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2017年06月14日12:35

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お試しデュエル

アイ「なんだい、久しくカードをやってないと思ったら試したい事があるだって？」　
トベルト「そう。
　昔デュエル小説で使われた手法があってね、それを試して見ようと思うんだ」
アイ「よせよせ、今のデュエルがどれほど難しいか分かってるのか？
　今は一体しかエクストラモンスターを出せない時代だ。
　皆新しい戦術の模索で忙しいんだぞ。
　それに俺とサイモンのデュエルも終わってないのに･･」
トベルト「これが上手く行けばこの手法でデュエルを再開させる。
　さ、まずは騙されたと思ってデュエルするんだ」
アイ「分かった、分かったよ。
　だが誰とデュエルするんだ？」
トベルト「新しいデュエルに相応しい人さ。あの子だよ」

　トベルトの声に従い目を向けると、そこには布で全身を覆った人物が立っていた。

アイ「誰だいアイツは！？」
？？？「ふふふ、わた･･我輩とデュエルするがいい」
アイ「うぐぐ、まあいい！
　さっさと終わらせるぜ！」

マスタールール4！
ライフ6000！
　
アイ&？？？「デュエル！」

アイ「ライフは相変わらず6000なんだな」
トベルト「昔良く読んでたデュエル小説がライフ6000だったから･･」
アイ「俺の先行だ、ドロー･･は出来ねえんだったな。
　手札から『ゴブリン突撃部隊』を召喚！」

ゴブリン突撃部隊　地　レベル4
《戦士族・効果》
①・このカードが攻撃宣言したターンのバトルフェイズ終了時、このカードを守備表示にする。その後次の自分ターン終了時まで表示形式を変更できない
Atk 2300／Dfe 0

？？？「その効果に対し、『ナチュル・コスモビート』の効果を発動」

ナチュル・コスモビート　地　レベル2
《植物族・チューナー》
相手がモンスターを通常召喚した時、このカードを手札から特殊召喚できる。
Atk 1000／Dfe700

？？？「このカードを手札から特殊召喚できる。守備表示で特殊召喚」

ナチュル・コスモビート

フィールド

アイ「ナチュル？まあいい。
　更にカードを一枚伏せ、ターン終了だ･･ん？」

アイ　　LP 6000 手札3枚

　　□　□　■　□　□
　　□　□　■　□　□
　□　　◇　　◇　　□
　　□　□　■　□　□
　　□　□　□　□　□

　　　？？？　　LP 6000 手札　4枚

アイ「な、なんだこれは･･？」
トベルト「説明しよう。
　これは簡易的なデュエルフィールド。
　十年位前に見ていたデュエル小説の一つにこういう形を載せていたデュエル小説があった。
　あの時は場所なんて関係なかったから『なんか変な手間をかけてるな』ぐらいしか記憶に残らなかったが、今なら使える技術なんでまねさせて貰った。
　□は空いているカードゾーン。
　■は使用しているカードゾーン。
　◇は空いているExモンスターゾーンさ。
　EXモンスターゾーンの横にある□はフィールド魔法ゾーンと思ってくれたらいい」

アイ「それで◆は使用しているモンスターゾーンか。リンクモンスターが出てEX ゾーンが増えたらその部分を◇に変えるって訳だな」

トベルト「ま、そんな所だ。
　さあ次はそちらのターンだぞ」

？？？「わ･･我輩のターン、ドロー。
　『ナチュル・クリフ』を召喚」

ナチュル・クリフ　地　レベル4
《岩石族・効果》
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、デッキからレベル４以下の「ナチュル」と名のついたモンスター１体を表側攻撃表示で特殊召喚できる。
Atk 1500／Dfe 1000

？？？「私は『ナチュル・クリフ』と『ナチュル・コスモビート』の二体を墓地に送り･･リンク召喚！」

ナチュル・コスモビート

墓地
ナチュル・クリフ

墓地

？？？「リンク召喚！
　リンク2、『ミセス・レディエント』！」

ミセス・レディエント　　　地
【リンクマーカー：左下/右下】
地属性モンスター２体
このカード名の(2)の効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドの地属性モンスターの攻撃力・守備力は５００アップし、風属性モンスターの攻撃力・守備力は４００ダウンする。
(2)：このカードが戦闘・効果で破壊された場合、自分の墓地の地属性モンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
Atk 1400／LINK-2

