ハロウィン企画特別小説
C・トベルト小説学園
これは、C・トベルトが今までに書いた小説キャラ達が学生・教師となって生活する、自己満ゲフンゲフン企画小説である・・・。
注意事項。
・魔法が普及している世界。
・能力が普及している世界。
・科学と魔法が並立している世界。
・五十年に続く戦争なんて無かった。
・ゲスの塊ゲフンゲフン未来世界またはなんて・めんどうるな人なんていなかった。
・割りと平和な世界。
・色々な小説の世界観が入り交じった世界。
等々、様々な設定変換がされています。
なるべく初見でも分かるようがんばって書くので、ご了承ください。
第1話 校長のお話
ハゲ頭に四角い目をしたロリ大好き校長、K・K・パー。
彼の話しはロリコンから始まる。
パー「えー皆さんこんにちは、今日もよい幼さですね。まだまだ世界の広さを疑わないその純粋な眼、先生大好物です。
皆可愛過ぎてもう最高ですまじ最高でもう襲いたいグヘヘヘヘおや貴方達は誰ですか待ってください儂はまだ話足りないことが一杯」
今日もまた、校長は警察に捕まり逮捕される。これが、この学園『トベルト学園』のいつもの光景だ。
それではトベルト学園、はじまるよ!!
・・・え、パー校長?なにそれおいしいの?
第2話 転校生
教師 ハサギ。
性格は明るい。短い黒髪にイケメンの男性。意外と残念じゃない。
ハサギ「皆おはよう。今日は転校生がいるから紹介するぞ」
「はい先生、聞きたい事があります!
男ですか?女ですか?」
手を上げたのは生徒、アイ。
悪戯大好きのムードメーカー。しかし天然の巻き込まれ体質。両腕は銀色の義手にっており、中には様々なジョークグッズが入ってる。
ハサギ「その質問には答えかねます」
アイ「え、なんで?」
ハサギ「見れば分かる。
先ずは入室してからだ・・・入ってきなさい」
「はい」
がらがらがら、と扉が開き誰かが入ってくる。腰まで届く長い銀髪を後ろに結わいた、鎖骨が見える可愛らしい子が入ってくる。ワイシャツにズボンを履いてあるので男性、の筈だがあまりに可愛らしすぎて男性には見えない。
ハサギ教師は黒板に『ピリオ・ド・シュリア』と書く。
どうやらこの子の名前らしい。
そして転校生は可愛らしい声で自己紹介を始めた。
ピリオ「始めまして。
有城筒化(あるきつづけ)学園から来ました、ピリオ・ド・シュリアと言います宜しくお願いします」
ハサギ「みんな、仲良くするんだぞ。席は、そうだな・・・。
フラグ・ホワイト。お前の隣りに座れ。
端から二番目の席だ」
ピリオ「はい・・・(トコトコトコ、コケッ)いたっ!
うう、ちょっと痛い・・・」
ピリオは何もない所で転び、赤くなった額を擦りながら少し涙目で立ち上がる。
その姿を見た健全な生徒諸君は男女問わず心が奪われた。
全員(か、可愛い・・・!)
モブ1「先生、ピリオちゃんが怪我したので保健室へ連れてきます!」
モブ2「馬鹿め、連れてくのは俺だ!」
モブ3「ヒヒャヒャヒャヒャ!俺がピリオちゃんをペロペロするんだぁ!」
ハサギ「止めろお前達!ピリオは男だぞ!」
モブ全員「「「そんなの関係ねぇええええ!!」」」
ピリオ「ひっ!?」
ピリオは恐ろしさのあまりすくんでしまい、モブ=変態どもはピリオに襲いかかる。
しかしそれは無理矢理止められる事になる。無数の包帯が彼等を止めたからだ。
「いい加減にしろお前達!」
変態1「ぐあああ!」変態2「ほ、包帯だと・・・まさか!」変態3「ダンク先生・・・!?」
変態3人の振り返る先には黒いスーツを着こなしつつも、その全身を包帯で巻き付けたミイラ、ダンクが立っていた。
ダンク「全く、騒ぎがあるから来ればお前達は何をしているんだ?
