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2017年01月22日06:29

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ジャングルの元鉱山鉄道 スマトラのモレック 9

2014年のインドネシア スマトラ島のモレックの終点でもあるジャングル奥地の鉱山集落LebongTandai(レボンタンダイ)は驚きの連続!

☆=写真拡大可

11月15日 その6
集落内支線を一通り観察し後、本線に戻って再び奥地・・・鉱山方面へ散策しに行こうとしたら・・・

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☆ ブレーキの付いた平トロに金原石を詰め込んだと思われる土嚢を一杯積んだ「鉱石運搬車」が下ってきました。操作してるのは全員泥だらけの長靴スタイルの鉱夫達です。モレックが鉱山軌道として機能してる事が判った瞬間です!

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☆ 奥に行くのは後回しにして鉱石トロッコを追いかけていくと、止まったのは沢横の水車群のある鉄橋先。

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☆ ここで荷降ろし。

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☆ 重い鉱石入り土嚢を背中に担いて・・・

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☆ 水車群の方へ。水車からベルトで繋がれた先、ドラム群の中は金鉱石が入れられ延々回転させることにより鉱石を砂のように細かく砕き、砂金として金を取り出すようです。

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☆ 線路に戻ると、また金鉱石運搬トロが下ってきました。これもブレーキが付いてます。

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☆ これも追って行くと集落一番下のヤードで荷を下ろし、量が少ないのですぐに降ろし終えると今度は手押しで集落内線路を登っていきます。

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☆ ここまで下りてしまうと到着時に我々がモレックから下車した場所付近で、横には対岸に行くLusang(ルサン)川を渡る立派な鉄橋があります。この鉄橋は人道橋にも使われてるのは他と同じですが歩道は途中でT字に別れており、川の中洲にある学校?へ行けるようになってます。広島の原爆投下目標になったと言われるT字橋、相生橋みたいな感じ? 環境は全然違いますがあせあせ

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☆ 橋の袂には我々の後から到着したモレックが留置中。我々が乗ったモレックがスコールに遭遇した時も、こんな感じでサイドウインドウ外にビニールシートが雨避けに下げられてました。

思わぬ遭遇で集落下部地域まで戻ってしまったので再び奥地の鉱山地区を見ようと歩き出すと、何となく怪しかった雲行きから雨が・・・ 急いで我々の拠点にしてる食堂まで戻ると、すぐに土砂降りに。本日2度目のスコールです。

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強制休憩タイム? この時間を利用して遅めの昼食です。インスタント麺のミーゴレンなら出来ると言うので、これを頂きましたうまい!

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傍らでは食堂猫?がお休み中うれしい顔

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☆ 雨も少し小降りになった頃、上から鉱石運搬トロが下って来ました。食堂の前は結構な急勾配で、平トロはブレーキ装着トロですが荷が多くて制御が効きにくいのか何人もで抑えながらの運搬です。

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☆ 鉱夫は皆、長靴を履いてますが、この雨の中をずぶ濡れ出歩いてると長靴の中も浸水してるのではたらーっ(汗) 左の手を洗ってる鉱夫は鉈を腰から下げてますが坑木作業用でしょうか?

雨も止んだので同行者一人と一緒に奥の鉱山方向へ探索に出ます。

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☆ 食堂すぐ横の留置モレック2台の少し先にも直角側線が造られ、モレックや平トロが置かれてます。この留置線は敷設が古いのか理想断面レールが使われてます。

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☆ このモレックは屋根のない弁当箱オープンタイプ。モレックが今のワンボックスタイプが確立される以前の古いタイプかと思われますが同行者の話だと前に来た時(2014年の約2年前)は、これも走ってたそうです。しかし線路にはみ出す枝葉の現実をみると今ではこのタイプでの運行は難しいかも?

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☆ 集落内支線の分岐ポイントの少し先はLebongTanndai(レボンタンダイ)最奥地の?小さな商店。集落下部では見た覚えのないコンクリブロック造りの建物です。

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少し先のポイントでモレックでは初めてポイント転轍機&重りを見たようなあせあせ このポイント、この時点では実質使われてないものでした。

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☆ 元鉱山施設跡らしく、集落内の線路を数進んでいくとアチコチに分岐が残されてました。これを撮ってる位置も道になっており、この上(撮影してる後ろ側)は斜面の森のなかに住宅があるようで、これは奥秩父の秩父鉱山にある小倉沢のニッチツ住宅みたいなイメージもうれしい顔

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☆ この辺りは、もともと鉱山施設が続いていたのか線路脇の建物はモルタル壁が続き、台湾の石炭の街が舞台の映画「恋恋風塵」の世界?ほっとした顔

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☆ だいぶ上流域まで来た対岸集落へ渡る吊橋。こちらは木造とトタン屋根の、いかにもジャングルの東南アジア的建物群です。

