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2016年09月20日22:55

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「カピタン」研究(52)

カピタン22号も「幻想詰将棋型録」の引用から始めます。

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#112 加藤 徹 219号[74-4]
フォト
ばか詰 91手

担当者―いつ見ても加藤氏の作品は形が美しい。指棋一辺倒の人にこれを見せたら「こんな形はできっこないよ」。感覚がずれているというか何というか、土俵が違うんですね。



 26歩、同玉、27歩、37玉、38歩、27玉、28歩、26玉、27歩、25玉、
 37桂、同歩、26歩、36玉、37歩、同玉、38歩、26玉、
「27歩、25玉、37桂、同香、26歩、36玉、37歩、同玉、38歩、26玉、
 28香、27桂、同香、同玉、28歩、26玉」
…これを4回くり返し4香をはがす…
 27歩、25玉、37桂、同飛、26歩、36玉、37歩、46玉、36飛迄91手詰。

作者―手順前後あるも修正不能。
浦壁和彦―37桂の発見に少々手間取った。以下は簡単であった。
佐々木公正―バツグンの楽しさ。加藤氏の創造力に敬服します。
・香剥がしの第一号局です。この趣向は現在(1979年度)までに6局あり、それぞれ工夫が凝らされています。合駒で分類すると、本局の様に桂合させるのが3局、金合が1局、金・桂合が1局、もう1局は桂香の複合剥がしのため合駒なしとなっています。

 加藤さんの作を3局並べてみましたが、どんな感想を持ったでしょうか。筆者は趣向手順の一貫性みたいなものを強く感じました。氏の主たる関心は趣向手順の構成(創案と表現)にあり、難解性や長手数は付属品なのではないかと思います。これはもちろん氏の作が易しいものばかりといっているのではありません。難しいのもかなりあります。しかしそれが構想そのものの
難度であるといいたいわけです。謎解きの妙味を前面に押し出してる森茂氏の長編の行き方とは対照的と思います。
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