アイ「リンクモンスターだと！？」
？？？「『ミセス・レディエント』のリンク先は右下と左下。よって、我輩の場にエクストラゾーンが二つ増える事になる！」

　　　　◆
　□　◇　□　◇　□

？？？「更に『ミセス・レディエント』の効果により地属性モンスターは攻守が500ポイント上昇！」
アイ「ゴブリン突撃部隊の攻撃力も増えるが･･あー、なんか嫌な予感がするのは俺だけか？」

ミセス・レディエント　Atk 1400

1900
ゴブリン突撃部隊　Atk 2300

2800

？？？「『ナチュル・クリフ』のリクルート効果は任意なので発動できないが･･このデッキにはエクストラゾーンが二つもあれば充分だ！
　手札から魔法カード、ワン・フォー・ワンを発動！」

ワン・フォー・ワン　通常魔法
手札からモンスター一枚を捨て、手札・デッキからレベル1モンスターを特殊召喚する。

？？？「私は手札から『グローアップ・バルブ』を墓地に送り、『チューニング・サポーター』を特殊召喚する。」

チューニング・サポーター　光　レベル1
《機械族・効果》
このカードをシンクロ素材にする時、レベルを2にして扱う事ができる。このカードがシンクロ素材となり墓地に送られた時、デッキから一枚ドローする。
Atk 100／Dfe 300

？？？「更に『グローアップ・バルブ』の効果発動、デッキの上のカードを一枚墓地に送り、自身を特殊召喚する」

グローアップ・バルブ　地　レベル1
《植物族・チューナー》
このカードが墓地に存在する時、デッキからカードを一枚墓地に送りこのカードを特殊召喚召喚出来る。この効果はデュエル中一度しか使えない。
Atk 100／Dfe 100

？？？「二体のモンスターでシンクロ召喚。
　『フォーミュラ・シンクロン』」

フォーミュラ・シンクロン　光　レベル2
《機械族・シンクロ／チューナー／効果》
チューナー+チューナー以外のモンスター
このカードがシンクロ召喚に成功した時、デッキからカードを一枚ドロー出来る。相手ターンメインフェイズにこのカードを素材にシンクロ召喚出来る。
Atk 200／Dfe 1500

？？？「シンクロ召喚に成功した為フォーミュラとサポーターの効果を発動するが、それにチぇーンして、『サモン・チェーン』を発動」

サモン・チェーン　速攻魔法
チェーン３以降に発動できる。このターン自分は通常召喚を３回まで行う事ができる。
同一チェーン上に複数回同名カードの効果が発動している場合、このカードは発動できない。

？？？「これで私は後２回通常召喚出来る。
　そして二枚ドロー」
アイ「サモン・チェーンにフォーミュラ・シンクロン･･まさか、クェーサーを出すわけ無いよな･･？」
？？？「手札から『ナチュル・マロン』を召喚」

ナチュル・マロン　地　　レベル3
《植物族・効果》
このカードが召喚に成功した時、自分のデッキから「ナチュル」と名のついたモンスター１体を墓地へ送る事ができる。
また、１ターンに１度、自分の墓地に存在する「ナチュル」と名のついたモンスター２体を選択してデッキに戻し、自分のデッキからカードを１枚ドローする事ができる。
Atk 1200／Dfe 700

？？？「ナチュル・マロンの効果でデッキからナチュル・アントジョーを墓地に送る。
　そしてもうひとつの効果でナチュル・コスモビートとナチュル・クリフをデッキに戻し一枚ドロー。
　そして、ナチュル・マロンとフォーミュラ・シンクロンでシンクロ召喚。
『TGーハイパー・ライブラリアン』」

TG ーハイパー・ライブラリアン　闇　レベル5
《魔法使い族・シンクロ／効果》
チューナー+チューナー以外のモンスター一体以上
自身または相手がシンクロ召喚する度にカードを自分はカードを一枚ドローする。
Atk 2400／Dfe 2000

アイ「あ･･やべ」
？？？「そして三回目の通常召喚により、『ジャンク・シンクロン』召喚」

ジャンク・シンクロン　闇　レベル3
《戦士族・チューナー》
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在するレベル2以下のモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは効果が無効化される。
Atk 1300／Dfe 800

？？？「『ジャンク・シンクロン』の効果によりレベル2のモンスター、『ナチュル・アントジョー』を特殊召喚し、シンクロ召喚！
　現れろ、『ジャンク・ウォリアー』」

ジャンク・ウォリアー　闇　レベル5
《戦士族・シンクロ／効果》
「ジャンク・シンクロン」+チューナー以外のモンスター一体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分のフィールド上のレベル2以下モンスターの攻撃力分、このカードの攻撃力を上昇する。
Atk 2300／Dfe 1200

