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2018年05月30日11:29
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北穂高岳 H30.05.28〜29
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前回はGW前に涸沢を訪れながらも、北穂高岳の登頂は断念しています。それについてはこちらを参照して下さいな。
GW前の涸沢（穂高連峰） H30.04.18〜19
https:/
今回はそのリベンジという事で、梅雨前の絶好の登山日和の中を北穂高岳に登って来ました。登山道では擦れ違う登山者は疎らではあったものの、それなりに入っていたので特に問題はないと思っていたのですが、結局、登頂したのは私を含めて2名だけだったのでした。GWを外れるとこれ程に少ないものなのかと驚きましたが、却って挑戦し甲斐のある登山が楽しめた様に思います。山と向き合うには人は少ない方が都合が良いのです。
車で家を出たのは22時頃で、3時には平湯のあかんだな駐車場に辿り着きました。上高地行きのシャトルバスの始発は6:20なので、それまで車の中で仮眠。始発に乗り合わせた登山者は私を含めて2名だけの様でした。上高地バスターミナルで登山届を出すと、先ずは明神方面へと歩き出します。この時間は観光客も疎らで、徳沢を過ぎると次第に下山者と擦れ違う様になりました。本谷橋までは雪はなくて、夏道を登って行くと次第に雪に埋もれて行く様になって、一本のトレースが涸沢へと続いていたのでした。11:30に涸沢ヒュッテに辿り着き、未だ厚い残雪に覆われた北穂高岳を眺めて見ると、予想に反して登っている人が全く見当たらない？この時期のコース取りは定かではないし、雪崩や滑落の危険性もどの程度か判らないので、安易に後続に付けば良いと考えていた私は、今回も登れないのだろうかと思案していると…丁度ゴルジュの左を巻いて登っている1人の登山者を発見、その方がインゼルに向かって岩陰に隠れる所まで見届けると、私もピッケルを片手に勇んで足を踏み出したのでした。前回に断念した所を超えてゴルジュの上部に出ると、そこから続く急斜面は今までに経験した事のない長い行程で、しかし雪質は崩れ易いので却って滑落停止は効きそうでした。短い行程とは言え12月の独標や宝剣岳を経験していたのでそれほど怖いとは思わなかったのですが、それにしてもトレースに混じる先行者の踏み跡は何とノーアイゼンに普通の杖らしくて、的確なフットワークに舌を巻いていました。松濤岩の基部の辺りで残雪が途切れたので、アイゼンとピッケルを仕舞って岩稜を辿り15:30に登頂すると、眺望を独り占めしていました。
�茵�5月末の北穂高岳
�蕁）綿羚盂戮療个�
�茵）綿羚盂抻劃困茲蝓Ａ以羚盂戮髪�穂高岳
�蕁〜以羚盂戮抜祺爾凡疎凜劵絅奪�
山頂直下にある北穂高小屋で受付を済ませると相部屋のツルムに案内されたのですが、もう1人の宿泊客は扉を隔てたもう一方の部屋で、その方は何とドイツの若者だったのでした。彼は持参の行動食のみで済ませている様で、17時半からの夕食は私1人だけだったのですが、雰囲気の良い昔ながらの山小屋は居心地が良くて、御飯と味噌汁を3杯もお替りをした後は、その食堂兼談話室で「滝谷 一期一会の北穂高岳 塩田卓夫写真集」をじっくりと眺めていました。そして19:10の日の入り前にどちらからともなく声を掛け合って山頂に赴くと、片言の日本語と英語で共にこの最高の一時を分かち合ったのでした。
�茵）綿羚眈�屋の夕食
�蕁ヽ泪�岳に沈む夕日
翌朝は4時前に起き出すと防寒対策をして山頂へ。少し遅れて彼も上がって来ると、共に4:24の日の出を見守りました。私の知っている数少ないドイツ語「モルゲンロート」を口にすると彼は大きく頷いて、「朝焼け」「日の出」の言葉を私の後に繰り返していました。そして彼は後ろを振り返ると流暢な英語で「アーベントロート」の説明をし出したので、それが「夕焼け」である事を伝えると、「焼けとはRedの事か？」と英語で問い掛けて来たので「イエス！」と応えましたが、「Fire」や「Burn」の方が良かったのかな？彼は先に小屋に戻ってしまったので、私は次第に朝日に染まって行く山々に向かって夢中でシャッター切っていました。
�茵‐鑁鯵戮�ら昇る朝日
�蕁）綿羚盂抻劃困茲蝓Ｄ�日に染まる大キレットと槍ヶ岳
5時半の朝食でも御飯と味噌汁を2杯お替りして、ストーブの傍で暖を取りながら日本山岳写真集団の「一山一華」をぱらぱらと捲っていました。本当は奥穂高岳から前穂高岳を経て岳沢に下る積りだったのですが、残雪の状態が今一との事なので断念しており、後はもう下りるだけなのでゆっくりとしていました。その内に支度を終えた彼が先に下りる事になったので、「Snow Dangerous 気を付けて！Good Luck！」と声を掛けて見送りました。彼は「Slowly 云々…」と英語で応えて抜群の笑顔を見せると「Good Luck！」と手を振って出て行ったのでした。私の方は雪が緩むのを見計らって7:00に宿を後にしました。
