!
 なのに、なぜ、今になって、こんな感情が湧き出てくるんだ!
 認めるな、認めるんじゃないダンス・ベルガード!それは俺たちの全てを否定する、怪物なんだぞ!
 畜生、畜生、畜生・・」

 拳を握りしめながら、ダンスは扉を睨み付け、ゆっくりと向かっていく。その扉を開けば、果心林檎が立つ結婚式場に向かわなければいけない。
 シティが座ってこちらを見る、会場に立たなければいけない。

ダンス「・・いいや、あの女はいない。
 居るわけがない。確かに俺は鍵を置いたんだ。ゴブリンズの奴等が求めてるのはシティだ。そいつが会場から離れれば奴等もここには来ない。
 そうさ、シティが鍵を開ければさっさとあんな場所から離れるに決まってる・・。
 俺たちの結婚式は滞りなく進み、俺は国を再建する事ができる・・。
 問題なんて、何もないんだ・・」

 扉に向かい、ドアノブに手をかける。
 一息ついてから扉を開けると、気絶したナンテ・メンドールがそこにいた。
 ダンスは一息ついた後、静かに呟く。

ダンス「・・ナンテ・メンドール。
 俺の計画は順調に進んでいる。お前たちには本当に感謝してもしきれない。
 それだけは本当だ、本当なんだ・・」

 そう言って、ダンスは一人結婚式へ向かっていく。その背中はどこか寂しく、階下からの冷たい風が背中に当たり、彼方へと飛んでいった。

▼△▼△▼△▼△▼△▼△


 さて、会場に果心とダンスが向かい、結婚式が始まった頃、その下の階にはナンテ・メンドールたちだけの兵士、『ハート強襲団(アタッカー)』『スペード狙撃団(スナイパー)』『クラブ魔術団(マジシャンズ)』が結婚式を守っていた。
 結婚式会場の上はそのまま屋根となっており、結婚式会場に通るには必ずここを通過せねばならなかった。
 ここを通過できるのは結婚式会場に参加する者たちだけで、他の者は誰であろうと通せない。ダンス・ベルガードが考案した鉄壁の守りの筈だった。

 上の階で待機している兵士に、無線で連絡が入ってくる。

兵士「どうした?」
兵士2『や、やられた!侵入者、侵入者がここまでやってきた!クラブ魔術団、全滅!スペード狙撃団、ハート強襲団が応戦しているが、とても勝てそうにない!
 増援を、増援を呼んでくれ!このままじゃ・・ぐわあああああ!!』
兵士「おい、おい、どうした?応答せよ、応答せよ!
 く、まさかゴブリンズの奴等、『老いた芋虫(オールド・キャタピラー)』に続いて精鋭部隊まで倒したというのか!?」

 兵士はぞっと震え上がるが、更に大きな振動が階下から響いてくる。そして、階段からなにかが近付いてくる音が聞こえてきた。
 兵士は急いで無線のチャンネルを操作しながら交代していく。

兵士「メーデーメーデー!ダイヤ守護隊(ガーディアン)、急いでこちらに来てくれ!早くしないと結婚式が台無しに・・」
 
 その言葉の続きをいう前に、兵士は階下から現れたそれに、目を丸くした。
 侵入者を見て、兵士の体が、魂が恐怖で震え上がる。それが何なのか、兵士には理解出来なかった。

兵士「メーデー、メーデーメーデー!
 助けて、誰か、誰か助けてくれ!
 嫌、嫌だ、嫌だああああ!!
 うわああああああああああああああ!」



 今まで読んだ物語は、ほんの一瞬、しかし大切な物語に過ぎない。
 ここから物語は、少しだけ巻き戻り、アイ、ダンクの戦いに戻っていく。
 侵入者は誰なのか、結婚式はどうなるのか・・それはまだ、誰もわからない・・。

 続く。
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