さっさと席に着け」
モブ共「うう・・・分かりました・・・」
包帯はほどけ、モブ達は解放されとぼとぼと自分の椅子に座る。
ピリオの後ろではフラグが「ダンク様ー!」と歓喜の声を上げている。
それを確認したダンクも去ろうとしたが、ピリオが呼び止める。
ピリオ「あの・・・」
ダンク「何だ?」
ピリオ「助けて・・・くれて・・・ありがとう・・・ござい、ます・・・」
ダンク「礼を言われる程ではない・・・が、その言葉、受け取っておく。
今日からここで授業受けるんだってな、頑張るんだぞ」
ピリオ「・・・・・・はい!」
ダンクは振り返り、包帯で出来た顔で笑みを浮かべる。
そして静かに去っていった。取り残され気味になったハサギが軽く咳をする。
ハサギ「ピリオ、とりあえずそこに座るんだ」
ピリオ「は、はい・・(さっきの人、かな?ミイラかな?でも、カッコいいなあ・・・)」
ピリオは急いで席に座り、ハサギが授業を始めようとする。その時ドタドタと足音が聞こえたかと思うと金髪の男子生徒が慌てて教室へ入ってきた。
「まだ授業始まってない!?
よし、セーーーフ!」
ハサギ「ダンス!お前また遅刻したのか?」
ダンス「え!授業始まってないからまだセーフだろー!ほら、席に着いたー!」
ハサギ「いいや、遅刻だ。
次からはもう十分早く登校するんだな」
ダンス「えーケチだなー。
まいっか、さあ勉強勉強!
今日もまた一つ賢くなるぞー!」
ピリオ(うるさい人だな・・・。
なんか怖い感じがするし、あまり仲良くなりたくないや・・・あ、僕も授業の準備しなきゃ)
ピリオは急いで教科書を取りだし、準備を始めた。その後ろで、ダンスがピリオを見て軽く笑みを浮かべた事に、誰も気付かなかった。
ダンス「・・・フフ・・・宜しくな、ピリオ」
ー第3話・学校の先生達!ー
ここトベルト学校には、様々な教師がいる。
二時間目、科学の先生・・・『ジョン・ヘイグ』先生。いきなりアウトである。
ヘイグ「よーし今日も毒薬作るぞー!
皆も沢山毒を作り、授業に役立てるんだぞー!
さーて今日は何の毒を作ろうかなアヒャヒャヒャヒャヒャ!」
生徒(こ、怖い・・・)
三時間目、国語の先生・・・『現古分々斎』。半魚人である。アウトだよね?
現古「ゲパパパパパパパ!
さあ今日は万葉集をやるウオ!ルトー君、この分を読むギョ!」
ルトー「先生・・・やっぱ語尾つけなきゃダメですか?」
現古「当たり前キス!語尾が無ければ全ての文章は意味が無くなるんだからなハマチ!ここテストに出るから、ちゃんと覚えてタツノオトシゴ!」
ルトー(ヤメテマジヤメテ。腹筋が・・・口が揺るんぢまう・・・)
四時間目。体育の先生・・・サイモン先生。
サイモン「今日は準備運動、グラウンド二週した後サッカーの練習をしたいと思います。
午前最後の授業ですがこの後は美味しい給食と昼休みが待っていますので、皆さん気を引き締めて頑張りましょう」
生徒達「ウオオオオ!!」
(やった!やっとまともな先生がきた!)(なんて良心的な先生なんだ!マジ癒しだよこの人!)(四時間目・・・精一杯がんばるぞ!)
サイモン(はて?
何故皆さんこんなに気合いを入れているのでしょう?・・・ま、頑張る事は良いことです。詮索は止めておきますか)
サイモンは柔らかな笑みを浮かべた。その笑みを見てススが更にやる気を出しグラウンド二週を三秒ですませてしまったのだが、今はその話は割愛しよう。
昼休み
フラグ「わー!急げー!」
ルトー「うわー!焼きそばパンがー!
トンカツがー!」
メル「ピリオ君急いで!
早くしないと購買売り切れちゃうよ!」
ピリオ「う、うん・・・」
フラグはオレンジ色の髪をした女の子で、何故か制服の上に魔導師専用の白いローブを羽織っている。
ルトーは少し肌が焼けた男の子で、皆より先に走りつつ後ろを振り返って皆を急かしている。
メルは横の髪をカールし、正面から見ればまるで山羊のように見えた。
ピリオ達が急いで購買へ向かう・・・すると、いつもはぎゅうぎゅう詰めの購買部前なのに列が出来ていた。
メル「あれ?珍しい。
いつもは凄い状況なのに」
ピリオ「なんか廊下に書いてある。
『魔法少女ピリオ専用通路』・・・?」
ピリオの目線の先、廊下には黄金色にかかやくテープで『魔法少女ピリオ専用通路』と書かれている。
テープ一枚一枚はかなり厚い為に漢字が三つ以上瞑れ、『麼法少女ピリオ専用進頃』にも見えるが、それでもピリオの文字はしっかりと理解できる。
ルトー「な、なんだこれ・・・ピリオ、お前いつの間に少女になったのか!?」
ピリオ「ち、違うよ!ボク男の娘(誤字)だよ!?」
ルトー「じゃあ一体この文字は・・・?」
メル「見て!あそこに新しい購買の人がいるよ!きっとあの人の仕業だ!」
四人が見ると、そこには眼鏡をかけた長髪の痩せた体躯の男性が不気味な笑みを浮かべていた。
フラグ「うわ、何あのオタク・・・!
