■平成29年度最終日3/31産經夕刊夕焼けエッセーに御同輩が・・・
20代の頃、オーディオに凝りだしたが結婚を機に遠ざかってしまった。
昨年65歳となりサラリーマン生活に終止符。友人知人への年賀状に「今年はオーディオ復活元年」と添えた。
しばらくして神戸のTさんから「メールアドレス教えて」のショートメール。Tさんとは約30年前に同じ職場で苦労した間柄。たった2年間だったが年賀状のやり取りは続いている。メールからLINEに移りオーディオ復活の過程をやりとり。
アンプは真空管式で自作。スピーカーはフルレンジ一発のバックロードホーンを自作。どうしても処分できなかった40年前のレコードプレーヤー。1カ月かけて念願のオーディオシステムが復活。
井上陽水のレコード盤「氷の世界」。みずみずしい音に思わず感動。次にCDの「氷の世界」。こぢんまりした音でレコード盤のはじけるような輝きがない。アナログレコード、実に素晴らしいじゃないか。
Tさんと30年ぶりにお会いし、ジャズを聴いてみないかとレコードを頂戴する。スピーカーはジャズと相性がいいようでトランペットが吹きあがり、ベースとドラムのリズムがズシンときて、シンバルはまさに金属音。ピアノはタッチ軽やかにノッテくる。これがジャズか。ただ脱帽。
これをきっかけにジャズ歴40年以上のTさんからジャズ指南をうけるようになった。中古レコード店を巡りレコード盤をさがす。これもまた実に新しい。
年賀状に添えたひと言で、これからの人生にジャズという潤いを与えてくれたTさんに感謝。
吉村 郁男(66) 奈良県大和高田市
http://www.sankei.com/west/news/180331/wst1803310006-n1.html
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