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2018年02月01日15:21

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奴雁(どがん)

昨日門戸荘の天野整形外科待合室で読んだ日経に知らない言葉「奴雁(どがん)」

交遊抄奴雁の精神 木内登英
2018/1/31付日本経済新聞 朝刊

 奴雁(どがん)という言葉がある。雁(かり)の群れが餌をついばむ時に、仲間が外敵に襲われぬよう首を高くして周囲を警戒する一羽の雁のことだ。福沢諭吉が「学者は国の奴雁なり」と説き、前川春雄・元日銀総裁も日銀職員のあるべき姿として好んだ言葉だという。

 これを教えてくれたのが2014年に日銀を退行された日立製作所の青木周平さんだ。好奇心旺盛で労をいとわない。「本当に奴雁はいるのか」と宮城県の越冬地を訪れ、奴雁の写真を撮ってきた話には驚かされた。

 出会いは1990年。エコノミストとしてドイツに赴任したとき、日銀の駐在員として活躍されていた。社会人4年目の私にドイツやソ連の情勢を丁寧に教えてくれた。

 20年あまりを経て、私は日銀審議委員に就き、再びお話を聞く機会が訪れた。専門的な話も、わかりやすく、かつ面白く語る姿は変わらず見事だった。決済制度に精通され、金融インフラの構築に尽力された。こうした人たちが日本経済を支えているのだと知った。

 私は日銀の金融政策に反対票を投じることもあった。精神的にも苦しかったが、青木さんに教わった奴雁の言葉は支えだった。日銀は卒業したが、奴雁の精神を忘れずに社会に貢献していきたい。(きうち・たかひで=野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト)

「群雁野に在て餌を啄むとき,其内に必ず一羽は首を揚げて四方の様子を窺い,不意の難に番をする者あり,之を奴雁と云う。学者も亦斯の如し。天下の人,夢中になりて,時勢と共に変遷する其中に,独り前後を顧み,今世の有様に注意して,以て後日の得失を論ずるものなり」http://nishinomiya.areablog.jp/blog/1000061232/p11706224c.html
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