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2008年09月25日19:38

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赤道直下の冬の島 ジャワ記 6

赤道直下の野外撮影となると、季節が『冬』と言えども日中の気温は30℃を軽く越してます。そうゆう状況ではエアコンの良く効いた車の中は正に『天国』で工場への移動中、このままずっと車の中にいたい・・・まだ到着しない方が・・・なんて悪魔の囁きがあせあせ 工場前に到着すると重い身を起こして暑〜〜い車外へ・・・でも線路が見えると、それまでのダル〜〜い気分はどこへやらムードジャムの焦げるような匂いの中(さとうきび工場の中はこんな匂いがします)現場にスッ飛んで行きます。手(チョキ)

8/28はAmbarawa Railway Museum(アンバラワ鉄道博物館)。軌間はインドネシア国鉄と同じ1067mm、これは日本のJR等とも同じです。
ここも以前来た事があるので7年ぶりの訪問です。

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ここは生態保存が20両以上と数が多いのですが、動態保存の機関車も3両あり、チャーターすると片道約10kmの保存線を走ります。そのうち約5kmはリンゲンバッハ式ラック式区間で平均66パーミル(1000mで66m上がる。鉄道としては物凄い急勾配。箱根登山鉄道並だわな)、最高急勾配160パーミルという急勾配を登ります。ラック式軌道は日本では大井川鉄道井川線や旧碓氷峠のアプト式が知られています。動態保存線はかってのインドネシア国鉄線で国鉄線廃止後、鉄道博物館の開館と共に整備されたものです。
勿論、チャーター運転を行いました。

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出発時は機関車が先頭に付きます。機関車も客車も製造から約100年モノ。以前は走行中、景色の良い所を見つけて撮影する為に停車をお願いしてたのですが、今回はこちらが何も言わないのに停車して、「ハイ、ここでフォトラン」・・・何だか仕切られているようですがあせあせ、確かに景色の良い所だし、こちらが探すより早いし・・・チャーターしたインターナショナル鉄チャンが同じ所で止めるので、現地の人も覚えでしまったんでしょうねぇあっかんべー

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・・・てな感じで撮影続行・・・

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ラック区間に入ると機関車は後ろに付き、後押しとなります。動力車を列車の一番下に付けるのは急勾配列車の基本です。7年前はラック区間に入って少し行ったところで時間の都合で折り返してしまいましたが、その先に良い景色のところがどんどん出てくるんですねぇ・・・今から思えば7年前は勿体無いことしてたなぁあせあせ

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客車の後ろデッキに立つと機関車の爆音と共にグイグイ坂道を押し上げているのが目の前で見れて大迫力。

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ラック区間にも踏み切りはありますが、真中のラック軌道が結構高い位置にあるので普通の車では底をヒットしてしまいます。場所によっては踏み切り番?のおじさんがいて、列車がこない時はレール上に板を置いたりして段差を減らし、列車が近付くと板をどけてました。列車・・・といってもチャーター列車だけなので、2〜3日に1往復ぐらいしか走りませんが。この区間の枕木は鉄製。1904年頃の刻印があったので、この区間の開通当時のもののようでした。

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帰りに1箇所撮影したところで機関士から急いで列車に戻れとゼスチャー。機関車の水が少ないとかで急いで発車。すると田圃の用水路脇で停車、客車に積んでいたエンジンポンプで給水し始めました。こんなもんでいいんかい!と思うけど、これでいいのだ指でOK

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機関車のエンジン部アップ。シリンダーが2段になっている特殊な構造。上のシリンダーがラックギア動力で動輪の間にラックが噛み込んでいるのが解る。右下はエンジンポンプ。

博物館に戻ると、昼から別の団体がチャーターしており、もう1本列車が走ると言う。2列車運行される事などめったとないので、コレはチャァ〜ンスと沿線撮影を実行。

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沿線で列車を待っていると・・・こんな私有貨物車や私有旅客車が通過して行きますわーい(嬉しい顔)

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午後のチャーターはインドネシアの大学の研修生の団体。鉄チャンではないのでフォトラン無しで通過して行きます。

再び旧アンバラワ駅を利用した博物館へ戻り、生態保存機関車の撮影をします。ここではその一部を紹介。

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スチームトラム。路面電車のように街中の併用軌道を走る為の機関車。1980年頃まで現役。

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C-Cマレー式機関車。走ってたら大迫力だろーな。これも1980年代は現役。

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F軸(12輪)タンク機関車。実用になったのかな? F軸って珍しい事は珍しいけど・・・

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こんなモーターカーの編成もあります。お金を出すとアンバラワ構内を走ります。実は乗りたかった・・・ウッシッシ

続く


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