10月28日、日本のアニメ最初期の制作に関わってたペール北山こと北山清太郎に関連した展示会に行ってきました。
☆=写真拡大可
会場の東京ステーションギャラリーは東京駅丸の内駅舎北口内にある美術館。
北山氏が活躍した明治中期〜大正期同時期の画家の絵も展示されてて数点ながらセザンヌ、ゴーギャン、ゴッホや岸田劉生なども。洋画に影響されて日本人の描く裸婦などはポーズが西洋風ですが、よく見ると顔つきが日本人だったり、街風景画の東京風景など明治後期のものなどは関東大震災前の東京の風景って事なんですね。そして北山氏のアニメは現存する日本の最古級アニメフィルムと言われる「なまくら刀」等3本がデジタルで上映されてました。この頃のアニメーターって立派な画家が描いてたんですね〜
製作者の名前を見てると後の日本動画→東映動画の創成期に関わった方も見受けられ、アニメ制作の歴史が脈々と繋がって現在に至ってる事を感じた次第です。
会場のステーションギャラリーは数年前の戦災仮復旧駅舎からの修復事業で誕生した施設で、大正期のレンガ構築物も見れるようになってます。
☆ 修復で出来た3階は普通の展示室ですが移動の為に階段に出るとレンガの壁が現れます。
☆ レンガの間に嵌め込まれた木造の角材は炭化しており、大戦末期の空襲での火災の時のものとか。こんな所にも戦争史跡がひっそりと残っていたんですね。レンガの凹んだ加工は、かって漆喰が塗られてた為とか。鉄材も建設当時のもの。
☆ 階段ホール天井。
☆ もともと別の構造だったのか階段とは無関係に窓があります。
☆ 階段2階の踊り場。
☆ 2階には北口コンコースを見下ろせる回廊があり、ここにも駅に関連した展示物がありました。
☆
☆ 修復時に発見された建設当時の鉄材支えや欄干。
☆
☆ 漆喰レリーフ
戦災仮復旧時の丸の内駅舎の模型。修復されて建設当時の姿に戻った今となっては、この2階構造時代の姿って貴重なものかも。戦災仮復旧と言っても70年近くも、この姿で建築年齢の3/4も占め、我々昭和の人間はこちらのスタイルの方が馴染みがありました。
☆ 昭和30年代の丸の内周辺の模型。私メが初めて東京に来た時は、まだこの風景が残されいました。
現在の丸の内の模型、確かに高層ビルに囲まれてこんな感じですね。駅舎もちゃんと修復後のスタイルになってます。そーいえば、ここでゴジラが暴れたんだ
☆ ミュージアムショップの壁には鉄階段の跡が。
☆ 1階階段から見上げた階段ホール天井。
☆ 1階まで下がると構造変更により塞がれた通路跡などが見られました。
☆ ミュージアムを出た北口コンコースの天井。天井までの空間全体に網が掛けられてますが細かい為か意外と写り込んでないですね。
北口外の屋根支え鉄材。
この「動きだす!絵画」展は11月6日まで。
2016公開リスト
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1941104035&owner_id=1335677
ログインしてコメントを確認・投稿する