おひなまき、おとなまき

赤ん坊をぎゅっと布にくるむと泣き止みやすい。
それは「子宮の中」を思いだすから。
そういう理屈で「おひなまき」という、三角巾みたいな布で
赤ん坊が動けないように縛り上げる巻き方を指導している助産院があります。
古今東西、歴史的に「赤ん坊をぎゅっと布で巻いて育てる」方法は記録がありますがね。
どれも近年になって、血流阻害から手足の成長阻害が起きたり
関節不全が起きたりする原因になるので「やめたほうがいい」とされてきました。
まあ「今泣き止まないから今だけ」みたいなのはいいかもしれないけど、
ここの助産院は「ずっと長時間、1日中でも」おひなまきを推奨したりしているので、
なんかどうも信用できません。

やってみてもし、赤ん坊に何かあってもわかるのは数年後だから
絶対に責任とらないことも見え見えです。

ましてや「おとなまき」。
写真みてもわかるけどこの異様さ…。
オトナでも、たとえば狭い押入れの布団の間にはさまると落ち着くとかいう人いるし、
否定まではしません。
赤ん坊と違ってまさか１日２４時間こうしているわけもないしな。
でも、変じゃないの？単純に言って。
隠れてこっそりやるレベルの話だと思いますけどね。
ブームでもなんでもない、ただのへんてこ助産院の宣伝ですよ。

現役助産師さんの「おひなまき」についてのご意見がこちらにあります。
http://d.hatena.ne.jp/fish-b/20151223/1450823699

ネットの相談室なんかじゃ「せいぜい生後数か月のことで危険じゃない」
「助産師さんがやってくれたなら問題ないのでは？」とか書かれますが、
この通り、明らかに股関節脱臼は増加するんですよ。そのほんの数か月で。
新生児期のほんの数か月でどんどん成長していくのに、それが一生を左右するのに
なんて考えなしなんだろう。


大人のおくるみセラピー、静かなブームの兆し
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=4421032