mixiユーザー(id:8729247)

2018年06月01日13:27

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教科書に載っている「分娩三要素」

別に、助産師じゃなくてもお産についての本になら必ず載っている。

「胎児とその付属物」
「娩出力」
「産道」

胎児は胎児。頭でかすぎると出てこないし、
逆子でも出てきにくい。おしりは頭より小さいから子宮口を開く力が弱い。
付属物は「臍帯(へそのお)」と「胎盤」。
胎盤はふつうは胎児のあとから出てくるが、これが胎児より前に子宮壁を離れると
「常位胎盤早期剥離」でまず間違いなく赤ん坊の命があやうい。
ついでに大出血で母体もアブナイ。
臍帯は長すぎると赤ん坊にからまってお産をさまたげるし、
短すぎても赤ん坊を出すとき切れやすい。

娩出力は「陣痛」と「いきみ」にわかれるが、陣痛こないときいきむのはムダ。
子宮口がむくんで開きにくくなる。
むしろ子宮口全開大まで「いきまない」でがまんしたほうがいい。
陣痛は自分で強くはできないので、弱いときは強くなるのを待つか、
陣痛促進剤を使う。
微弱陣痛のままだと子宮筋が疲労しきってしまえば陣痛が止まる。
こうなると帝王切開しかない。
微弱陣痛をみきわめて促進剤を使うタイミングを逃さない、のは産科医の大事な役割。

産道は、骨盤骨格を指す「骨産道」と、筋肉や軟部組織を指す「軟産道」に分かれる。
骨格は自分では選べないので、そもそも骨産道が狭い場合には
かなりの難産が予想され、たとえ産めてもそのあとかなりの痛みが残る。
骨折することもある。
だから狭骨盤のときも無理せず帝王切開に切り替えたほうが赤ん坊への負担も軽いし
母体回復も順調だ。
軟産道ははっきり言うが
「デブの肉が産道を狭くして赤ん坊がひっかかる」のがなんともいえず腹がたつ。
赤ん坊の頭がぎゅーっと圧迫されて、心拍がいきなり下がる。
そのデブ肉がてめえの赤ん坊を虐待しているぜ!!って何度言いたかったか。
…でも言わない、いうことに意味がない。
理解できてるならそんなに太ったりしないはず。
赤ん坊の苦しみなんか関係ない、今食いたいものを食いたい、という
自己の欲望を優先させる母をもった赤ん坊にひたすた同情しつつ、
デブ肉にざっくりでっかく切開を入れる。

と、上記のようにこの文章で言われている「大事な三要素」は
ほぼすべて母親自身にも赤ん坊にもどうにもならないものだ。
こんなものを「大事なこと」と母に教える意味がわからん。
もっと教えなきゃなんないことがいっぱいあるだろうに。
だから知ったかぶりの助産師は嫌いなんだよ。

■助産師が教える!お産の進行を左右する「大事な3要素」とは?
(It Mama - 05月31日 21:43)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=163&from=diary&id=5135698
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