暴行したとわかっている親に返すしか選択肢がない

アメリカであれば、とりあえず親から引き離す。
施設に入れるか一時的に里子に出して、
親に対しては観察と教育、場合によっては入院した上での治療
（児童虐待は暴力衝動のある病気の可能性あり）を受けた上でないと
こどもに面会することすらできない。
ダメ親のもとにいるくらいなら施設がまし、な考え方。

日本は「産んだ親が一番」というか「唯一」なので
養子、里子に出すのが難しい、施設もよほどでないと短期預かりのみで、
長期にならないように親元に返すのがふつう。
こどもも帰りたがるけど、これもまた間違った反応。
たとえ死ぬほど殴られても子は「親は悪くない自分が悪い」と言うものだ。

この子も、たった５歳なのにきちんと文章が書ける。
頭のいい子なのに、その子が書いた最後の言葉が
「ゆるして」なのがなんとも情けない。
こんな子を救えない社会の一員であることが恥ずかしい。

親にだけ養育責任をかぶせるのは間違いだ。
世の中には親になる資格がないのに子を持ってしまうやつらがたくさんいる。
そういう場合に子を親から引き離す仕組みがどうしても必要だ。
親が一番という考え方がその親自身も追い詰める。
自分しかいないと思うとますますいやになる。
１歳の子を家にほっといて遊びに行った２５歳の父親の事件を読んだばかり。

親だけが子を養育するべき、という考え方をもうやめないか？
子だけが親の面倒をみる仕組みと同じで、うまくいかないことが多いと思う。

■死亡の５歳、ノートに「おねがいゆるして」両親虐待容疑
(朝日新聞デジタル - 06月06日 12:08)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5143357