mixiユーザー(id:8729247)

2017年01月12日13:39

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ネットで病気調べはダメ

医者に直接会って聞くのが正しい。

理由1。
医療情報はれっきとした「商品」だから。
お金を払って入手するもの。
ワシらはそれを提供するためにさんざん苦労して医学部に入って卒業して
国家試験合格して何年も下積み修行して、やっと情報提供できる医者になる。
それをネットに書いてもお金にならない。
だからネットで本気の医療情報なんか絶対に提供するわけない。

理由2。
それでもまあ、こういう症状が出たらやばいよ、みたいなことは
知識として持ってたほうがいいから書くことがある。
「こんなときは受診してね」みたいな。
そうすると、何か勘違いして文句つけてくるやつが必ずいる。
ワシは某所で医療相談を受けているけど、そこでもしょっちゅうそういうことあって
腹立って一回脱退した。
…戻ったけどさ。
ええ、おせっかい焼きなんですよ。
で、あるとき「子宮筋腫の手術受けたら受けたら1年は妊娠禁止」って書いたら
「自分の主治医は半年と言った、嘘書くな」って言われた。
そしたら他の産婦人科医が「自分も1年と言う」
「年齢が高くて妊娠しにくいなど条件によっては変わるが原則は1年以上」
と書いてくれた。
こっちとしては嘘つき呼ばわりされてまで相談にのりたくない。
つまり「自分が言ってほしいこと以外は拒否する」のがネットじゃ簡単なんだな。
医者が目の前にいたらもう少し言い方考えると思う。

理由3。
上記のような理由でネットで医療相談を専門家からしてもらうのは難しい。
そこで登場するのが「しろうとさん」です。
自分もこの病気を持っている自分もその手術を受けた、とか偉そうに経験を語るのはいいが、
どんな病気も百人いれば百人ぶんの症状の違いと治療のバリエーションがある。
個人の体験を積み重ねたのが医学であるのは確かだが、
数万人の経験を数十年積み重ねてできている。
専門家なら個人の体験を聞いても「ああこれはこの病気のこういう一面だな」と思うけど、
その人にとってはそれがすべてだから、他の人で同病なのに症状が違うと
「その病気のはずがない、診断が間違っている、かかっている医者を疑え」などと言いだす。
それをもし信用してしまったら…まあどうなるかはわかりますよね。

理由4。
ネット医療情報が嘘であってもそれを確かめる手段がない。
そして意識的に嘘を書いている人間がけっこうネットにはいる。
近所のおばさんが言ったのなら絶対信用しないような内容がネットに書いてあったら
なぜか信用してしまう人がとっても多い。
ネット内に神がいないとは言わないが多くはない。てゆっか、ほとんどいない。
昔、「医者がもう中絶できないくらい大きいと言ったけど中絶したい」とネットに書きこんだら
自称医者が「自分ならできる」と医療器具もって自宅に来て麻酔もなしにおなかをひらいて、
あまりの出血に驚いて逃げた、という話があったぞ。
子宮は浅い傷でいっぱい傷だらけ、なぜか腸管の一部が切除してあった。
もちろん患者さんは救急車呼んで運ばれ、おなかの子も助かったけども。

■医療メディアは儲からない? 「正しい情報」が検索で現れない理由 「症状でググるな、サイトでググれ」
(ウィズニュース - 01月12日 07:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=4380450
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