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2016年08月17日13:27

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ウサギ追いしかの山。

「ウサギ追いしかの山 小鮒釣しかの川」
有名な「古里」の童謡だ。
こののどかな「かの山」にあこがれてニニギの知り合いは群馬県の高山村に嫁に行った。
高山村と言えば群馬県の渋川から草津に向かって行く途中。中之条から山に入る。沢渡温泉などの温泉もある山里だ。
嫁に行った先は明治の時代に祖父が山を開墾して、国からもらった山があった。
その山が童謡にあるようなのどかな山だった。きれいな小川もあり飲み水にも困らない。
夫婦で将来は山で暮らし自給自足の予定だった。

しかしその夢は打ち砕かれた。
2011年3月11日。東日本大震災による原発事故で放射能が降り注いだからだ。
事故の後の15日。雪が降った。これが放射能の雪だったのだ。
その後測定してみると落ち葉が2μsv/hもあった。ばあさんがそれで焼き芋をしていた。食べないように言ったが平気で食べていた。

その年の夏。山に異変が起こった。
体の毛がすべて抜けてしまったボロボロのタヌキが人家に助けを求めてきたのである。それは何日も続いた。でも手の打ちようがなかった。原因もわからなかった。
しばらくしてタヌキは見かけなくなった。

秋になると今度は村人に異変が起こった。
村の年寄りが次々と原因不明で亡くなったのだ。毎週のように葬式が続き、親戚の年寄りはいなくなってしまった。
ばあさん一人が生き残った。そういえばばあさんは骨粗鬆症なので毎週病院でカルシウム注射をしている。そのために助かったのだろう。

5年たった今も放射能は変わらない。
何処を測っても2μsvh以上だ。

もうこの山には永遠に住めない。夢は完全に打ち砕かれた。一体誰が補償してくれるのだろう。

しかしもうこれ以上は群馬には住めない。引っ越しをせざるをえない。
せっかく買った住宅も買う人はいない。倉庫として使うことにした。
全ての財産を失った。山も動物たちは死んでいき、死の山となった。植物だけが元気だ。
お金もなく途方に暮れている。

あとは経済崩壊を待つしかないのか。
これは本当に起こってることです。
日本政府はもはや役に立つことはできない。この責任はだれがとるのか。
福島の方も同様ではないか。
政府が補償すればもちろん政府はつぶれる。日本をつぶしたくないから補償しないのだろう。
補償できないから放射能汚染についてかくしている。それによってたくさんの命が奪われているのだ。いずれ数千万人の死を迎えるだろう。そのとき政府はどうするのだろうか。

日本は既につぶれている。



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