き、キモいわ!」
ピリオ「あ・・・あ、あ・・・」
ルトー「何だ何だ?
あいつ随分ピリオに似た人形を飾ってるな、何しに来たんだあいつ」
ピリオ「あ・・・わ・・・」
メル「あれは話し辛いな・・・あれ?
ピリオ君どうしたの?」
ピリオ「あ、あれ・・・ボクの、お父さん・・・です・・・」
全員「「「え」」」
ピリオ「オタク・ド・シュリア・・・ホテルのオーナーしてるはずなんだけど・・・」
オタク「よーピリオー学校初日から友達出来たか、良かったなー!
父さん心配しすぎて購買で働く事にしたんだ!
これでいつでも息子に新鮮な昼食を届けられるぞう!
さあ、私に素敵な感謝の言葉をくれたまえ!」
ピリオ「お・・・」
オタク「お?」
ピリオ「お父さんのバカーー!!」
ピリオは脱兎の如く逃亡し、残された父親は唖然としてしまう。
オタク「・・・へ?ピ、ピリオ?」
ルトー「そりゃそーなるだろ、常識的に考えて・・・後でピリオの所に行くか」
フラグ「そうねー、ま、今日来たばかりだしそう遠くまで行ってないでしょ。
後で声の一つでもかけましょ」
メル「まって、ピリオ君!」
ピリオ「止めて、今のボクに話しかけないで!」
メル「そう言う訳に行かないよ!
あれを見て!」
メルが強い勢いで叫ぶ。ピリオがその迫力に負けて振り返ると、購買にはもう一人誰かが立っていた。
メイドさんだ。長い白髪を玉状に結わいている。
「焼肉パンです、200万円です。
500万円ですか、それでは300万円おつりですね」
ピリオ「あのメイドさんは・・・?」
メル「僕の、専属メイドさんだ」
メルは至って真面目な言葉で答えた。
ピリオは真ん丸に見開いた目でメルを見つめる。
ピリオ「え?」
メル「正確には、仕事で家に居ない父さんが作り上げた家政婦アンドロイド、白山羊。
僕が心配だからって、購買で働くようになってしまったんだ・・・」
白山羊「コッペパンふたつですね、190万円です。200万円なら10万円のお釣です」
メル「何処で覚えたか100円を100万円と言うようになって、生徒達からは『無表情メイド最高』と称賛され、『クールビューティー』とか『アイアン姉御』とか『ミリオタメイド』とか数々のアダ名がついて・・・今じゃ、白山羊さんの存在は学園に必要不可欠になって、しまったんだ・・・」
ピリオ「そ、そんな・・・!」
ピリオはあまりに衝撃的な事実に、思わずその場にへたれこんでしまう。
メルはけっしてピリオから目を離さずに、静かに答えた。
メル「・・・お互い、頑張ろう、ピリオ君」
ピリオ「うん・・・ボク、ボク、頑張るよぉ・・・!」
二人は自然に手を伸ばし、固い固い握手をかわす。ここに一つの友情が生まれた瞬間だった。
第4話 昼休み2
〜保健室。
保健医である果心林檎と、学生であるシティ、そしてリンベルはお茶会を楽しんでいた。
シティ「それでねーこの前おもしろい電柱の画像見つけたのよ!
なんと海の上で電柱が並んでるの!私凄い驚いちゃったわ!」
リンベル「マジで?見せて見せて!」
果心「あらあら、また電柱自慢?
本当に電柱が好きね、貴方」
シティ「ヘヘー、果心も今に分かるよ!電柱はとっても凄いんだからね!」
果心「そう、私も知りたいわ。貴方を骨抜けにさせた電柱と、ダンス君の恋の行方を」
シティ「ぶふぉっ」
喋りまくって疲れた口を癒そうと紅茶を飲みはじめていたシティは思わず吹き出す。
果心は驚く様子も無く、そっとハンカチを差し出した。
果心「どうぞ」
シティ「けほけほっ、ありがと・・・。
か、果心ななな何を言ってるのかなー?今は電柱の話を・・・」
果心「告白、まだしてないの?」
シティ「うう・・・わ、私だって告白を狙ってないわけじゃないのよ?
