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2015年05月14日07:45

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デュエル小説4ー4

デュエル小説4ー4

現在の状況 ペンシ エンドフェイズ

ペンシ LP6000 手札3枚
フィールド 『抑止令』『レベル制限B地区』『小型召喚陣』『王宮のお触れ』『デザートストーム』伏せ1枚。
『ブレードフライ』『問答無用侍』『一発必中侍』『サイレント・エルフ』

果心 LP3900 手札6枚
フィールド 無し


朧「……って、こんなに差があるの!?」

あまりの戦力差に思わず突っ込みを入れる朧。
そして果心はイシズのコスプレをしていた。

果心「私のターン、ドロー……」

LP3900→4900→5100→5300→5500

朧「逆転のカード、来い!」
パー「果心様……!」

二人が逆転のカードを引き当てる事を望む……が、ペンシは笑みを崩さない。

ペンシ(無駄だ、『レベル制限B地区』が攻撃を、『サイレント・エルフ』が魔法を、『王宮のお触れ』が罠を、2体の侍が守備モンスターを封殺する。
もはや何も出来まい!)
果心「……私は、
カードを1枚伏せて、ターンエンド……」

この瞬間、ペンシは確信した。

勝 っ た !!


ペンシ「私のターン、ドロー!
『小型召喚陣』の効果を発動し、『デス・モスキート』を特殊召喚!」

果心は1枚カードをドローする。


デス・モスキート 風 レベル2
〈昆虫族・効果〉
このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、その数値分自分のライフが回復する。
Atk1000/Dfe1000


ペンシのフィールドに現れたのは、巨大な針を持った蚊だ。

ペンシ「『ブレードフライ』と『デザートストーム』の効果で攻撃力1000ポイント上昇さる!」

デス・モスキート Atk1000→2000
ブレードフライ Atk1600
サイレントエルフ Atk1000
一刀両断侍 Atk1500
問答無用侍 Atk1200

1ターンに1枚しかカードを出せない。
魔法・罠は使えない。
守備モンスターはいない。

ペンシ「私の邪魔をする者は、もはやいない!
バトル!5体のモンスターで総攻撃!」

果心 LP5500→4500→3000→1400→200

果心「ぐ……!」

続けざまに襲いかかる猛攻に、思わず果心は方膝を付く。
ペンシはまるで獣のように笑みを浮かべた。

ペンシ「終わりだ、『デス・モスキート』で直接攻撃!」

デス・モスキートの鋭い針が果心を襲い、大爆発を起こす。
ペンシは眉をひそめた。

ペンシ「爆発?」

デス・モスキートの攻撃は針による吸血攻撃。
爆発など、起こる訳が無い!

ペンシ「貴様、何を……」
果心「手札から『クリボー』を墓地に送り、効果発動」


クリボー 闇 レベル1
〈悪魔族・効果〉
星1/闇属性/悪魔族/攻 300/守 200
相手ターンの戦闘ダメージ計算時、このカードを手札から捨てて発動できる。
その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
Atk300Dfe200


果心「『クリボー』を墓地に送り、『デス・モスキート』のダメージを0にします」

デス・モスキートの針が果心に刺さりそうになる瞬間、手札から現れたクリボーが身代わりになり、機雷化して爆発。
結果として、ダメージは0になった。

ペンシ「おのれ……また邪魔を!」
果心「ありがとう、クリボー……」

果心は静かにクリボーを墓地に送る。
そして、キッとペンシを睨み付けた。

果心「私のターン。ドロー!」
ペンシ「無駄だ、もはや貴様に勝機はない!」

ペンシが叫ぶが、果心には聞こえない。

果心 LP200→1800

果心「手札からスピリットモンスター、『月読命(ツクヨミ)』を召喚!」



月読命 闇 レベル4
〈魔法使い族・スピリット〉
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、裏側守備表示にする。
Atk1100Dfe1400


果心のフィールドに半透明の男性が現れる。

ペンシ「スピリットモンスターだと…?だが、そのモンスターのレベルは4!『レベル制限B地区』により守備表示になる!」

月読命 守備表示

果心「ですが、『月読命』の効果発動!
『月読命』はモンスター一体を裏側守備表示にします!
その効果で『サイレント・エルフ』を裏側守備表示に変更!」

サイレント・エルフ 裏守備表示

ペンシ「何……!?
ば、ばかめ!『サイレント・エルフ』の守備力は2000!
このままでは壁を作ったようなものだぞ!?」
果心「ですが、これで魔法封印の枷は外れました。
これで前のターン伏せられたカードを発動できます」

ペンシが眉をひそめる。

果心「魔法カード発動、『月食』」


月食 通常魔法
自分フィールド上に『月』と名の付くモンスターが存在する時に効果発動できる。相手フィールド上に存在する表側表示カードを全て表示形式はそのまま裏側表示にする。(オリジナル)

ズズズ……

ペンシ「!?」

果心が発動した魔法カードから、闇が噴き出しフィールド上を覆い隠していく。
闇の中で果心の言葉が響く。

果心「魔法カード『月食』。
相手の表側カードを全て裏側表示にする……表示形式はそのままにして!」
ペンシ「何!?
わ、私の築き上げた布陣が……!」


ひ っ く り 返 る !


