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2016年09月16日20:30

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昔見たまたみたい映画『ピエロの赤い鼻』を紹介するよ。

月よりDANGO!
 昨日は中秋の名月でしたね本当月が綺麗ですねそうですね昨晩はお楽しみでしたねダンガンロンパはやっベーですねダブルヒロイングッバイは絶望しますぜ旦那ァ!
 こうなったら映画みようそうしよう暗い気持ちをマシンガンで吹き飛ばそうなんて思いたいけど近くのビデオショップ韓ドラしか置いてないまた絶望しましたぜ旦那ァ!
 そう言えば昔凄い映画あったな思い出と共にCoolに語ろうぜ旦那ァ!

はい。
 そんな訳で今日は自分が好きだけどビデオ屋の韓ドラのせいで見えなくなったマイナー映画を紹介します。
 紹介するのはこちら。

フォト



2004年公開のフランス映画、『ピエロの赤い鼻』。
 普段は小学生の教師をしているジャックは日曜日になるとピエロ『ゾゾ』になり皆を笑わせている。
 息子リュシュアンはそんな父を嫌っているけど、それは大好きな父が皆に笑われるのが嫌だったから。それを知ったジャックの友人、アンドレはどうしてジャックがゾゾになったのかを語り始める。
 それは終戦間近の物語だったーー。

 と、ここまでがこの映画のあらすじなんだけど、この映画は『恐ろしい庭』や『穴』など古い話を幾重にも合わせたような話になっていて、とても面白い。
 ジャックとアンドレは完全に子どものように無邪気で純粋に振る舞い、歳に合わない子どもらしさを何度も見せてくれる。
 でもその子どもみたいに軽率な悪戯により、停車場が爆発し年老いた従業員が負傷、重症を負ってしまう。
 更にドイツ軍に『犯人名乗らなければ人質を殺す』と犯人の二人と無関係な二人が人質にされてしまう。
 犯人は『自分が犯人だ』と名乗り出るけど、『仲間を守るためにそう言ってるだけだろ』と誰も聞いてくれない。

 そして四人が連れてこられたのは大きな穴。
 穴の中に投げ込まれ、『24時間以内に犯人が名乗りでなければお前達を殺す』と宣言される。
 穴の中は土臭く、しかも周囲が泥だらけで脱走も謀れない。
 四人は途方に暮れつつ自己紹介をしていく。
 ジャックとアンドレ(犯人ズ)、一人はジャックの元生徒で軍人志望の病気を抱えた若者。もう一人はやたら生命保険を売り付けてくる中年のおっさん。
 四人は迫り来る時間に怯えながら絶望するしかなかったのかと思ったその時、一人の兵士が穴に近づいてくる。
 そして赤い鼻を付けた後四人に林檎を与え、芸を見せる。その途中手に持っていた銃を落としてしまうが、兵士は芸を続けた。
 その芸の面白さに彼等は銃を持っているにも関わらず笑みを浮かべる。

 彼等は静かに声をかける。
『貴方は何故ここに来たんだ?』
兵士は答える。
『君達を元気づけるためさ。
 兵士になる前は『ゾゾ』という名前でピエロをやっていたんだ』
 そして兵士は疲労し絶望した四人の為にフランスの有名な唄、シャルル・トレネの『歓喜の唄』を唄い、
 死を恐れるだけの彼等に元気を与えてくれた。すっかり元気になった彼等は兵士が落とした銃を『忘れ物だよ』と言って返していく。

 ここから先はぜひ自分達の目で見て確かめて欲しい。
 この映画、インターネットでの評価はかなり高いし、この映画が元で募金活動を始めたりとかもあったけど、時間と共に忘れられてしまった。
 戦争、日常、人生論を混ぜ合わせたこの映画は悲しいながらもあらゆる事を訴えかけてくれる。フランス映画らしいフランス映画です。

 この映画、自分にとって凄い刺激を受けた映画でこれ見て『よし、パン屋になるのやめて福祉目指そう』と思ったぐらいです。
 自分が書いてる小説第二部は半分この映画からかなりヒントを得て作られています。
 シャルル・トレネの『歓喜の唄(ヤ・デラ・ジョイ)』も、戦争から生まれた唄ですが、フランスではかなり有名な唄です。
 URLを載せるので良ければ聞いてください。

https://youtu.be/ae9AQayZAzA

ではまた、エッフェル塔が動き出した時にでも。

またみたいなー。

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