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2017年02月15日09:11

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妊娠初期の流産

妊娠16週以後をいわゆる「安定期」と呼ぶ理由は
「妊娠初期流産が起きなくなる」という意味。
妊娠初期流産とは胎児の染色体などの異常による流産で、
全妊娠の15から20%がこの理由で流産する。
ある日外来に5人の妊婦さんが「妊娠しましたー」と受診すると
そのうちひとりは絶対に初期流産になる、くらいの感じ。
胎児の異常なので妊婦さん本人が何をいくら注意しても安静にしても避けられない。
しかも年齢が上がれば初期流産率は急上昇する。
40歳を過ぎるとなんと6から7割の流産率となる。

この、妊娠初期流産を受精卵検査で少なくできるかどうか、が今回の実験の目的。
結果が出るまで最低でも5年はかかる。
学問的にはすごく意味があるし結果はぜひ知りたいが、
倫理的にはどうかとも思う。
不妊症の学問世界はとても興味深くて目がはなせないが、
自分で研究や治療にかかわる気持ちになれない原因がそのあたりにある。

ちなみに「安定期」以後は何をしても流産しないというわけではない。
安定期以後は、母親の安静によって流産早産が避けられる時期になる。
新婚旅行もディズニーランドも、だからどうしても行きたいなら16週より前に行くこと!
16週より前なら流産しても、「旅行のせい」ではないと医者は言ってくれる。
…周囲からは非難されるだろうけどね。


■受精卵検査、臨床研究開始=「命の選別」批判も―産婦人科学会
(時事通信社 - 02月15日 00:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4432610
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