2014年のインドネシア スマトラ島のモレックの終点でもあるジャングル奥地の鉱山集落LebongTandai(レボンタンダイ) 数時間の探索の後、帰路に。
☆=写真拡大可
・11月15日 その7
坑口前の屋根付き鉄橋を渡って再びLusang(ルサン川)左岸に戻り集落中心方向へ下っていきます。
☆ 歩き出してすぐ、空の平トロ(鉱石運搬車)とすれ違い。奥に見えてるのが屋根付き鉄橋。
☆ かっての鉱山役員辺りの住宅でしょうか、ちょっとお洒落な造りの家。 一見無人のように見えますが明かりが点いてるので住人が居るようです。
☆ 先程の平トロが金原石土嚢を乗せて下って来ました。この辺りの建物と軌道の風景が台湾の炭鉱街が舞台の映画「恋恋風塵」に出て来る風景に似てると勝手に思ってたりして
台湾の炭鉱は行った事が無いんですけどね
☆ 勾配の緩い区間は後押しで。
☆ 線路横で。
☆ 鉱石運搬トロはゆっくりとしたペースで下りていきます。歩道を歩く住人や足元を走り回る鶏・・・この少し先が我々が拠点にしてる食堂。
☆ 左の黄色の建物は診療所らしいけど、機能してないような・・・
奥の古いコンクリ円筒4列は鉱山会社時代の鉱石サイロ跡。
☆ 線路横の商店と寝そべる犬達。すぐ裏に水車群がある。
☆ 水車群の小屋と奥はモスクかな? 水車群は前日記「〜モレック 9」写真上から5枚目と同じもの。
☆ 水車群すぐ前の商店。
線路横民家のテラスの支えは古レール、高さ微調整は小石
☆ 先程下って行った鉱石運搬トロの片付け中。本線から外して留置させます。
線路沿い商店横で寛ぐお嬢さん達。立ってる女の子のTシャツですが・・・
米国ワーナーのトゥイーティー。パチもんかと思ったけど正規モンにも見えるし・・・でも
が、この角度からでは見えないなぁ。
☆ 少し俯瞰で見たLebongTandai(レボンタンダイ)メイン通りの軌道と並ぶ商店。
水で濾した金を持ってる人が居たので見せてもらいました。
☆ 洗面器の底にひりつくように見える砂金と容器の中は水銀。この金が、この村を支えてる財源です。容器をちょっと持たせてもらいましたが水銀のズッシリとした重みがありました。
☆ 下の鉄橋の袂にある古い何かのモニュメント。左は鉄橋上に留置中のモレック。この鉄橋は珍しく名前が表記されており JEMBATAN POOLEY 30 MARET 1985(プーリー橋)とありました。
鉄橋は生活橋としても使われてます。
☆ 対岸ルサン川右岸にはヘリポートや鉱山施設などがあります。鉄橋上の歩道は鉄枕木にボルトで固定されてない鉄板は、多分鉱車を解体して伸ばしたもの?の流用。 鉄橋の途中には右へのT字路があり、中洲の学校らしい所に行けます。左奥の建物前に小さく写る青い看板には LUSANG MINING (ルサン鉱山) ENGINEERING DEPARTMENT (技術部)とあります。
☆ ヘリポート横の技術部建屋屋根下のトロ用ターンテーブル上に置かれてたモレック。 派手目な塗り分けと全窓にアクリルが、はめ込んである事から社長専用(現鉱山のボスと言った方が正解か?)モレックかと。ボディーにはスマトラには居ないカンガルーが・・・
☆ こちらのサイドにはNEW ZEALAND(ニュージーランド)号、後部のSCGの意味はSUMATRA COPPER & GOLDではないかとの事。この会社のホームページを見ると、確かにレボンタンダイが紹介されてます。右の棚には鉱石ボーリングサンプルが入ってました。
☆ その奥には半解体状態の古いモレックが。
☆ トロ用ターンテーブルからの軌道を辿った先。テーブルの右横は平トロ。周りの棚は鉱石ボーリングサンプル。写真には写ってませんが建屋の壁にはヘリの安全管理マニュアル?が貼られてあしました。
☆ ここへ来たのも機関車の残骸がある・・・と聴いてたからですが、これが・・・? 見慣れたディーゼル機関車の形じゃないですね
☆ メーターパネルの見える奥側が前向きかと。後部のフレームにはエンジンマウントらしいものが見えるのでエンジンが後部にあるフォワードタイプのようです。それにしても現役時は、とんな形をしてたのでしょう? アメリカタイプの内燃機関車よりはヨーロッパタイプに近い形だったと想像。
☆ ヘリポート横の草むらの中にあったのは古い客車。台車等があるか確認したかったけど熱帯の草むらは毒蛇等のリスクが非常に高く、これ以上分け入るのは危険と思ったので下回りは確認できず。実は現場で見てる時は客車かどうかも確認できませんでしたが帰国後にネットで調べてたら1991年当時の写真に、しっかり現役時代のものが写ってました。
