もっともっと言ってくれ！！

これまでのこういう話題を持ち出すのはたいてい「バリバリ働いている女性」だった。
男性は妻が夫の姓になるのは当たり前なので何も言わないか、
「結婚しなきゃいいのに」とかいう自分にはかんけーない的考えだった。

今回は「おもしろいと思って」姓を変えてみたらものすごく不便だった男性の提案で、
これまでの別姓議論とは明らかに違う始まり方だと思う。
何か主義主張があって妻の姓になったわけじゃない。
「変えてみたら何があるんだろう」みたいな面白半分だったからこそ
こんなに不便だった！！という素直な感想が出る。
これでフツーのオトコなら、あらためて妻に「お前が姓を変えればいい」と言うだけだが、
この社長の偉いとこはそれをやったら妻に自分と同じ不便を強いることになり、
場合によってはこれまで自分が姓を変えたことで失ったお金がまだ出ていく、とわかっているから
「別姓選択」の余地がなんで日本にはないんだ？！という話にしたわけだ。

およそ諸外国では姓の選択は自由で、基本別姓の国などいくらもある。
日本も明治までは一般民衆には通常姓がなく、
明治憲法で「家長がその家の支配者」としたことから全員が同じ姓をなのることを
支配の証拠としたにすぎない。

選択の余地がないのは一種の性差別、という言葉にシミジミする。
この言葉が、実際に差別にあって苦労した社会的地位の高い男性から出た、ということに
本当に感動する。
きっといつか変わるよ、いつかね。


別姓訴訟へサイボウズ社長力説
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4851474