みなさま、もしかしたら
出生前診断を受けると
「あなたの腹の子は染色体異常である」「染色体異常ではない」って
はっきり答えが出ると思っていませんか?
まちがい。
出生前診断の結果ってね、確率何%、みたいな形でしか出ないんですよ。
50%を超えれば絶対に異常ありとか、そういう単純な解釈でもないんだな。
だからこの結果はこういう意味ですよ、っていう説明がどうしても必要。
さらに、検査結果として明らかに親からの遺伝による異常、っていうのがわかる場合あって、
その場合には「今いる腹の子」だけでなく次の子とか、
場合によっては自分のきょうだいの子とかにも関係してくるから、
遺伝疾患専門家にみっちり説明受けないと検査した意味がないのよね。
ただ検査受けたいから受ける、結果はこれだよ、
どういう意味かはお金払えば説明するし、お金払わないなら自分で調べてね。
そういう検査にいったい意味があるんでしょうか?
ちなみに日本以外の国(アメリカとか)の出生前診断はほぼこのやり方です。
つまり自由に受けていいけど説明にはお金かかります、ってやつ。
せっかく妊娠したんだからさぁ、
検査したいならきちんと検査してちゃんと説明されたほうがいいに決まっているじゃん。
バカな頭で出た数字いくら見たって何もわからず不安になるだけなんだから。
それならそもそも妊娠なんかしなきゃよかった、ってことにならないか?
ついでだからもっというけど、
たとえば先天性の奇形(内臓奇形も含め)は8割が染色体異常を伴わない。
染色体を検査して100%完璧異常なし、でも奇形児は生まれるってこと。
奇形じゃない、機能異常(目が見えない耳が聞こえない頭悪いなど)にいたっては
生まれてからしばらく診断できないこともあるし、
将来あばれて同級生を殺すとか親に暴力ふるう、とかの可能性は
赤ん坊のころには絶対にわからない。
どのレベルで「そんな子ならいらない」なのかな?
染色体異常だけで区別するのはおかしいよ、と思っています。
もちろんだからって検査するなとは言わない、検査受ける自由はありますよ。
でも何のために?って考えてほしいな。
■無認定で新型出生前診断 日医など中止要求
(産経新聞 - 11月03日 08:09)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=133&from=diary&id=4274388
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