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2017年02月25日22:48

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Retros on Weekends(07)

(6)Niels Hoeg(Die Schwalbe 1935)
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白Rを10枚加えて、黒から#1にできる局面を構成せよ (2+10)

 白Rを10枚追加した局面は白駒が12枚で、黒駒は10枚。明らかに、白は8枚のPを全て成っている。白側の駒取りは6枚であり、このうちa-b筋の白Pを成るのに3枚、そしてg-h筋の白Pを成るのにも3枚の駒取りが必要なので、白の駒取りはこれで尽きている。白がこれ以上駒取りをせずに残り4枚のPを成るには、黒がc-d筋とe-f筋でそれぞれcross captureするしかない。これで黒側の駒取りも尽きている。
 では、白のc-f筋のPはどのようにして成ったのだろうか?更に詳しく調べてみよう。

 少し考えてみれば分かるように、c-d筋の白Pが駒取りをせずに成れる配置は次のようなものである。

(図1)
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 この図から
(1)d5に何か白駒を捨ててPc6xd5と取らせる
(2)Pc5-c6-c7と直進する
(3)c6に何か白駒を捨ててPd7xc6と取らせる
(4)Bc8が移動する
 の順に指せば、a-d筋の4枚の白Pは成った後、外に出てくることができる。

(図2)
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 ところが、同様の手順をe-f筋で繰り返そうとすると、f6に捨駒をした時点で以下のような局面になり、黒Pによる包囲網が完成してしまうので、これ以降発生する白の成Rは敵陣から出てくることができない。(勿論、これは先にe-f筋の白Pを成った場合でも同じである)

(図3)
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 以上より、白の10枚の成Rのうち4枚は敵陣にいなければならない。従って、正解は以下の図となる。

(正解図)
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(7)Luigi Ceriani(Europe Echecs 92-93 10/1966)
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1手詰にできるのはどちらか?(13+9)

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