20年以上前になりますけど、たぶん制度は変わってないです。
日本の航空会社では、妊娠34週をすぎたら飛行機に乗れません。
乗る場合には、医師の診断書(この妊婦は健康で妊娠経過異常なくすぐには生まれない、とか)
が必要になります。
ワシがみてた妊婦は3人目だか4人目だかのお産で、そもそも検診にちゃんと来ない。
おなかも張り気味なのに張り止めの薬も飲み忘れるし安静にもしてない。
確か九州方面に里帰りするとか言ってなかったけ、なのに
またしばらーく顔を見てない状態で空港から電話がきましたよ。
「おなかが大きいのでお聞きしたところ妊娠中とのことで」
「予定日から計算すると34週を過ぎていますので搭乗には主治医の診断書が必要です。」
つまり今すぐ診断書を書いて空港にFAXで送れ、ということ。
本人を電話にだしてもらった。
「あなたが受診したのは3週間以上前です」
「この時期は最長でも2週間ごとの検診が必要です」
「ゆえに、今現在のあなたの状態を診断できません」
「どうしても診断書が必要なら今すぐ受診してください」
本人はもう空港にいるとかもう飛行機に間に合わないとか言ったけど、
医者なら最近診察してない人間の診断書なぞ書かないのは当たり前だ。
その後その妊婦があきらめて当院を受診したかは不明。
(大きい病院なのでワシ以外の診察日に来たかもしれないし。)
飛行機をあきらめてJRなど他の手段で里帰りした、のほうが可能性高いかな。
このニュースに出てくる妊婦は予定日8週間前として32週。
32週は低体温や呼吸不全になる可能性が高いので、
医者のいないとこでお産なんてもってのほか、
NICUのある病院でお産しないと赤ん坊に何があるかわからん。
生まれたとき無事でも飛行機降りたあと状態悪化しているかもしれない。
追記
今調べたら診断書必要なのは36週から。
記憶違いでその妊婦さんも36週だったかもしれません。
38〜39週になってしまうと「医師の同乗」が必要とのことです。
ただいずれにせよ、いったん空中に出てしまうと簡単に降りれない飛行機は
あまり妊婦向きとはいえません。
車や列車なら最悪、ある場所にとめて救急車を呼べますからね。
セブパシフィック機内で赤ちゃん誕生! 9時間の遅れも乗客ら「とても喜ばしいこと」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=103&from=diary&id=4147794
ログインしてコメントを確認・投稿する