mixiユーザー(id:8729247)

2018年06月03日13:51

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検査できるのに受けないのは難しい

技術があれば使わないのは難しいと思う。
出生前検査自体は「検査専門機関」への委託。
病院では採血と検査の意味(受ける意味と結果説明)のカウンセリングを行う。
極端に言うと、個人が自分で採血して検査機関に送る仕組みがあれば
病院に行かなくてもこの検査が受けられてしまう。
検査機関が「病院からの検体しか受けない」(血液管理が安定しないので)とは思うが。
つまり「カウンセリングとか年齢制限とか難しいこと言わないで検査してほしい」という要望は
決して「できない相談」ではないのよ。
検査の結果に関しちゃ「遺伝性疾患なので次回の子も同じになる」可能性とか
いろいろ、聞いたほうがいいこともあるけど、検査前のお話ははっきり言って不要な気がするし、
年齢も、確かに35歳以後で染色体異常が増えるとは言え、
35歳以下には絶対にないわけではない。
大金かかる検査(保険きかない)だし、お金払って受けたいヒトには受けてもらっていいんじゃないの?

で、ここからが実は言いたいことなんだけどね。
この出生前検査でわかることは染色体の数と種類のみ。
他の異常はわからない。
そして世間で「障害がある」と言われている人間の大多数は染色体は正常。
染色体異常というのは実はものすごく大変なことなので、
子宮内で死んでしまうか生まれても長生きできない場合が多い。

ダウン症は染色体異常あっても生き残る代表疾患みたいに言われるけど、
実際にはひどい心臓奇形あって生きられないとか免疫力弱くて感染症で亡くなるとか、
全員が生き残れるわけではない。
性染色体が一個少ないターナー症候群なんかは「背の小さ目なふつうの女のひと」であって
世間では染色体異常だと思われずに生きていることが多い。

上で書いたとおり、障害あるけど染色体異常なし、の方々はとてもとても多い。
だからこの検査さえ受けたら絶対に障害のある子は生まれない、と思っているなら
間違い。
目が見えない耳が聞こえない指が多い少ない運動機能が弱い、は
ほぼすべて染色体異常とは関係のない障害だ。
自閉症とか学習障害とか挙動不審とか「ヒトが死ぬのを見たい」とか
そういうのもすべて、染色体とは関係がない。

さらに検査はヒトがやることなんで間違いもある。
「検査結果でダウン症の可能性が高かった」のに医師が間違えて「異常なし」と伝え、
結果としてダウン症の子が生まれたとき親が検査した病院に再度問い合わせしてミス発覚、
裁判になった、という話をつい先日聞いたばかり。

そういうわけで、検査を受けるとこまではいいと思う。
他にいくらでも問題が起きる可能性があるんだし、
このままだと「自己採血でオッケー」な検査機関がアメリカあたりから入ってくると思う。
大事なのは検査を受けたあとの考え方だ。



■出生前診断、広がる認可外 検査結果「スマホ」で伝達も
(朝日新聞デジタル - 06月02日 19:28)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5138475
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