子宮破裂は痛くないことがある

まず題名が間違い。
無痛分娩が原因で子宮破裂したのではありません。
陣痛促進剤で過強陣痛になったことが、もしかしたら原因かもしれない。
でも子宮破裂は必ずしも陣痛促進剤だけが原因で起きると限らないので、
今後どういう医学的な結論が出るかは裁判のゆくえをみないとわからない。
そしてここが大きい誤解があるとこなんだけどね。

子宮破裂は痛みなしで起きることがある。

これ、ほんとです。
自分が見た子宮破裂の妊婦さんは３人ほどいますけど、
はっきりと子宮破裂してて帝王切開のとき子宮が
肉まんみたいに裂けていた妊婦さんも、
手術前には「いまはそれほど痛くないです」と言ってた。
つまり痛くて死ぬほどの陣痛じゃなくても子宮破裂するときはするし、
破裂してしまったあとはむしろ、陣痛は弱く感じるんだな。

ちなみに自分が執刀した「肉まん裂け状態子宮」の患者さんは
子宮を縫って縫ってなんとか出血を止めて、子宮は残せた。
…でもどうなんだろ。
子宮は「妊娠するため」の臓器と思えば、
もう二度と妊娠できない子宮を残すのは無駄なことだったかもしれない。
子宮破裂したあとはもう妊娠はさせられないなら、子宮全摘がよかったかも。
わかんないけどさ。
妊娠できなくても子宮あったほうがいい人もいるだろうし。

■「無痛分娩で死産」順天堂大を提訴　女性、一時心肺停止
(朝日新聞デジタル - 09月19日 18:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4773076