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2017年01月09日10:19

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ジャングルの元鉱山鉄道 スマトラのモレック 6

2014年のスマトラのMolek(モレック)、2013年の地震で鉄橋が落ちた不通区間から終点の金鉱山の集落LebongTandai( レボンタンダイ)に向けて走ります。

☆=写真拡大可

・2014年11月15日 その3
ここでMolek(モレック)の走りについて書いてみましょう。
ナパールプティからレボンタンダイまでの全線30kmチョイをモレックは約3時間半で走りますが不通区間のある2014年当時は不通区間の徒歩連絡も含めて全線を約4時間かけて走ってました。モレックに速度計は付いてませんが張り出した枝等がバンバン車体に当たる森の中での速度は10km/h位だと思いますが、当たる枝などが無い草原みたいな所では20〜30km/h位は出してぶっ飛ぶような早さで走ります。これがジャングルの爆走トロッコと言われる由来?と思われますが軌道が劣悪な事から、こんなぶっ飛び走りはホンの数カ所と少なくペーシ(レールジョイント=繋ぎ板)切れて外れてる所やレールが浮いたり外れて横倒しになってる場所、軌道が大きく沈み込んだ所等は人が歩くより低速でゆっくりと慎重に走ります。このような最徐行区間は数多くあり、保線もされてない事から年々最徐行箇所は増えていってるようです。
軌道危険個所は何の標識も建ってませんがモレックのドライバーは軌道状態を熟知しており、現場直前で最徐行に入ります。
軌道の沈み込み等ではモレックも大きく傾き車輪を空転させがらジワジワと沈み込みからゆっくりと抜け出していきます。多分この為に副変速機の付いたミッションが使われてるのでしょう。

モレック線の不通箇所はAir Siman(シマン川)の小さな支流で、このシマン川を渡る鉄橋も地震で位置ずれして少し沈み込んでたので、この付近の地震の揺れが特に大きかったのかも知れません。

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☆ 徒歩連絡区間の小川を渡って土手を上がって出た軌道の上流側起点。

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☆ 線路末端から下を覗くと地震で落ちた鉄橋が見えました。枕木の一部を残してレールは外されてます。地震では鉄橋を支える両側のピアや土手が崩れ落ちて鉄橋も落ちてしまった感じです。

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☆ 止まってたモレック群の1台、多分2006年の製造と想像出来ますが、その横は・・・・漢字?ほっとした顔

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☆ 上流側に待機してるモレックは5台。先頭が我々のチャーターしたモレック、SIME(サイム)号。出発まで少し時間があるようなので、ちょっとだけ周りを探索してみる事に。

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☆ 停車してるモレックの前のレール継ぎ目状態、30cm程の木軌道ほっとした顔 鉄レールが外れてるとは言えペーシ(レール継ぎ板)が付いたままのところをみると、多分鉄橋崩落時にレールが引っ張られてペーシを止めるボルトが切れてしまったのでしょう。線路崩落現場付近では、よくおこる現象です。

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☆ 丸太側線レールの車庫側線が何本か見えます。まぁ、これも木軌道ですね目がハート

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☆ モレックの待機方向を見ると、崩落現場の荷物連絡用の索道小屋以外にも休憩用の屋根も見えるので災害から1年余り経った、この現場は今や「駅」状態になってます。
準備が整ったので我々のモレックは先に出発しました。

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☆ 出発してすぐ、カーブの先に側線に留置されたモレックが。付近探索時に、これの存在は気付いてなかったあせあせ(飛び散る汗)

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☆ そして、すぐ大き目の鉄橋を渡りました。崩落した鉄橋並みに高くアーチ橋っぽいです。

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☆ 走行中のモレック車内の様子。最前列3人は我々のチャーター車であるにも関わらずの一般乗車客ですが、これで安定の悪いモレックのバランスを取っているとも言えます。次列右のハンドルを持っているのがドライバー。ハンドルはブレーキで足元右がアクセル、左がクラッチ、左手でギアチェンジ等レイアウトは日本車のマニュアル自動車と変わりません。ドライバー前の天井付近の家庭用電気スイッチは多分ヘッドライト等のスイッチで、その左には後方確認用のミラー。天井梁と天井板の隙間にはオイル類の入ったボトル?も見えます。
その左の天井梁に手を伸ばしてるのが我々のガイド氏で、すぐ後ろの荷物置きになってる下がエンジンボックス。
写真フレーム外すぐ右には3列目席に座る若いモレック助手が居て、4列目最後部席に我々3人が陣取ってます。

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☆ フォトランの為に我々が下車したらバランスが崩れて前傾きになったサイム号あせあせ ガイド氏がバランス調整中?

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そ前列席に座る女性。これには写り込んでませんが子供を抱いてますほっとした顔

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☆ 小さな鉄橋でのフォトラン。これでも周りは開けてる方です。周りはジャングルなので毒蛇等のリスクが常にあるので無暗に茂みには踏み込めません。

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☆ これは車内からの撮影で、フォトラン時に追いついて来た後続のモレック、MONICA(モニカ)号。おっ? 今仕事で描いてる18●アニメの主人公と同じ名前だあせあせ 橋に見えるのは災害で崩落、復旧した木橋。

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☆ 比較的軌道状態の良い区間。見ての通り左右と上からの張り出した枝類でシバかれ倒しながら走りますウッシッシ

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☆ ジャングルの中で突然線路脇の小屋が現れました。多分停車場で線路からは見えませんが近くに集落等があると思われます。

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☆ 線路は梯子状にレールと鉄枕木が組まれた連続した軌匡が続いてるので、へろへろ、へこへこ状態になってもこんな感じ。この程度だと人が歩く程度の徐行速度です。

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☆ 突然現れたポイント跡。昔は何かの施設があったようですが現在は周りと同じようなジャングルが続きます。

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☆ 廃止されたLubuksumpli(ルブクスンプリー?)への支線の鉄橋。本流のAir Lusang(ルサン川)を渡ってる鉄橋で、歩道橋に転用されてました。

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☆ 支線跡鉄橋すぐ先の丸太木軌道の車庫側線。ここは停車場として機能しているようです。

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☆ 本流川沿いの、この区間100〜150m程の道床は、ほぼ直線(見た目)ですが何故か軌道は左右ジグザグ状態で路盤が軟弱なのか軌道の沈み込みも数カ所あり、人が歩く速度より遅い超低速で通過して行きます。

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☆ 全4カ所あるトンネルの一番最初は素掘りの短いもの。

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☆ ジャングルの中を進んでいくと、時々竹藪が現れたりします。アジアですね〜ほっとした顔

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☆ 短い鉄橋を通過。

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☆ ここも少し竹藪のあるジャングル。

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☆ 一軒家の前の停車場を通過。人が待ってるので後続のモレックに乗る予定でしょうか。いずれも写真左フレーム外ですが養殖池?の奥に立派な民家が1軒建っており、モレック沿線途中で唯一家が直接見えるポイントで、この付近は開けてました。

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☆ そう長くない鉄橋ですがトラス橋です。

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☆ トラス橋すぐ先の草原。どうやら鉱山全盛期頃の集落か鉱山施設跡のようで、グーグルアースの空撮を見ると、この付近はこのような草原地帯や露天掘り跡?と思われる池などが点在してるのが見えました。

 このまま一気に終点レボンタンダイへと思ったけど写真が多くなったので・・・続く



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