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2017年03月22日09:34

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九十九里の煮干しパイプレール軌道

2月19日、九十九里へ煮干し天日干しのパイプレールトロッコ軌道施設を見てきました。写真整理は当の前に済んでましたが中国ツアーがあったりして、1ヵ月遅れの日記上げあせあせ

☆=写真拡大可

九十九里のトロッコ軌道群は去年6月にも訪れてましたが、結構調べて行ったにも関わらず、その後1カ所見訪問の施設を知る事となったので、それを見るのが今回の一番の目的・・・かな?

2016年の訪問記 「九十九里 煮干し天日干しトロ軌道」
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ウロコを取りモツも取り除いて塩茹でした煮干しの天日干しの棚へ移送させる時に使われるパイプレールを使った軌道システムで、九十九里で20カ所近くもあり、廃業して軌道だけ残る所も5〜6カ所もあります。

今回も東金から九十九里入りしたので御約束?の・・・

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☆ 九十九里鉄道跡の遺構から。同鉄道唯一の遺構になる田圃の中の橋台。

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☆ その前後の道床跡の低い築堤。この付近以外は道路や遊歩道、はては用水路になったりして、遺構そのものが見れるのはここだけです。

九十九里鉄道終点の片貝駅跡になるバス車庫も去年と大差なし。その近くにあった煮干し軌道で唯一理想断面レールとトロッコが使われてた加工所は廃業して屋外線路も撤去されてますが、最近になって建物内も一部撤去されたッぽい・・・

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☆ ここは廃業して軌道が放置されてる施設。

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☆ パイプレールの上を走る台車はベアリングを斜めに取り付けただけのもの。フィリピンやインドネシアなどで見られる庶民の営業鉄道線を勝手にトロッコのベアリングだけ車輪に近いものを感じます。

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☆ 裏通り沿いにある現役の軌道。

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☆ 用水路を渡る木橋もあります。その向こうは踏切りになってて、使用時には軌道上に重ねて置いてある梯子状の軌匡を置いて工場と直通させるようです。

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☆ 少しだけでしたが干された煮干しがありました。もうだいぶ出来あがってる感じです。

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☆ ここは他ではあまり見られない木の枕木が使われてます。固定は犬釘ではなくパイプを貫通させて太い釘が上から打たれてました。

少し先の堤防横の施設に移動。ここのパイプ軌道は距離も長くカーブもあります。

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☆ こうして見てるとカーブの感じなどがパイプレールとは思えない雰囲気があります。

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☆ カーブの先は梯子状の軌匡(ききょう)を置く踏切りがあり、奥の干し棚へ続きます。

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☆ ここは複線軌道ですが使われてるのは片方だけのようです。レールはパイプではなくアングル材三角置き。手前は軌匡式の踏切りで細いレールの軌匡が本線レールの上に重ねて置かれてます。

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☆ 奥が5m程ですが軌道が撤去されており、去年来た時は手前の枕木の車止めの所まで軌道が伸びてました。何か排水工事関係が行われたっぽいです。

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☆ 別の場所に移動して・・・台車も斜めベアリングではなかったら扉のコマに使うような小径の車輪(扉コマに比べて幅はパイプ太さ分位あります)ですが・・・

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☆ 最初はただのゴミと思ってたのが実は昔の台車の残骸で、フレーム木枠も太い角材、車輪も直径10cm以上はある両フランジ(パイプ曲面に合わせた局面フランジ)車輪と、今よりはるかにトロッコ台車に近いものだったようです。

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☆ 右上には軸受もしっかり残ってるのが見えます。

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☆ こちらの加工所は出来あがった製品の出荷作業中でした。

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☆ ここは軌匡式踏切りとポイント代用のターンテーブルがありますが・・・

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☆ 関係者の話だとターンテーブルは使ってないという事でしたが、確かに固定されてました。

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☆ 俯瞰で見れる天日干し軌道施設。

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☆ ここからは今回唯一、パイプトロ軌道と海を見る事ができます。九十九里道路は嵩上げ工事中で道路との間にあった木が全て刈り取られてます。また、干し棚の横には網が設置されてますが工事によるホコリ防止対策でしょうか。
道路自体は情報だと3月開通予定が7月頃に延期・・・なんてありましたが、この工事状況だと更に延期されるんじゃないでしょうか?

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☆ この2枚は隣り合わせの別加工所の軌道で、工場建屋が木造で、良い雰囲気が出てました。ここの作業情景を見てみたいなぁと思ってますが、今回も静かでした。

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そのすぐ横の建屋、周りに干し棚はあるものの軌道はありませんが、シャッターが少し開いてるので気になって覗いてみたら・・・

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建屋内だけパイプ軌道が残ってました。

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☆ ここは去年、作業中のところを見学させてもらったところ。残念ながらこの日の干し作業はしてないようです。

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☆ 去年はこの棚一杯に煮干しトレーが並べてありましたが・・・ 工場の方から声がするので尋ねてみたら出荷作業の箱詰め作業中でした。

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☆ 幹線道路沿いのここも、数年前に初めて来た時に丁度天日干し作業をしてて、見学させてもらった所です。

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☆ 小さな車止めもあります。

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☆ ここの台車も小径車輪のものです。地面と棚上の軌道は軌間が共通なので台車は両方走らす事ができます。でも棚上のレールはトロッコ線路らしくないのでイマイチ写欲が湧かないなぁ。

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☆ ここが今回お初の場所。パイプ軌道はポイントが無い関係上2本在りました。

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☆ ちょっと不思議だったのが干し棚上軌道の真下の地面にも軌道が敷かれてるのが数カ所見られました。どういった用途で下の軌道が使われてたのか解りません。草も茂ってる事から既に使われて無い事が解りますが。

目の前で桜まつりをしてましたが人が多いのでパス、丁度温泉街すぐ横だったので旅館ホテルの温泉に立ち寄り。
今回は残念ながら天日干し作業をしている所が無かったので思ったより早めの現場引き上げになりました。数カ所の出荷作業状況を見ると、もう1〜2日早く来ていればパイプトロ軌道を使った天日干し作業を複数場所で見れたのかも知れませんが事前情報がある訳ではないので、お天気と原料入荷次第の運ですネ。

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帰る途中立ち寄った地元スーパーにあった顔ハメウッシッシ

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大網駅付近では暗渠化された用水路のトンネルが、微妙にR部が見えてる状態。

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☆ 千葉市内の通過時、まだ明るかったので川崎製鉄保存車のある公園へ道草。

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☆ 国鉄SLでは左側が機関士ですが、この機関車の加減弁ハンドルの向きを見ると海外などと同じ右が機関士のようです。

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☆ 撮ってる間に日没。これは合成写真。

また行く事があれば、今度は天日干し作業の所を見て見たいですね。


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