�茵）綿羚眈�屋の朝食
�蕁）綿羚眈�屋の食堂兼、談話室
やはり雪の急斜面は下る方が一苦労で、これも練習とばかりに後ろ向きになったり尻を付いたり様々なピッケルワークを試したりしていました。これがアイスバーンにでもなっていたら只では済みませんね。ゴルジュの上部に出ると、後は安心してアイゼンのみの二足歩行で残雪を踏み崩す様にして下りて行き、涸沢小屋の上部からは前回の白馬岳の大雪渓で味を占めた尻セードで滑り下りました。何だか誇らし気な気持で涸沢ヒュッテに辿り着いたのですが、この修復だらけのレインウェアは人前では履けませんよ。その後は一本道のトレースを下って行くと、途中で昨日のシャトルバスの始発で乗り合わせた若者と擦れ違ったので（初めて）声を掛けると、槍ヶ岳に登って来たとの事で、「それは凄いな」と思わず感嘆の声を上げてしまいました。暫くは互いに情報交換をしていたのですが、彼も山小屋では1人きりだったとの事で、この時期の平日はよっぽど登頂される方は少ないと見えます。北穂高岳の状況については「雪はざれ易いけれどもピッケルがあれば大丈夫ですよ」と伝えて、「お気を付けて」と声を掛け合って別れたのでした。そしてこの時、来年の残雪期には槍ヶ岳と奥穂高岳と劔岳に登りたいものだと改めて心に誓ったのでした。
�茵�GW前には架かっていなかった本谷橋
�蕁‥仍各始討忘蕕�誇るニリンソウ
本谷橋から下は高山植物を写真に収める為にペースを落として歩いていたのですが、河童橋までの何と遠い事よ。しかし散策されている多くの観光客（や登山者）を目にして挨拶を交わしていると、疲れが癒される様に思われました。明神からは今回初めて自然探勝路を通って13:40に河童橋に辿り着くと、ここで飲んだペプシ（コカ・コーラは売り切れだった）の旨かった事よ。14:00のあかんだな駐車場行きのシャトルバスに乗り込むと脹脛が吊っているのが判りました。平湯温泉で汗を流した後は、高山の手打ちそば明郷でざるそばをつるりと頂き、ひるがの高原SAでは味噌カツ定食を食してお土産を買うと、後はノンストップで22時に帰宅しました。明日も連休が1日残っているので、ゆっくりと日記でも認めましょうかね。
折角なので動画でも上げて置きますね。涸沢ヒュッテから眺めた穂高連峰です。
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GW前の涸沢（穂高連峰） H30.04.18〜19
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今回はそのリベンジという事で、梅雨前の絶好の登山日和の中を北穂高岳に登って来ました。登山道では擦れ違う登山者は疎らではあったものの、それなりに入っていたので特に問題はないと思っていたのですが、結局、登頂したのは私を含めて2名だけだったのでした。GWを外れるとこれ程に少ないものなのかと驚きましたが、却って挑戦し甲斐のある登山が楽しめた様に思います。山と向き合うには人は少ない方が都合が良いのです。
車で家を出たのは22時頃で、3時には平湯のあかんだな駐車場に辿り着きました。上高地行きのシャトルバスの始発は6:20なので、それまで車の中で仮眠。始発に乗り合わせた登山者は私を含めて2名だけの様でした。上高地バスターミナルで登山届を出すと、先ずは明神方面へと歩き出します。この時間は観光客も疎らで、徳沢を過ぎると次第に下山者と擦れ違う様になりました。本谷橋までは雪はなくて、夏道を登って行くと次第に雪に埋もれて行く様になって、一本のトレースが涸沢へと続いていたのでした。11:30に涸沢ヒュッテに辿り着き、未だ厚い残雪に覆われた北穂高岳を眺めて見ると、予想に反して登っている人が全く見当たらない？この時期のコース取りは定かではないし、雪崩や滑落の危険性もどの程度か判らないので、安易に後続に付けば良いと考えていた私は、今回も登れないのだろうかと思案していると…丁度ゴルジュの左を巻いて登っている1人の登山者を発見、その方がインゼルに向かって岩陰に隠れる所まで見届けると、私もピッケルを片手に勇んで足を踏み出したのでした。前回に断念した所を超えてゴルジュの上部に出ると、そこから続く急斜面は今までに経験した事のない長い行程で、しかし雪質は崩れ易いので却って滑落停止は効きそうでした。短い行程とは言え12月の独標や宝剣岳を経験していたのでそれほど怖いとは思わなかったのですが、それにしてもトレースに混じる先行者の踏み跡は何とノーアイゼンに普通の杖らしくて、的確なフットワークに舌を巻いていました。松濤岩の基部の辺りで残雪が途切れたので、アイゼンとピッケルを仕舞って岩稜を辿り15:30に登頂すると、眺望を独り占めしていました。