？？？「ハイパー・ライブラリアンの効果で一枚ドロー」
アイ「さ、三連続シンクロ･･だが、これ以上はシンクロ召喚は出来ない！
　しかも俺の場には攻撃力2800のゴブ突がいる！
　次のターン、お前の場を荒らしまくってやるぜ！」
？？？「それはどうかな？
　ハイパー・ライブラリアンを対象に手札から魔法カード、『シンクロキャンセル』」

シンクロキャンセル　通常魔法
フィールド上に存在するシンクロモンスターをエクストラデッキに戻し、自分の墓地に存在するシンクロ素材モンスターを特殊召喚する。

アイ「なっ！？」
？？？「ハイパー・ライブラリアンを戻し、墓地に存在するフォーミュラ・シンクロンとナチュル・マロンを特殊召喚。
　この場合、特殊召喚されたフォーミュラ・シンクロンはメインモンスターゾーンになる」
アイ「な、という事は！？」

　　　　◆
■　◇　■　◆　□

アイ「エクストラゾーンに空きが･･！
　だが、通常召喚はもう出来ない筈･･」
？？？「二重召喚を発動」

二重召喚　通常魔法
このターン、もう一度通常召喚出来る。

？？？「『ナチュル・トライアンフ』を召喚」

ナチュル・トライアンフ　地　レベル2
《植物族・チューナー》
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
相手が魔法・罠カードを発動する度に、
自分フィールド上の「ナチュル」と名のついたモンスターの攻撃力は
エンドフェイズ時まで５００ポイントアップする。
Atk 600／Dfe 400

アイ「レベル2チューナー･･！」
？？？「ナチュル・トライアンフとナチュル・マロンでチューニング。
　TG ーハイパー・ライブラリアンをシンクロ召喚。
　さあ、これで準備は整った！
　レベル2、『フォーミュラシンクロン』にレベル5、『TG ーハイパー・ライブラリアン』、『ジャンク・シンクロン』をチューニング！
　細暗き道を通り抜け、輝け希望！
　『シューティング・クェーサー・ドラゴン』！」

シューティングクェーサー・ドラゴン　光　レベル12
《ドラゴン族・シンクロ・効果》
シンクロモンスターのチューナー１体＋チューナー以外のシンクロモンスター２体以上
このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。このカードはこのカードのシンクロ素材としたチューナー以外のモンスターの数まで１度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。
１ターンに１度、魔法・罠・効果モンスターの効果の発動を無効にし、破壊する事ができる。
このカードがフィールド上から離れた時「シューティング・スター・ドラゴン」１体を
エクストラデッキから特殊召喚する事ができる。
Atk 4000／Dfe 4000

アイ「く、クェーサー･･！？
　マジでクェーサーが出てきやがった！」
？？？「バトル！
　シューティング・クェーサー・ドラゴンでゴブリン突撃部隊を攻撃！」
アイ「く、罠カード聖なるバリアーミラーフォースを」
？？？「無駄だ、シューティング・クェーサーの効果で無効！」

バトル！
×　ゴブリン突撃部隊　VS シューティング・クェーサー・ドラゴン　○
Atk 2800　Atk 4000
アイ　LP 6000

4800

アイ「ぐわああああ！」
？？？「シューティング・クェーサー・ドラゴン、二回目の攻撃」

LP 4800

800

アイ「ぎゃあはあああ！」
？？？「最後に、ミセス・レディエントの攻撃･･」

大地獣一打(もふもふさいこう)！！

アイ「ルビと漢字が違いすぎ･･ぎゃあああああああ！」

アイ　LP 800

0

アイ「が、は･･！
　バタンキュー(気絶)」
？？？「･･気絶したか。
　もう、私の正体がばれる心配が無いね。
　ふう、これ暑いや」

　そう言ってフードを脱いだその姿は、ユーだった。彼女はキョロキョロと辺りを見回した後、気絶したアイに近付く。

ユー「姿を隠して戦ってごめんねパパ。
　今、本編的に一緒にいる訳にはいかないから･･。
　今度は一緒に姿を見せて遊びましょう？」

　そう言ってユーはアイの頬に手をのせた後、すぐに離れていった。

お試しデュエル　終

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