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2017年01月24日23:07

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「カピタン」研究(71)

以下余談です。
フェアリー(詰)将棋とは、普通の(詰)将棋の
1)盤
2)駒
3)ルール(目的)
のいずれかを変更したものです。

1)変則盤
円筒盤、ドーナツ盤(浮き輪型)、ビリヤード盤、メビウス盤、多次元盤etc.

2)変則駒
#137のようにチェスの駒を使うもの、又中将棋の駒を使うなど実在する他ゲームの駒を流用するものと、全く新しい性能の駒を発明するものとがある。

3)ルール(目的)の変更
ばか詰・自殺詰・マキシ詰等のグループと、局面によって駒の性能が変化する天竺詰・安南詰のグループ、その他

 以上、ごく大まかな分類をしてみました。詳しくはカピタンのバックナンバーを参照してください。
 これをみてすぐわかることは、フェアリー詰将棋といっても3)に偏っていることです。それも大衆性を獲得したのはばか詰・天竺詰くらいで、一言でいうと狭く深くという感じ。これは単に歴史が浅いからでしょうか?国民性みたいなものも関係あるか?
 筆者としては、1)2)の分野の発展を期待したい。特に2)で中将棋の駒を使う詰棋は宝の山という気がします。

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 17号から続いてきた「幻想詰将棋型録」も、これにて終了。全部でレポート用紙58枚分、すべて手書き。フェアリー詰将棋の揺籃期から第一次全盛期までを、愛情込めて描写している。このような素晴らしい論考が殆ど知られることなく埋もれていくのは、本当に勿体ないと思う。

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