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2017年05月13日22:24

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Retros on Weekends(17)

(16)Andrey Frolkin(Rex Multiplex 12, 1984)
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各文字に駒種と色を割り当てよ。最終手は?

 まず、AとEがKであることは明らか。続いて、CがPであることもすぐ分かる(それ以外の駒なら、いずれも不可能両王手の局面となる)。
 これが黒Pだとしよう。このとき、g5のCは白Kにチェックをかけているので、直前の手はPh6xg5となり、黒Pは17枚も駒取りをしていることになる。よって、Cは白Pであることが判明した。
 その場合もやはり白Pによる駒取りは15枚なので、残りの配置は黒Kを除き全て白駒である。B・D・Fはいずれも2枚あるので、これらはR,B,Sのいずれか。桝目の色からB=Bである(∵Cは8枚あるので、成駒は存在しない)が、ここからAが白KでEが黒Kであることが分かる。何故なら、Aが黒KだとDとF(=R,S)により不可能両王手がかかってしまうからだ。残った謎は、DとFのどちらがRでどちらがSかだけだ。
 もしFがSなら、これは黒Kにチェックをかけている。よって直前の手はこのSを戻すしかないが、更にその前の黒の手がない!つまり、これはillegal positionである。以上よりD=S、F=Rとなり、これですべての配置が確定した。

(正解図)
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 さて、この配置を更によく観察してみよう。黒Kの戻し手は存在しないので、白の戻し手は黒の逆算手を発生させるような手でなければならない。つまり、駒取りを戻すしかないのだ。白側の駒取りは全てPによるものだから、直前の手は-1.Pd4xe5以外ない。問題は、白が取った駒種である。一見どれでも良さそうだが、ちゃんとこれも確定させることができるのだ。
 着目すべき駒は白Ph7。これは、h2から駒取りせずに直進してここへ辿り着いたものだ。しかし、白Pが取った黒駒の中にはh筋の黒Pも含まれている筈。ということは、初形でh7にいた黒Pは、白Qを取ってg筋に移動していなければならない!従って、例えば-1.Pd4xBe5 Bd6xQe5??というような逆算はあり得ず、直前の着手は-1.Pd4xSe5に限定されていることが証明できた。

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(17)Thomas Volet(Probleemblad 03-04/2000, 1st Prize)
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b3で取られた駒は何か?(13+10)
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