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2016年09月27日23:05

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「カピタン」研究(56)

 219号[74-4]P34〜36に若島 正氏がマキシ詰のルールと作品例を発表しています。

若島 正―近ごろ、ばか詰や自殺詰が盛んになり、この詰パラもパズルの総合雑誌的な色彩が濃くなってきたようです。…(中略)…かけ声だけでは面白くないので、ここで新しい条件詰をひとつ提案しておきましょう。題して「マキシ詰」。これは門脇芳雄氏がチェスの幻想問題についてその紹介を書かれた時に出ていた「最大距離問題」の将棋への翻案です。

・フェアリールールでは「マキシママー」といいます。このルールはかの有名なT.R.Dawsonが1913年に発明したものです。マキシママーは今ではフェアリーチェスと言われないほどポピュラーになったそうですが、「マキシ詰」の方はあまり人気があるとはいえませんね。何が原因なのでしょう。

まずルールの説明をします。
1 詰方は王手をかけること
2 玉方は応手の中で最も長い手(後述)を指さねばならない。但しそれが数種類ある場合(駒の成、不成も含む)には、最長手数になる応手を選ぶ
3 他は詰将棋のルールと同じ

―駒が動く長さの定義―
 将棋盤のマス目を一辺の長さが1の正方形とみなし、もといたマス目の中心と移動した行先のマス目の中心との距離をその移動の長さと決めます。例えば、11にいる龍が12に行くのは長さ1の手、19に動くのは長さ8、22に動くのはルート2(約1.4)となります。桂馬の動きは常に長さルート5(約2.2)ですね(成桂は別)合駒を打つのは長さ1の手と定めます。

上昇巨人―マキシ詰について質問
 ルール説明を見ると、マス目は正方形とし、動いた長さはマス目の中心を基準として測るとのことで、ナナメの8マスはタテの9マスより長いとなっていますね。これではタテの8マスとナナメの7マス、タテの7マスとナナメの6マスあたりが不明確です。今までのルールにケチをつける気はありませんが、タテ・ヨコとナナメのマス目が同じときにはナナメが長く、違うときはマス目が多い方が長いという風に明確にしていただきたい。
 又打った駒自体は動いていないのですから、当然合駒は歩の移動より下に扱うべきです。云々…


・上は244号[76-5]のサロンより引用しました。マキシ詰のルールはわかりにくいらしい。よく読んでください。上文について、前半は明らかな誤解です。後半については後ほど述べます。

#114 若島 正 219号[74-4]
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