自然災害は平等にふりかかる

震災の津波でたくさん人が死んだ。
自分住んでいるところで亡くなった人が、震災被害者の半数を占める。
その上で言うけどね。
震災津波みたいな自然災害は、誰でも平等に遭う可能性があるんだよ。
善人でも犯罪者でも、若くても年よりでも、お金持ちでも貧乏でも、
平等に巻き込まれ、平等に亡くなる。
「あの人はあんなにいい人だったのに」
「結婚決まって喜んでいたのに」
「前途ある若い人が亡くなって自分みたいな年寄りが生き残るなんて」
と、いくら嘆いても仕方ないんだよ。
自然災害で亡くなるのは、その人が若かったからでも前途があったからでもない。
ましてや三代前の先祖が白蛇を殺したからなんてのは全く関係ない。
仕方のないことだったんだよ。

このニュースに関するコメントで
「若い人だけでも助かってほしい」とか
「結婚前に妊娠したヤリマンなんか死ねばいい」とか
そういうコメント多く読んだけど、
そういうことを書く人たちは、もし自分がそういう災害に遭ったら
自分も死ぬかもしれないんだってことも、考えてほしい。
自分が死ねば幸運にも何言われてもわからないけど、
自分の親しい人が死んで何かいわれたら、どんなにつらいかを想像してほしい。

しばらくほっといてあげてほしい。
時間しか解決手段がない。
震災後７年たったけどまだ復興なかば、心の復興も含めて。

追記：
「見つかってよかったね」は言ってあげてもいい言葉だと思う。
死んで見つかったのに何がよかったんだ、って思うかもしれないけど、
それこそこっちじゃ「まだ見つかってない」から「あきらめきれない」人がたくさんいる。
当然死んでいるんだろうけど、何か残ったものがほしい、指の骨ひとかけらでも、と。
この間新聞で読んだけど、元気な女の子を亡くしたご両親が
生きているとき「もし津波に遭っても泳ぎきってやる」ってたまたま言っていたのを覚えてて
「津波を泳ぎきってハワイにでも流れ着いて誰かに育ててもらっている」んじゃないかって
思うことがあるんだって。
涙が出る。気の毒すぎて。

山崩れ 土砂の中から1人発見
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5067593