�茵�5月末の北穂高岳
�蕁）綿羚盂戮療个�
�茵）綿羚盂抻劃困茲蝓Ａ以羚盂戮髪�穂高岳
�蕁〜以羚盂戮抜祺爾凡疎凜劵絅奪�
山頂直下にある北穂高小屋で受付を済ませると相部屋のツルムに案内されたのですが、もう1人の宿泊客は扉を隔てたもう一方の部屋で、その方は何とドイツの若者だったのでした。彼は持参の行動食のみで済ませている様で、17時半からの夕食は私1人だけだったのですが、雰囲気の良い昔ながらの山小屋は居心地が良くて、御飯と味噌汁を3杯もお替りをした後は、その食堂兼談話室で「滝谷 一期一会の北穂高岳 塩田卓夫写真集」をじっくりと眺めていました。そして19:10の日の入り前にどちらからともなく声を掛け合って山頂に赴くと、片言の日本語と英語で共にこの最高の一時を分かち合ったのでした。
�茵）綿羚眈�屋の夕食
�蕁ヽ泪�岳に沈む夕日
翌朝は4時前に起き出すと防寒対策をして山頂へ。少し遅れて彼も上がって来ると、共に4:24の日の出を見守りました。私の知っている数少ないドイツ語「モルゲンロート」を口にすると彼は大きく頷いて、「朝焼け」「日の出」の言葉を私の後に繰り返していました。そして彼は後ろを振り返ると流暢な英語で「アーベントロート」の説明をし出したので、それが「夕焼け」である事を伝えると、「焼けとはRedの事か？」と英語で問い掛けて来たので「イエス！」と応えましたが、「Fire」や「Burn」の方が良かったのかな？彼は先に小屋に戻ってしまったので、私は次第に朝日に染まって行く山々に向かって夢中でシャッター切っていました。
�茵‐鑁鯵戮�ら昇る朝日
�蕁）綿羚盂抻劃困茲蝓Ｄ�日に染まる大キレットと槍ヶ岳
5時半の朝食でも御飯と味噌汁を2杯お替りして、ストーブの傍で暖を取りながら日本山岳写真集団の「一山一華」をぱらぱらと捲っていました。本当は奥穂高岳から前穂高岳を経て岳沢に下る積りだったのですが、残雪の状態が今一との事なので断念しており、後はもう下りるだけなのでゆっくりとしていました。その内に支度を終えた彼が先に下りる事になったので、「Snow Dangerous 気を付けて！Good Luck！」と声を掛けて見送りました。彼は「Slowly 云々…」と英語で応えて抜群の笑顔を見せると「Good Luck！」と手を振って出て行ったのでした。私の方は雪が緩むのを見計らって7:00に宿を後にしました。
�茵）綿羚眈�屋の朝食
�蕁）綿羚眈�屋の食堂兼、談話室
やはり雪の急斜面は下る方が一苦労で、これも練習とばかりに後ろ向きになったり尻を付いたり様々なピッケルワークを試したりしていました。これがアイスバーンにでもなっていたら只では済みませんね。ゴルジュの上部に出ると、後は安心してアイゼンのみの二足歩行で残雪を踏み崩す様にして下りて行き、涸沢小屋の上部からは前回の白馬岳の大雪渓で味を占めた尻セードで滑り下りました。何だか誇らし気な気持で涸沢ヒュッテに辿り着いたのですが、この修復だらけのレインウェアは人前では履けませんよ。その後は一本道のトレースを下って行くと、途中で昨日のシャトルバスの始発で乗り合わせた若者と擦れ違ったので（初めて）声を掛けると、槍ヶ岳に登って来たとの事で、「それは凄いな」と思わず感嘆の声を上げてしまいました。暫くは互いに情報交換をしていたのですが、彼も山小屋では1人きりだったとの事で、この時期の平日はよっぽど登頂される方は少ないと見えます。北穂高岳の状況については「雪はざれ易いけれどもピッケルがあれば大丈夫ですよ」と伝えて、「お気を付けて」と声を掛け合って別れたのでした。そしてこの時、来年の残雪期には槍ヶ岳と奥穂高岳と劔岳に登りたいものだと改めて心に誓ったのでした。
�茵�GW前には架かっていなかった本谷橋
�蕁‥仍各始討忘蕕�誇るニリンソウ
本谷橋から下は高山植物を写真に収める為にペースを落として歩いていたのですが、河童橋までの何と遠い事よ。しかし散策されている多くの観光客（や登山者）を目にして挨拶を交わしていると、疲れが癒される様に思われました。明神からは今回初めて自然探勝路を通って13:40に河童橋に辿り着くと、ここで飲んだペプシ（コカ・コーラは売り切れだった）の旨かった事よ。14:00のあかんだな駐車場行きのシャトルバスに乗り込むと脹脛が吊っているのが判りました。平湯温泉で汗を流した後は、高山の手打ちそば明郷でざるそばをつるりと頂き、ひるがの高原SAでは味噌カツ定食を食してお土産を買うと、後はノンストップで22時に帰宅しました。明日も連休が1日残っているので、ゆっくりと日記でも認めましょうかね。
折角なので動画でも上げて置きますね。涸沢ヒュッテから眺めた穂高連峰です。
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