今回、日帰りにしなかったのは夜通しジープを運転して昼間は現地で動き周り、そのまま夜通し運転しての帰りは体力的に無理が生じるので。で、まぁせっかく一泊したんだったら少々道草して帰ろうとなった訳でして。
そこで比較的最近に、その存在を知った明科の長野県養魚場内のトロッコ軌道跡を見に行こうと考えましたが調べてみると、ここは平日しか入れない事が解り、週末に入れないとなると意外と訪問のハードルが高い事が解りましたが、そんな事とは知らずに平日の訪問を目論んでた次第で
道草と書きましたが赤沢からだと明科の養魚場まで距離が80kmもあります。東京から見たら方向が同じような場所というだけのような
☆=写真拡大可
・10月24日
オートビバーグしたのは塩尻インターに近いR20の道の駅小坂田。夕食も済ませてたので着いたら寝るだけ。
朝の道の駅小坂田。夜は思った以上に冷えて、その為か風邪気味なのか少し頭が痛い・・・ 良く考えたら松本まで行けば24時間のネットカフェがあるんだから、そういう所で泊ると少なくても寒くはなかっただろうなと気付くも後の祭り
道の駅の公園で見かけた水飲み場。
養魚場の始業時間到着を目標に出発。松本市街地が朝のラッシュで道路は少し混んでましたが予想通りの時間に豊科の養魚場に到着。施設内は平日昼間なら自由に見学できます。軌道跡と言っても線路は大半がそのまま残されており、大まかには中央の事務所を挟んで南北に分かれて2カ所に軌道が確認できます。
☆ まずは駐車場隣りになる北側地区のトロ軌道跡から。で、いきなり鉄橋が目に付きました。レールは6kg/m。写真を撮ってるこちら側の駐車場側は何も残されてません。
☆ その先で90度向きを変えて水槽の間を抜けて行きます。軌道はコンクリートで固められた併用軌道状なので撤去されずに残されたものと想像。
☆ 更に進んで少し勾配のあるSカーブ。
☆ その望遠アップ。
☆ Sカーブ近くには短い軌道が狭い水槽間にありました。ここだけ他より大きなレール、9kg/mが使われてるのでトロッコじゃないもの?・・・例えば機械移動用みたいなものの軌道かも知れません。
短い橋もレールが転用されてます。こちらも9kg/mレールです。
施設内移動機のナンバー無しの軽トラ。
☆ 次は養魚場南側地区の軌道群。こちらは分岐もあり、あちこちに向かって軌道が伸びてるイメージです。
☆ 可動部のトングレールが失われてますが、施設柄随分立派なポイントです。
☆ 先で軌道が途切れてますが、かっては90度左へ向きを変える線路が続いていたようです。
☆ 少し戻って別の線。手前のカーブはレールは撤去されてました。
☆ その先にもポイントが。
☆ こちらのポイントもドングレールが失われてます。
☆ ポイントで分岐した先で群がるカモ。魚を捕りに来るのか、あっちこっちの水槽で見かけました。
☆ 群がりカモの先の90度カーブ。その先が4枚上の写真の場所に継ります。
養魚場内は結構古そうな建物が何棟かあり、これは木造梁の車庫。
残された軌道の配置から事務所付近から伸びて行った感じですが事務所建屋周辺は施設更新をされたようで、この周辺には軌道は残されてません。知人がバッテリー機関車位の存在はあったかもと想像してましたが、確かにポイントはしっかりしてるし90度カーブもガードレールが付いてます。しかし鉄橋の材料は細いので重量車の通過は考えられてない感じ・・・このあたりは謎ですね。
動力車の存在はさておき、現役時は多分平トロにエサ箱や水槽を載せて使われてたものと想像できます。
私メは喜んで軌道ばかりを撮ってますが、本来は養魚施設の見学の場
養魚に関する案内看板ですが手にしてるのがタバコに見えて・・・カスレてますが注射器です
☆ 一応記念撮影をば。施設南側は一般車は入れないので、軌道とコラボできるのはここだけ。
☆ 養魚場の隣を流れる犀川の堤防上から。
☆ 同じ場所からアップ。
☆ 川の方を見ると北アルプスの山々が眺められます。
養魚場を後にしてR19を長野方面へ走り、途中の道の駅で食事・・・と思ったら月曜休み
すぐ隣り民間の食堂があって、そこで昼食。ローカルなので一旦外してしまうと、次はなかなか無いので助かりました。
☆ 次の立ち寄りは土建会社に保管されてる旭製のガソリン機関車。10年位前に訪れた事がありましたが、その時と保管場所が変わり、その場所確認も含めての再訪問。と言ってもアポを取ってた訳ではなかったのでチラリと見てサッサと帰るつもりが、丁度人が居たので理るとOKがもらえ、シートに包まれてましたが後で元に戻すなら外しもOKとの事だったのでチラリ撮影は諦めてじっくり撮ることに
軌間は610mm。
☆ 前は狭い屋内での保管でしたが、広い場所なのであちこちから撮れます。
エンジンはGM(米国)の26Bの6気筒ガソリンエンジン。何故かラジエーターだけ失われてます。
製造が1953年、当時は米軍の払い下げトラックが大量に出回ってた時期と重なり、おそらくこのエンジンも米軍(GHQ)流れのものと想像できます。似たような例では米軍のGMC(GMのトラックブランド名)の2 1/2tトラックCCKW 353のエンジンが手元資料では270なので似てるのではないかと想像。このCCKW353と鉄道車両との関わりがあったのはバスに改造されたものから熊本県の山鹿温泉鉄道のレールバスキハ101・102に改造されて鉄道線上を走ってたのが、そのスジでは知られたところ。何か話が広がるなぁ
とかエラそうな事を書いてますが旭のエンジンに関しては裏を取れてるわけではありません。
傍らにはトロッコ車輪群が。幾つかは広軌間に改造?されたのも見えます。
☆ 以前来た時は、この場所にはベコベコに凹んだナベトロとボロボロのレールがありましたが、それが消えて同じ場所に鋳物のターンテーブルと木造平トロが置いてありました。これらは前訪問時、機関車の前後に置かれてたものかと。
一人撮影会を終えて元通りにシート被せて再びR19を長野方面へ。
☆ 以前立ち寄った国道沿いからよく見える犀川総合制御所・・・何の施設か解らないんですが東電施設なので発電関係でしょうね・・・のインクラを見て。多分軌間は1067mm・・・近寄れないから想像。
ここの隣りのジンギスカン看板。羊の絵がちょっと大人しいかな
この近所の外でもジンギスカンの店を見かけたので、多分この地域の名物にしてるようです。
☆ もう少し走って、これも国道沿いの水内ダムの水門軌道、超広軌です。
☆ ダムサイト上に伸びる線路。
☆ 取水口ゴミ取りクレーンも軌道式の移動機。
その後は日没後の碓氷峠を越えて数年前に閉山されたホージュン妙義鉱山前を通りかかったら、何か明かりが見えたような・・・ 閉山後は無人でしたが、何か事業を始めたのかな?
風邪で頭が少し痛いとか言いながら結局帰り着いたのはテッペン頃・・・もっと早く帰る筈だったんだけどなぁ・・・
終わり
遠征記1
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1957197004&owner_id=1335677
2016公開リスト
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1941104035&owner_id=1335677
ログインしてコメントを確認・投稿する