☆ ヘリポート地区を出て再び鉄橋を渡り集落側のルサン川左岸地区へ。プーリー橋上から見た軌道&メイン通り沿い商店の川側から見た風景。何かすごいアジア的風景かと
ルサン川左岸の集落側へ戻ると、まだゆっくり見てなかったプーリー鉄橋より下流側になる集落下部ヤードへ。
☆ ヤード横で見かけたモレックのフレーム。重いエンジンが2軸の車輪真上にくる構造です・・・車で言うならミッドシップ
。左は鶏小屋代用・・・だったかなになったモレックボディー。
☆ ヤードの途中から。
一通り見終わると一旦食堂まで戻って同行者と合流、復路のモレックに乗る為に先程のT字鉄橋のプーリー鉄橋前の集落下部ヤードへ向かいます。
プーリー鉄橋袂まで戻ってくると落書き犬がお出迎え
下からの坑木列車が到着しないとナパールプティへ向かうモレックは出発出来ないので、到着を待つ間に・・・
☆ 集落最下部の水車小屋へ。梁から下げられてるのはGELAMAT DETANG(歓迎)
☆ 水車ベルト軸にはトロッコ車輪の流用も。
☆ 丁度、採石ドラムの交換作業中でした。ハンマーで叩いてドラム側面の木製栓を外すようです。
☆ 我々のチャーターモレック。
エンジンは中国上海の王(ワン)単気筒エンジン。
☆ 派手なカラーリングのモレックとヤード横商店。
☆ 坑木列車の到着。時刻は既に16時半、明るいうちのNapalPutih(ナパールプティ)戻りは既に無理。
☆ 坑木モレックが到着して、すぐに我々のモレックが出発。後部車窓から見たレボンタンダイ集落。右の草地は、かってのヤード跡。
☆ 出発して間もなく、後ろから平トロが追ってきました。トンネルを抜けて本線がルサン川を渡る鉄橋袂の手前の坑口前まで付いてきました。
☆ 下から2番目の一番長いトンネルの内部。途中でトンネル断面が変わり広くなったところ。見た感じは鉱山採掘坑道内部に雰囲気似てます。この場所は左のレール1本分が横倒し状態・・・
☆ そのアップ、向かって左のレールが外れて横倒し状態になった箇所を平気で通過・・・と言っても最徐行ですが。
☆ こちらは両方のレール継ぎ目が完全に外れた状態。このようにズレた状態でもモレックが接近すると魔法にかかったような動きでレールが一直線状態に?なるので最徐行で平気で通過
☆ モレック最大の切通しは車体幅よりギリギリしか幅がないので丸太を使って線路を切通し中心に調整。向かって左の2本目のレールは外れて横倒し、最徐行で通過だけど揺れでブレた
☆ 切通しを通過後・・・
☆ 廃止されたLubuksumpli(ルブクスンプリー?)への支線、本流のAir Lusang(ルサン川)を渡ってる鉄橋。この角度で見るとレールは撤去され鉄橋は歩道に転用されてるのが解ります。
☆ 暗くなるギリギリのタイミングで不通区間地点に到着。だいぶ薄暗くなってましたが辛うじて明り無しで連絡歩道を進む事が出来、落ちた橋の対岸には我々のチャーターモレックが1台だけ、ポツンと待ってました。写真は上流レボンタンダイ側の、到着後転回準備中のところ。
不通区間から下のNapalPutih(ナパールプティ)は夜の帳の中を走ります。ライトは小さなものが1灯しかありませんがドライバーは線路を熟知してるとみえて軌道状態の悪い所は、ちゃんと手前で減速して通過して行きます。真っ暗な森の中は蛍が飛び交い時々車内にも飛び込んでくるのが、なかなか風流です。最後尾に陣取る我々はライトの明りも見えず蛍と間近の線路以外は暗闇で何も見えないので、激しく揺れるモレックの中でも、いつの間にか寝てしまってました。
目を覚ましたのはナパールプティの民家の明りが見える地点で、これがめちゃくちゃ明るく見えまて、これぞ文明の明り?
そして間もなくモレックチャーター民家前に到着。写真では助手はヘッドランプを装着してるのが解ります。
こうしてMolek(モレック)の驚きと感動の1日目が終わりました。
モレックを降りて車で約10分程行った隣りの集落(隣りですがナパールプティのようです)にある食堂へ。
遅めの夕食はナシゴレン。ここで翌朝食用のカップ麺を買って本日の宿へ。
宿と言ってもナパールプティに宿は無いので民家を1軒借りての宿泊です。いわゆる「民泊」かな? 主な家財は小さな部屋に入れられて接掟、その他の部屋や台所等を我々が使います。家人は親戚の所に行ったのか居ません。 シャワーは水だけですが快適。でも井戸からのポンプの調子が少しおかしいみたい・・・ 寝るのは部屋に置いてあるベッドやマット類を使って適当にゴロ寝です。部屋には扇風機などはありませんが思ったより涼しく、よく寝れました。
続く
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