問答無用侍 裏側攻撃表示 Atk200
ブレード・モス 裏側攻撃表示 Atk600
一発必中侍 裏側攻撃表示 Atk300
デス・モスキート Atk1000
抑止令 裏側表示
レベル制限B地区 裏側表示
王宮のお触れ 裏側表示
小型召喚陣 裏側表示
デザートストーム 裏側表示

ペンシ「おのれ、おのれぇぇ!
だが、たかが裏側表示にしただけだ!次のターン、『レベル制限B地区』も『王宮のお触れ』も甦る!」
果心「ええ、だからこのターンで決めます。
手札から魔法カード発動、『死者蘇生』!」


死者蘇生 通常魔法
自分または相手の墓地からモンスターを一体選択し、自分フィールド上に特殊召喚する。

果心「私は死者蘇生の効果で、『青眼の究極龍』を特殊召喚!」

青眼の究極龍 光 レベル12
〈ドラゴン族・融合〉
「青眼の白龍」+「青眼の白龍」+「青眼の白龍」
Atk4500/Dfe3800


『月食』が作り出した暗闇を吹き飛ばし、『青眼の究極龍』が姿を現す。


ペンシ「ブルーアイズ……やはり奴のデッキはブルーアイズデッキなのか?」
果心「何を勘違いしてるんですペンシ?
私のデッキはブルーアイズデッキではありません。
墓地の『クリボー』(闇属性)と『ポコポコ』(光属性)をゲームから除外し」

クリボー →除外
ポコポコ →除外

果心「『カオス・シャドウ』を特殊召喚!」


カオス・シャドウ 闇 レベル8
〈悪魔族・効果〉
このカードは通常召喚できない。墓地に存在する光属性、闇属性モンスター一体ずつゲームから除外して特殊召喚する。
このカードの攻撃力は自分フィールド上に存在するモンスターで最も高い攻撃力を持つモンスターと同じになる。
Atk?/Dfe?(オリジナル)


光輝く青眼龍の影がググ〜ッと伸び上がり、真っ黒い青眼龍の姿となる。

ペンシ「攻撃力が決まってないモンスター?」
果心「『カオス・シャドウ』はその名の通り混沌の影。
意思持つ混沌の影は、私の場の中で最も高いモンスターの姿となり、その力を得る!」

カオス・シャドウ Atk?→4500


三つ首×2つの龍が同時に咆哮する。
ペンシの場の弱小モンスター達では歯が立たない。
そしてペンシのライフは6000。

朧「2体のモンスターの攻撃が決まれば……9000近いダメージを喰らって、ペンシは負ける!
果心様の勝ちだぁ!」
パー(……いや、違う!
まだ、ペンシの場には一度も翻ってない伏せカードがある!)

果心「まだ……抗うのですね、ペンシ」
ペンシ「……どうやら気付いたようだな。ここまでよくやったよ、正直興奮している。
だが……まだまだだ!
伏せカード発動!『非常食』!」


非常食 速攻魔法
このカード以外の自分フィールド上に存在する魔法・罠カードを任意の枚数墓地へ送って発動する。
墓地へ送ったカード1枚につき、自分は1000ライフポイント回復する。

果心「非常食!?」
ペンシ「『非常食』の効果により、私の場の魔法・罠カード全てを墓地に送る!!」


抑止令 → 墓地
レベル制限B地区→墓地
小型召喚陣→墓地
王宮のお触れ→墓地
デザートストーム→墓地

ペンシ「そして、私のライフを5000ポイント回復!!」

ペンシ LP6000→11000

朧「ライフポイント、一万一千っ!?」
パー「こ、ここまで来て……今度はライフの壁が果心様を抑えるのか!?」
ペンシ「今から楽しみだよ、2体の究極龍の疾風弾(ストリーム)を受けるのは」

