セックスしたいしたくないは個人差あるし、
実際にセックスした場合、「気持ちいいとはどういうことか」も個人差は大きいと思う。
それでも、この「造膣術」はムダな手術という気持ちがどうしてもなくならない。
生まれつき膣が欠損している病気は確かにある。
卵巣はおなかの中にある場合が多いけど、子宮はたいてい形成不全で
妊娠は不可能。
卵巣からホルモンは出ているので問題はない。
膣を作ることで何の役にたつんだ?
産婦人科としてやってきたのでこの手術にも数回かかわった。
いろんなやりかたがある。
でも、いつも思うのは
「手術って最期の手段じゃないのか?」ってこと。
どうしても手術しないとこの先やっていけない、生きていけないとか、
そういう場合にするものだ。
患者に麻酔かけて意識を奪ったうえでカラダを傷つけるんだから、重大なこと。
膣があるなしで何が変わるの?
つきあった相手のオトコに入れる先があるかないか、っていうだけじゃないの?
つまり相手のオトコのための手術じゃないの?
作った膣は使わないでいると萎縮して細くなってしまう。
だから普段は太い棒のようなものを入れっぱなしにしておかなくてはならない。
自分の膣なら性的興奮で分泌物が増えて潤滑作用をしてくれるけど、
作った膣は、壁がそもそも「膣の壁じゃない」ので性的興奮しても分泌物は出ない。
つまりなんらかの潤滑剤を使ってセックスしないと、
ペニスとの摩擦でせっかく作った膣壁がこわれたりやぶれたりする可能性がある。
それって生きていく上で必要なんだろうか…
男性から女性になりたい方々に対して行う形成手術にも膣を作る手術があるけど、
それはまあ、仕方ないかもしれない。
男性として生まれてしまったので、膣があるなしはアイデンティティと関連するかもしれない。
でも女性として生まれて外見には何も不足のないお方に、
「膣を作る」ことがそんなに大事なんだろうか?
カラダを傷つけ一生「膣に棒を入れたまま生きる」ことになってもいい、と思えるほど
大切なんだろうか?
■生まれつき膣のない女性に魚の皮で「新しい膣」 人生初のセックスは「上手くいった」!
(ニューズウィーク日本版 - 06月06日 18:42)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=171&from=diary&id=5143954
ログインしてコメントを確認・投稿する