でもダンスの奴、ぎゃーぎゃー騒ぐのが好きな癖にすぐ何処かにいっちゃうんだもん。告白なんて・・・難しいわよ」
リンベル「フッフッフッ、シティちゃんは甘いね。
私、この前ダンス君とデートの約束したもんねー」
シティ「な、何だってー!」
シティは目を丸くし、果心は静かに紅茶を啜る。リンベルは意地悪い笑みを浮かべる。
リンベル「この前エアガンで遊んでた時に間違えてダンス君のお腹に当てちゃって・・・そのお詫びに、本屋で彼が欲しい本を一つ奢る事になったんだー♪
ケガの功名って奴ね」
果心「ヘー、ダンス君本が好きなんだ、意外ね」
シティ「むむむ・・・やるじゃない。
でも私は負けないよ!次は私が誘うんだから」
二人の会話をBGMに、果心は紅茶を啜る。
そして一言、小さく呟いた。
「二人共頑張ってね。
頑張って、頑張って、たとえ砂漠の中で水が無くて進む道が分からなくても、
共に歩いてくれるような人を探すのよ・・・」
誰にも聞こえないその言葉は、果心が飲み干した紅茶の香りと共に、宙に消えていった。
第5話 昼休み3
〜学園・中庭〜
学園の中庭には様々な花が植えられている。
これらは全て園芸部が育てた花であり、鮮やかな花の数々を見に訪れる生徒は多い。
その端には枯れた桜が植えられているが、何故かそこには一人の生徒・・・アイを覗いて誰もいない。
アイは皆が中庭で話したり遊んでいるのを見ながら、一人弁当を食べていた。
アイ「モグモグ、パクパク」
『いやあ皆楽しそうにしてるねぇ。
あ、あの子可愛いね。ね、ね、ナンパしてみたら?』
アイ「パクパク、ゴクゴク」
『ナンパの言葉は先ず、『ずっと前から好きでした。今日の帰りに映画館に行かない?』彼女は楽しそうに笑いながら『わーありがとう、でも私好きな人いるの、あんたみたいなボッチは妖怪と映画館に行けば〜?』と言われてフラれ、哀れ傷心男は妖怪桜と共に映画館に行くのでした。
ね、ね、良いシナリオでしょ?』
アイ「ゴクゴク、カミカミ」
『あ、そうそうこの前生徒が話してたんだけどさ、『蚯蚓(みみず)』っていう映画が流行ってるんだってさ。
可愛いみみずが林の外に出る為に冒険する話だってさ、きっと楽しい話なんだろうね。
ね、ね、興味引かれると思わない?』
アイ「カミカミ、ゴクン。
ごちそうさま」
アイは弁当をしまい、立ち上がる。
そして桜の方に振り返る。
アイ「それで?ユーキは何が言いたいんだ
?」
ユーキ『もー、ここまで言わせてそれはないでしょ?
空気読んで、く・う・き・おんぷ!』
アイ「おんぷってなんだ?ま、いいか。
悪いがそんな暇無いんでな。娘に飯を食わせなきゃいけないし」
ユーキ『えー!一緒に行こうよー!
君が自分を引っ張って映画館まで連れてくの!
世界は広いんだもん何とかなるよ!』
アイ「残念だが世間は狭くてな。
そんな事したら俺は捕まる」
ユーキ『むむむ、あーなんて事。人間知識を持って5万年以上経っているのにまだ妖怪はいないと言えるなんて!世界は妖怪とニートに優しくないなんて!なんて残酷なんだー!』
アイ「はいはい、もう騒ぐな。
騒いでもお前は樹木だから何も出来ないだろ?」
ユーキ『うっさーい!
大体君だって二十歳越えてないのに娘がいるとかおかしすぎるでしょー!』
アイ「ユーは別に良いだろ、ユーは。
俺の家は広くて金が有るから養ってるだけさ」
ユーキ『月収10万以下で六畳一間の生活をどうすればそう言えるのさ!
てかさっきまで食べた弁当、まさか・・・!』
アイ「無論、ユーの手作りだ。
あいつの作った弁当を邪魔するのだけは嫌なんでな、さっきはずっと黙ってた」
ユーキ『おのれぇ、自分がどれだけユーの手作り弁当を食べたいか知ってる癖に!』
アイ「それと六畳一間も間違いだ。
正確には、五畳と一畳。
ユーが五畳で俺が一畳だよ」
ユーキ『・・・娘に住む場所奪われたの?』
アイ「・・・さーて、そろそろ次の授業に行くかなー。ははは、はは、ははははははははは」
アイは乾いた笑い声を上げながら、中庭を去っていった。
ユーキ『あー・・・。可哀想に。
あ、そうそう。この話、
なんと続いちゃいます』
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