ペンシはニヤリと笑みを浮かべる。

ペンシ「だが残念……私は更に強力な暴風を知っている」

ペンシの手札の内二枚が怪しく光る。

・ペンシの手札の内二枚
大嵐 通常魔法
フィールド上に存在する魔法・罠カードを全て破壊する。

死嵐 速攻魔法
『大嵐』発動時に発動。フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。

ペンシ「さあ来い!
9000近いダメージ……見事受けきって見せよう!」
朧「そ、そんな……」
パー「果心様……!」

先程見せた喜びが、そのまま絶望に塗りかわっていく。
だが、果心だけは違った。

果心「何を勘違いしてるんですかペンシ?」
ペンシ「?」
果心「私は言った筈です、このターンで決めると……手札から魔法カード発動!『破滅へのプレリュード』!」


破滅へのプレリュード 通常魔法
手札を一枚捨て、自分フィールド上に存在するレベル5以上のモンスター一体を選択して発動。
デッキから同名カードを二枚まで手札に加える。(オリジナル)


果心「『破滅へのプレリュード』は手札一枚を捨て、レベル5以上の同名モンスターを手札に加える。
私が手札に加えるのは『カオス・シャドウ』!!」
ペンシ「!?」

手札 伝説の聖剣 エクスカリバー→墓地

カオス・シャドウ デッキ→手札
カオス・シャドウ デッキ→手札

果心「そして闇属性・『堕天使マリー』2体に光属性・『ポコポコ』と『伝説の聖剣 エクスカリバー』をゲームから除外し……」

堕天使マリー→除外
ポコポコ→除外
堕天使マリー→除外
伝説の聖剣 エクスカリバー→除外

果心「2体のカオス・シャドウを特殊召喚!!」


カオス・シャドウ 闇 レベル8
〈悪魔族・効果〉
このカードは通常召喚できない。墓地に存在する光属性、闇属性モンスター一体ずつゲームから除外して特殊召喚する。
このカードの攻撃力は自分フィールド上に存在するモンスターで最も高い攻撃力を持つモンスターと同じになる。
Atk?/Dfe?(オリジナル)


カオス・シャドウ 闇 レベル8
〈悪魔族・効果〉
このカードは通常召喚できない。墓地に存在する光属性、闇属性モンスター一体ずつゲームから除外して特殊召喚する。
このカードの攻撃力は自分フィールド上に存在するモンスターで最も高い攻撃力を持つモンスターと同じになる。
Atk?/Dfe?(オリジナル)


青眼龍の影が更に2つ、ググ〜ッと伸び上がり、それは青眼龍の影となる。

カオス・シャドウ Atk?→4500
カオス・シャドウ Atk?→4500


フィールド上には四体の『青眼の究極龍』。
3×4=12の首が、一斉に咆哮する。

ギシャアアアアア!!
ギシャアアアアア!!
ギシャアアアアア!!
ギシャアアアアア!!

その咆哮で大地は震え、果心は一歩たじろぎ……笑みを浮かべる。

ペンシ「は……ハハッ!
凄い!凄い凄い!
まさか四体の『青眼の究極龍』の攻撃を受ける日が来るなんて!
今まで沢山の暴風をこの身に受けてきたが、ここまで強力な暴風を受けるとは思わなかった!」

青眼龍の口にエネルギーが溜め込まれていく。
ちなみに4500×4=18000のダメージが、ペンシを襲うのだ。

ペンシ「貴様のデッキが、今分かったぞ?
青眼龍デッキではない、3体融合デッキでもない。
貴様のデッキの本質は、影だな?」
果心「……正解です」

例えるなら月。
月は自ら輝かない、太陽という強力な光源があって、初めて月は輝く。
果心のデッキの場合、太陽は『青眼の白龍』だ。
青眼龍はただの光源に過ぎない。
その本質は闇。
墓地という暗闇でこそ輝く『堕天使マリー』。
手札という暗闇でこそ輝く『クリボー』。
そして、フィールド上に『青眼龍』がいてこそ輝く、『カオス・シャドウ』!

果心のデッキは、『青眼の白龍』という、強力な光が存在してこそ強く大きく輝く影!


ペンシ「流石、月を愛する者だ。
素晴らしいよ、本当に素晴らしい……私の敗けだ、さあ攻撃するが良い」
果心「『青眼の究極龍』、3体の『カオス・シャドウ』の攻撃……」

トゥエルブヘッド・バースト!!!

四体の究極龍から放たれる、十二の疾風弾。
それを見て、ペンシは更に笑った。

ペンシ(最高の一撃だ!!
この風を受けて、私は更に強くなるっ!!)

ペンシ LP 0



Winner 果心林檎




続く。


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