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☆ 吊橋から観た、今通り抜けてきたルサン川左岸の集落群。

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☆ 吊橋からすぐ先が鉱山へ向かうルサン川を渡る屋根付き鉄橋。HPの1991年訪問写真では、ここを多分6tクラスと思われるバッテリー機関車がオープンタイプのボギー人車を5〜6両押して渡ってるのが上げられてます。
鉄橋を渡らずにルサン川左岸の線路を行くと木軌道があると言うので、ますはそちらへ向かう事にします。

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☆ 屋根付き鉄橋の袂には大きい鉄缶が2つ(写真では一つは影に隠れて見えてない)。最初は大きなボイラーかと思ってましたが中に細いパイプ缶の設置跡も無い事から坑道エアーポンプのエアータンクの残骸かも知れません。しかし鉄板再利用で切り取られた跡が・・・たらーっ(汗)

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☆ 屋根鉄橋からすぐ先の、平トロッコの置かれてる場所が鉄レールの末端。ポイント跡を見ると、右の木造家屋は、だいぶ後に建てられたらしい事が解ります。

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☆ 鉄レール末端から先が木軌道として続いてますが、半分砂で埋まってる事から既に使われてないようです。前回来た時(2014年の約2年前)は、まだ現役だったそうです。

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☆ 木軌道に沿って建つ木造建屋、多分民家で階段横の鉄箱先には鶏出入り用スロープ板も。その鉄箱ですが・・・

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☆ 現在は水槽として使われてる鉄箱、同行者から元ナベトロの上部ではないか?との事で観察してみたところ、ナベを支える軸と回転を止める側面アングル材のストッパーなどはナベトロそっくりですが形状が二等辺三角形ではないので、多分坑道内の傾斜坑用の鉱石バケットではないかと想像。

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☆ 鉄箱すぐ先が木軌道の末端終点。右の斜面には鉱石砕きの水車とドラム群があり、正面には杵つき鉱石破砕で作業してます。 今は木軌道ですが多分かってはここも鉄軌道が敷かれてた感じで、この先すぐ路盤跡?の整地された部分は終わり、その先は川横の山の斜面が続いてました。木軌道の距離はグーグルアースで計測したところ約90m。写真左上端は対岸の小規模な現役の坑口と思われる施設。

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杵つき鉱石破砕作業をしていた親子?

屋根鉄橋まで戻って、今度は鉄橋を渡りルサン川右岸地区へ。

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☆ 鉄橋を渡ったすぐ先で坑口にに到着。

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☆ この坑口が現在(2014年当時)のルサン鉱山で見た唯一軌道が入ってるものでした。洗面器のあんちゃんは水浴び後の通行人うれしい顔

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☆ 坑道内部。水が思ったより深く、シューズギリギリの深さで僅かな深みでも水没の危険を感じ、これ以上奥に進むのは諦めました。これを覗きながらもこの坑道、相当長いであろうと想像してたので最近になって判った奥行き約3kmは良いとしても上下レベルが20段近くもあったとは、この時の時は知る由もなく・・・

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☆ 坑口前から振り返っての屋根鉄橋とルサン川右岸支線。次はこの支線を進みますが、まずは写真左の建物・・・HP1991年写真では坑口前事務所とバッテリー機関車のバッテリー充填施設があったようですが・・・現在(2014年当時)の内部の一部は鉱石破砕水車群施設に。

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右岸支線を歩きはじめてすぐの斜面に坑口が。近付きたかったけど手前の茂みの分け入りは毒蛇などのリスクが大きいので線路上からの眺めに留めます。この坑口は水抜き坑かな? すぐ先で先程の軌道坑道と繋がっているようです。手前の草地、HP1991年写真で見るとバッテリー機関車か何かの修理工場建屋が建ってたようです。

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☆ 屋根鉄橋から40m程で軌道は終点に。ただ路盤が落ちて、これより先の軌道が撤去されたっぽいので、もう少し先まで見ることにしました。

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☆ 軌道末端から対岸を見る。川沿いの建物が途切れる左端付近が左岸の鉄軌道末端で、それより左(上流側)は木軌道が続いてます。

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☆ 崩れた先から下流側の屋根鉄橋を見る。

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☆ 上の写真の、すぐ右にも建屋があり、その内部も鉱石破砕水車群。ルサン川右岸では最上流の水車群かと。路盤跡らしいのが続いてるのは、この建物前までですが、その先も歩道は続いており小規模な採掘坑口らしいのが3箇所程、川の対岸から眺められ、鉱石土嚢を担いだ鉱夫が歩いて来ました。

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水車建屋の前に居た女の子。

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☆ 戻りに屋根鉄橋を撮ってると、先程の女の子が歩いて来たので、合図してレンズを向けると少しはにかみながらも・・・あっかんべー

 続く


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